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サビにくく丈夫!多層構造でもっと使いやすい「ステンレス鍋」の特徴は?
2015年 11月 21日 15:00
サビにくく、美しいシルバーの光沢が長持ちするステンレス製の鍋。鉄やホーロー、フッ素加工製品などと比べて、酸、衝撃、熱などに強いため、利用時の注意点も少なく、また洗う際にも手軽なことが人気の理由ですね。さらに最近のステンレス鍋は多機能なものが多く、余熱調理や無水調理のできるものもあります。今回は、便利なステンレス鍋の特徴と取り扱い方法をまとめました。
多層タイプが人気!ステンレス鍋の特徴
ステンレスは、保温性が高い反面、熱伝導率が低く、火の当たりにムラができやすいという特徴があります。ステンレス鍋の主流になりつつある「ステンレス多層鍋」は、ステンレスでアルミや鉄などの熱伝導率のよい金属を内外からはさんだ構造をもち、サビにくく手入れがしやすいというステンレスの利点と熱伝導率の高さを両立しています。ステンレス本来の保温性に加えて、熱伝導率がアップすることで全体に熱が回るようになるので、弱火で長時間煮込む料理に向いています。また「無水鍋」と呼ばれるものは、水の膜で胴体とフタの間を密着させるため、無水調理ができるものです。
通常の手入れは洗剤とスポンジで
基本的にはスポンジに中性洗剤をつけて洗います。鍋に白い斑点や虹色の変色が出ることがありますが、これらは水道水中のミネラルなどがステンレスの表面に残ったもので、害はありません。落としたいときは、酢を入れた水を数分間沸騰させたり、レモンで磨いたりしましょう。その後きれいな水ですすぎます。斑点や変色の発生を防ぐために、鍋の使用後はすぐに鍋を洗い、しっかり水気を拭き取るようにするといいですね。
こびりつき汚れ、焦げつきには重曹やクリームクレンザー
こびりついた汚れや焦げつきがひどいときは、重曹を入れた水を入れて沸騰させて汚れを浮かせ、冷めてからスポンジでこすって落とします。それでも残る汚れには、ステンレスに対応したクリームクレンザーを使うと、傷をつけずにきれいに落とせますよ。ビタクラフトなど専用のクレンザーを販売しているメーカーもあります。
アルミのお玉や金属ヘラ……調理道具との相性は?
アルミ製のお玉など、ステンレス以外の金属が長時間にわたってステンレスに触れているとサビの原因になるため、調理が終わったら鍋から出すようにしましょう。また角のとがった金属ヘラでこすったり、泡だて器で激しくかき混ぜると目立つ傷がつく場合があるので、気になる場合は木ベラやシリコン、ナイロン製などの調理器具を使う方が安心です。
まとめ
ステンレスはサビにくいとはいえ、汚れや水分、他の金属と接触したまま長時間放置するとサビの原因になるので注意が必要です。多層タイプの製品には3層、5層などいろいろあり、層の数によって重さも値段も違ってきます。一方、多層タイプでないものは安価ですが熱伝導率が低く、加熱ムラによって焦げつきやすい製品もあります。またIHで使えるものと使えないものがあるので、購入前に確認するといいですね。正しくお手入れして、上手にステンレス鍋を使いこなしましょう。