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避けられない「PTA役員」狙い目の役職や時期、活用法や注意点を知ろう
2016年 2月 8日 09:00
幼稚園や保育園、小中学校、地域などの、役員や世話役を避けて通れない場合がありますね。今回は、そんな役員や世話役を前向きにこなせるように、メリットや任期を円満に過ごすポイントをまとめてみました。できればやりたくない……と思う方が多いかも知れませんが、参考にしてみてくださいね。
準備1:案外多い!役員を引き受けるメリット
実際に役員をしてみると、園や学校の雰囲気や、子どもが友達とどんなふうに過ごしているかを、自分の目で確かめることができます。子ども本人も、自分のママが行事に参加して、学校へ来ていると嬉しいようです。また、それまで接点がなかったママと話す機会ができるので、楽しい出会いや発見も。さらに、先生とも親しくなれるので、自分の子どものことを園や学校に相談しやすくなります。そのほか、園や学校によっては、運動会や発表会では、役員に最前列の席を優先してくれる場合もあるので、ちょっと大変でも、引き受けるメリットも結構あるんです。
準備2:どんな役職がある?
PTAでは、まず「会長」「副会長」です。出席する会議や集まりが多く、行事や式典の際には大勢の前で挨拶もするため敬遠されがち。そのほか、保護者に配布する資料などを作成する「書記」や、金銭の出し入れと管理を担当する「会計」があり、それぞれ責任も大きいものの、仕事内容が限定されているので比較的やりやすいのではないでしょうか。また、園や学校によって違いますが、「学年委員」「学級委員」は保護者会の進行や親子活動の運営、また、卒業式や運動会などの行事、広報などの「専門委員」のように、行事の開催や広報など、決められた期間や範囲の仕事を行う委員もあります。今は、事務作業にパソコンも使えて、さまざまな確認作業もLINEなどで手軽にできるうえ、仕事をしているママも多いので、役員の負担もだいぶ少なくなってきています。
準備3:役職と仕事の内容は、地域ごとに差も!どんな仕事かを調べよう
組織や役職の名前を聞いただけでは、実際にどんな仕事をするか分かりませんよね。園や学校、ご近所の先輩ママから積極的に情報収集しておくと、どの役なら自分にできそうか判断する材料になります。大げさな組織名でも意外と集まりが少なかったり、特定の行事が終わればパタッと仕事がなくなる……という役もあるので、忙しい人でも短期間なら参加できるという人には、狙い目です。また、複数人で担当する役なら、お互いにフォローし合えるので、比較的負担が少ない可能性が高いですよ。
準備4:役員決めの状況は、学年で違う!?
また、おもしろいのが、子どもの学年によって、役員選出の雰囲気がまるで違うこと。年少・低学年の役員は、「会長」や「委員長」になることが少ないため、人気があり、争奪戦になるんです。逆に、年長や高学年になると「会長」や「委員長」になる可能性があるうえ、卒園・卒業関連の仕事も増えるため敬遠されがちなので、役員決めはピリピリムードです。この空気は非常に重く、耐え難いのですが、その時点で「役員経験済み」という免罪符を持っていると平静な気持ちで過ごせるんです。
任期中のコツ1:役員同士はできるだけ仲良く
任期の間、効率的に仕事をこなしていくためにも、メンバーとは打ち解けておきたいですね。役員同士の連携が密に取れるように、トラブルはなるべく避けたいところ。新年度メンバーの顔合わせのときは、欠席せずきちんと挨拶をしておきましょう。今後の活動に対する気持ちを共有するだけでも仲間意識が生まれますよ。
任期中のコツ2:役員同士のタイプを知る
今まで関わりのなかった人達と役員の仕事をするようになると、メンバーそれぞれの個性に気付きます。役員経験があって姉御肌タイプ、熱心だけど空回りするタイプ、ひたすら控えめなタイプなど……そのときのメンバー構成と自分の性格によって、自分の立ち位置が変わってきます。例えば積極的な人がいるなら、自分はお手伝いといったスタンスになりますよね。ですが、全員が指示待ちタイプだと、なかなか話が前に進まないことも。ムダな時間を割きたくなければ、自分で話をまとめていくことも、ときには必要かもしれません。
任期中のコツ3:仲良くなっても、話題には気を付けて
一緒に作業するうちに、役員同士で親しくなることもありますが、人の悪口やプライベートの話題には気を付けるようにしましょう。「ここだけの話」と言ったとしても、自分のプライベートも、ほかの人の話題も、誰にどこでどう伝わるか分かりません。あくまでも、自分の発言に責任を持つ必要があることは忘れずに。
任期中のコツ4:集まりの回数を減らすには?
最近は、必要な連絡や確認を、メールやLINE、SNSで済ませることも増えています。また、事前に決めること、やることをメールやLINEで共有しておけば、集まってからの作業もスムーズにはかどりますね。とはいえ、文字だけのやりとりだと、伝わりにくく誤解やトラブルになることもあるので、内輪で分かっているつもりにならずに分かりやすく伝えるよう、気を付けて使いましょう。
任期中のコツ5:参加できないときがあるのは、お互い様
外せない仕事や子どもが風邪を引いたときなど、どうしても役員会や行事に参加できないときがあるのはお互い様です。急用が続いてしまい集まりに参加できないことが多くなってしまったら、パソコン作業など家でできる仕事や買い出しを引き受けるなど、自分にできることがないか考えてみましょう。また、活動内容も前例ありきではなく、簡素化できるところがあれば簡素化を提案して、メンバーみんなで負担を減らすよう工夫することも大切ですね。
おまけ:「子供会」などの地域の団体は、入った方がいい?
子ども会は任意なので加入しないご家庭も多いかもしれませんが、近所の子ども同士で学年に関係なく行事に参加できたり、一緒に遊んだりできるので、我が家の子どもはとても楽しいようです。親には役員が回って来るので大変ですが、子どもに良い経験させられる場なので、自分の番が来たら頑張りたいと思っています。
まとめ
私は、同じ年に幼稚園の役員と小学校の役員がかぶってしまい、不安でいっぱいなところ、先輩役員ママの励ましに救われました。またやってみると意外と楽しく、自分のキャパシティーも広がる良い経験でしたよ。些細なクレームをつける保護者もいましたが、いちいち気にせず、笑顔でスルーしたほうが、後々のお互いのためになりました。