10分こそうじ

使ってないタオルが収納圧迫してない? 我が家の必要枚数を知ろう

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
使わないタオルで収納が圧迫されていませんか?

いつの間にか溜まっている、自宅のタオル。

「高級品だから使うのがもったいない」「今のタオルが古くなったら使おうと思って忘れていた」といった未使用品のほか、長い間使用しているタオルも「どうせ汚れるから」「破れていないから」と交換するタイミングを逃し、洗面所の収納がたくさんのタオルに占領されていたり。

また、交換した古いタオルも「雑巾に使えそう」「掃除用に取っておきたい」とキープしがちですが、なかなか減らない。お片付けの現場でも、多く寄せられるお悩みの一つです。

未使用のタオルはいつまで保管できる?

長期間しまっていて箱が劣化しているようなタオルなどは、出して広げてみると変色や虫食いが発生している場合があります。

箱や繊維は湿気を吸いやすいため、長期保管には向きません。日の当たる場所でも、色が褪せてしまうことがありますので注意しましょう。

変色は洗濯すれば落ちる場合もありますが、せっかくなら気持ちよく使いたいものです。箱から出して通気性の良い場所で保管するか、積極的に使うことを提案しています。

そのほか、未使用であればリサイクルショップやフリマサイトに出品する、動物保護団体に寄附をするなど、必要な人へ届けるのもおすすめです。

いただきもののタオルも箱から出して、積極的に使いましょう

我が家の必要枚数を知る

洗面所にあるタオルが適量であれば、無駄にスペースを占めることもなく、タオルも「使う→洗濯」を繰り返しやすく衛生的です。

何枚あれば足りるか? それは家族構成や暮らし方によって違うため、下記を参考に算出してみましょう。

フェイスタオルの場合

A:家族の人数
B:1日に何枚使う?
C:洗濯は、何日ごとにする? (例:毎日→1、2日ごと→2、3日ごと→3)
D:予備の枚数(例:家族の人数分など)

A×B×C+D=我が家の必要枚数

例えば、4人家族で1人2枚使う、洗濯は毎日する場合「4人×2枚×1日+4枚=12枚」となります。

タオルの取り替え時期と洗面所での収納方法

タオルの収納方法は、引き出しがオススメ。奥から入れて手前から使うようにすると、満遍なく使えるからです。

このほか、大きく厚みがあるためスペースを占領しがちなバスタオルは、厚手のものを薄手にしたり、予備の分はフェイスタオルにしたりすることで、バスタオルの収納スペースもすっきりさせることが可能です。薄手のタオルやフェイスタオルは乾きやすいというメリットも。

また湿気が多い洗面所は、実は保管には向かない場所。限られた収納スペースをタオルが占めてしまうのも使いにくさの原因となります。使用頻度の低いタオルは、洗面所から移動してしまいましょう。

例えば……

  • プール用や日帰り温泉用など用途が限られたタオル→一緒に使う用品と保管
  • 使用感やサイズが合わないタオル→掃除やペットのお世話用として積極的に消費・寄附
  • 使い古したタオル→掃除に使い、どんどん汚して消費する

フェイスタオルなどを掃除に使うときは、使いやすい大きさにカットするのがおすすめ。手で割くと簡単で、糸くずも出にくいですよ。

掃除用ウエスの作り方
  1. 縦向きにハサミで切り込みを入れる
  2. 一気に手で割く
ハサミで切り込みを入れ、一気に手で割きます
縦に手で割くと糸クズが少なくて済みます。横に切るのは最小限に

必要な分だけ、こまめに使って洗うサイクルに

家に置いておく枚数を決めておけば、収納がタオルで溢れることがなくなります。また持っているものを万遍なく使うようになり、こまめに洗濯ができるから衛生的。適量であれば交換のタイミングもわかりやすいです。我が家には何枚必要か? ぜひ確認してみてください。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。