10分こそうじ

引っ越し前日にバタバタしない! 荷造りのコツと便利グッズ

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
引っ越しの荷造りに便利なグッズと梱包のコツを紹介します

1年のうち、2月〜4月上旬は引っ越しの繁忙期といわれています。就学や就職、転勤やマイホーム購入など、人生の大きな節目を前に、幸先の良いスムーズな引っ越しをしたいものですね。ライフイベントにおける引っ越しを成功に導く、荷造りに便利なアイテムと梱包のコツをご紹介します。

荷造りに便利なアイテム

基本的に梱包に必要な資材は、引っ越し業者から購入(提供)またはレンタルできます。

ダンボール

引っ越し業者から購入可能(提供の場合も)。足りない場合は追加できる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

緩衝材

足りないと作業が進まないので十分に用意しましょう。食器など割れ物の梱包に欠かせない気泡緩衝材(プチプチ)のほか、タオルなども緩衝材として活躍します。

ハンガーボックス類

引っ越し業者のオプションなどで、クローゼットに掛けた洋服をそのまま移動できるハンガーボックスやシューズボックスのほか、食器を収納できるケースもありますので、ぜひ利用しまししょう。引き出しに入った衣類は、そのまま移動可能な場合があるため業者に確認しましょう。

布団袋

布団の枚数に合わせた必要な数を購入(または提供)できます。

これがあると便利! 引っ越し作業に便利なお助けグッズ

テープ

引っ越し業者から購入する荷造り用テープは、ダンボールと相性の良いクラフトが主。追加で準備する場合は、布テープをおすすめします。

クラフトテープに比べて、強度があり手で真っ直ぐに切ることができるので、ストレスがありません。その他、養生テープも準備。引き出しを開かないように留めたり、緩衝材を固定するのに使用できます。

ダンボールの底はテープを十字に貼り補強します

油性マーカー

ダンボールに内容と移動先を書きます。作業する人数分を準備しましょう。ノック式のマジックは片手で使えて大変便利です。商品:ゼブラ(ZEBRA) 油性ペン マッキーノック

ドライバー

収納グッズの分解・組み立て時に使用します。

ビニール紐

書籍や雑誌類、不要になったダンボールをまとめるのに便利です。引っ越しの梱包作業中にも、処分品に使えるので用意しておきましょう。

ビニール袋・ジップ付き袋

使いかけのシャンプーボトルや調味料は、口をテープかラップで包んで、さらにビニール袋に入れ、液漏れを防止します。

軍手

ダンボールや家具などを扱う際に、軍手は欠かせません。細かい作業を行なう時は、一部指先がカットされている軍手を使うと便利。

クロス

家の中の日用品や収納は意外と汚れているもの。ダンボールに入れる前に拭き取っておけば、新居を汚さずに済みます。

ダンボールカッター・ハサミ

緩衝材のカットのほか、荷ほどきの際にも活躍します。紛失防止のためにも、ポーチやエプロンにストラップで繋げておくのがおすすめ。
ダンボール専用カッターがあれば、開梱の際に大変便利です。

ダンボール専用カッターは開梱の際に大変便利です

アイテム別、梱包のコツ

食器は垂直に入れると割れにくい

食器をダンボールに入れる場合は、緩衝材で1つずつ包み、ダンボールの底に対して垂直方向に立てて入れると破損を防げます。大きな順に端から入れていき、隙間には緩衝材を入れ固定します。包丁は、ダンボールを2つ折りにしたもので刃を挟み、ガムテープなどで抜け落ちないよう補強しておきましょう。

服は極力ダンボールに入れない

シワを避けたい衣類は、ハンガーのまま運べるハンガーボックスを利用しましょう。引き出しに入った衣類はそのまま運べる場合が多いので、貴重品や香水などの瓶や液体が引き出しに入っていれば取り出しておきます。運ぶ際は、テープで引き出しを留めておくこと。それ以外の服は、大きめのダンボールにシワにならないように詰めます。

液体類には一工夫

化粧水や洗剤などの液体類。開封後は使い切っておくことをおすすめしますが、梱包する場合は、中身が出てこないように口をテープやラップ、緩衝材で包んで固定します。さらにジップ付き袋やビニール袋に入れて液漏れを防止しましょう。

洗剤の場合は、混ぜるな危険と表示されたアルカリ性洗剤と酸性洗剤を一緒にビニール袋に入れないように気をつけましょう。

パソコンなどの精密機器はバックアップを

パソコンは事前に必ずデータのバックアップを取るなど、もしもの対策を。緩衝材を使って厳重に梱包し、ダンボールに取扱注意のシールを貼るなどしましょう。

本は平積みで入れる

本は、大きいものから先に平積みにします。底が抜けないよう、小さいダンボールに入れましょう。

すぐ使うもの用の箱を作っておく

引っ越し後にすぐ使いたい日用品は、わかるように表記しておきます。食器、スマホの充電器、掃除用品、トイレ・洗面用品、カーテン、照明器具などが入ったダンボールには目印をつけておきましょう。

アイテム別に注意しながら梱包しましょう

引っ越し準備はいつから始める?

引っ越しの2~1カ月前には、業者に見積もりをもらうことが理想ですが、その前に転居先に持ち込まない物を決めておきます。特に大きな家具などは見積もり額に大きく関わってくるからです。粗大ゴミに出す場合は、予約が必要になりますので、自治体の案内に従い処分してくださいね。

また業者との契約時に「引っ越し当日までに依頼人が荷造りを終えていること」が義務付けられていることをご存知でしょうか? 契約違反とならないよう余裕を持った荷造りスケジュールを立てましょう。引っ越し準備に不安がある場合は、引っ越し業者のお任せサービスや整理収納のプロに依頼するのもおすすめです。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。