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子ども服に多いボタンですね、裁縫の基礎「スナップボタンの付け方」
2016年 1月 15日 19:00
子ども服やバッグによく使われているスナップボタン。今回はスナップボタンの付け方を写真付きで解説します。縫い止める箇所が多いのでおっくうになりがちですが、実際に縫う工程は同じステッチの繰り返しなので、覚えれば意外と簡単です。丈夫に付けられるコツも一緒にマスターしましょう。
スナップボタンの付け方1
スナップボタンは、合わせが上(外側)になる方へ凸(写真左)、下(内側)になる方に凹(写真右)のパーツを付けるのが基本ですが、ジャンパーなど、機械で付けるような大きいスナップボタンの場合は逆のこともあります。またデザインによっても異なるので、洋服の前立てなどなら、付いているほかのスナップの向きを確認し、同じように付けましょう。
スナップボタンの付け方2
凸のパーツから付けます。糸に玉結びを作り、スナップの付け位置にチャコペンシルなどで印を付け(写真では紫の×印)、そこからスナップの半径分を外側に向けて一針すくい、糸を引いて玉止めを印の中心へもってきます。
スナップボタンの付け方3
玉止めの上にスナップの中心を重ねて置き、スナップがずれてしまわないように待ち針かしつけ糸で留めておきます。待ち針を刺す場合は、上から刺すと布で待ち針の針先が見えず、手をケガしてしまう危険があるので、下から上へと刺しましょう。
スナップボタンの付け方4
ブランケットステッチで付けます。まず、近くのスナップの穴の外側のきわから針を入れ、布をすくって穴から針を出します。
(写真では分かりやすくするため、スナップから少し離れたところに針を刺しています。また待ち針も外しています)
スナップボタンの付け方5
少し輪を残した状態まで糸を引き、その輪の中に針を通します。
スナップボタンの付け方6
糸を引っ張って、輪を引き締めます。強く引き過ぎると布にシワが寄ってしまいますが、ゆるすぎるとスナップを付けはずしするときに糸が伸びてしまい、スナップが取れやすくなるので、シワにならない程度にしっかりと引き締めましょう。また、針目がスナップボタンの外側に離れすぎてもシワになりやいので、スナップのきわに針を刺すようにしましょう。
スナップボタンの付け方7
スナップボタンの大きさにもよりますが、1つの穴につき3~4回、工程の4から6を繰り返し、次の穴へ移動します。終わった穴の外側のきわから、次の穴の中へと針ですくい、同様に繰り返します。
スナップボタンの付け方8
全部縫い終わったら、縫い終わった場所のきわで小さく一針すくって糸を引き、根元で玉止めを作ります。スナップの下の布をくぐるようにすくって反対側に針を出します。
スナップボタンの付け方9
糸を引いてスナップの中に玉止めを入れてから糸を切ります。
スナップボタンの付け方10
凹をつける位置は、凸の上に凹をつける布を重ねて、手でギュッと押さえて跡をつけると簡単に決まります。チャコペンシルなどで印をつけ、凸と同様に縫いつけましょう。凹は付ける向きを間違えやすいので注意します。
スナップボタンの付け方11
凹は表と裏を間違えやすいので注意します。真ん中部分がくぼんでいる方が表です。凸と同様に、ブランケットステッチを繰り返して縫い付けます。
まとめ
スナップボタンは小さい子どもでも簡単に付けはずしできるので、子ども服やグッズにもよく使われています。子どもが力を入れて扱っても耐えられるように、糸の引き加減に注意しながらしっかりと付けましょう。一つの穴に対して何度も糸を渡して付けるので、一本糸が切れたくらいではすぐには取れませんが、徐々に糸がゆるんでしまうので、早めにつけ直すといいですよ。