10分こそうじ
家が“知らぬ間に”キレイになる、ついで掃除の習慣
2022年9月20日 07:05
生活の中で、お掃除にどれだけの時間を費やせますか? こちらのコラムでは、1日に10分程度でできるお掃除や片付けを紹介していますが、日頃のちょっとした動作の中にもお掃除を組み込むことができます。
自分が無意識のうちに、家族が知らぬ間に、みんなでお掃除していた。そんなふうにできれば、なんと素晴らしいことでしょうか。
そんな「知らぬ間にお掃除」を実践するには2つの方法があります。
1.汚さない方法
2.ついでに汚れを取り除く方法
先月の「洗面所は『浮かす収納』&『ついで掃除』でキレイをキープ」でも触れましたが、汚さない方法としては、浮かせる収納がおすすめ。少しの工夫で汚れがつきにくくなります。
また生活のついでのちょっとしたひと手間で早めに汚れを取り除くことができます。例えば、タオルを交換したついでに台や鏡を拭く、歯磨きのついでにコップでボウル全体を流すなど。
生活していれば必ず汚れは発生します。ついでのひと手間の効果は絶大ですよ。
汚れには3つの段階がある
では具体的にどんなことを行なえば、知らぬ間にお掃除ができてしまうのでしょうか。まずは、汚れを種類と段階に分けて見ていきましょう。
段階1:発生したばかりの付着汚れ
ホコリや食べこぼし、床に落ちた髪の毛など風が吹けば飛んでいくイメージの汚れです。これらは、乾拭きだけで充分。
段階2:時間が経ち水分を含んだ吸着汚れ
乾いた付着汚れも、時間が経過すると空気中の水分を吸収し、くっついてしまいます。そのほか、こぼれた調味料や手垢などの汚れが時間が経って乾いた状態もこの段階となります。これらは、水拭きのお掃除を。
段階3:固まってしまったこびりつき汚れ
油汚れや水垢など、水拭きだけでは取りきれない汚れ。これらは洗剤と道具の力をプラスして取り除きます。
さらに長く放置してしまうと、強い洗剤が必要になったり、材質を傷つけてしまう掃除が必要になりますので、この3段階目までで汚れは取り切りたいものです。
頑固な汚れにしないためにも、汚さない&早めに取り除く習慣が必要なのです。
知らぬ間にお掃除を実践!
本題の知らぬ間にお掃除ができる簡単な方法をご紹介します。日頃から汚れが気になっている場所には、ぜひ取り入れてください。
リビング・ダイニング
リビング・ダイニングは、段階1のホコリなどの付着汚れが多いので、気が付いたら取り除くようにしましょう。
例えば……
- テレビ台にハンディモップを置き、消したついでに拭く
- 食べこぼしやゴミを見つけたら、その場所だけ掃除機or床拭きシート
- マイクロファイバーが付いたお掃除スリッパを履く
- 夜間に空気清浄機を稼働させる
バス・洗面・トイレ
お風呂や洗面所などの水回りは、段階2の水分を含んだ吸着汚れが多く、放置すると洗剤が必要になります。
例えば……
- 小物は吊るしたりして直置きしない
- バスルームから出るついでに、洗い場の壁面や床にシャワーをかけて汚れを落とす
- バスルームから出るついでに、タオルで鏡や扉の水滴を拭く
- 換気扇はつけっぱなし
- 排水口のゴミ受けは、掃除しやすいモノに交換する
- 掃除機がけのついでに天井の換気扇のホコリも吸い取る
- 洗面所・トイレのタオル交換時は、周囲をサッと拭いて洗濯機へ
キッチン
段階3の油やこびりつき汚れが発生しやすいキッチンは、汚れない工夫が重要です。
例えば……
- 揚げ物調理の際は、油はね防止用のフタを活用し、ガス台や床を汚さない
- 調理後も換気扇をしばらく回しておき、空気中の油汚れを室外へ出す(壁・床の汚れ防止)
- ふきんは薄手で乾きの速い不織布クロスにして、衛生的で掃除しやすく
- 三角コーナーは使い捨てのポリ袋を設置するなど、ぬめりが出ない仕組みに
- 長柄ブラシを使えば、汚れた排水口やシンクの縁裏などの汚れも簡単に取れる
簡単に取り入れられるお掃除をいくつか挙げてみましたが、そんなに難しいことは多くないはず。暮らしの中に、ちょっとした動作や便利なアイテムを取り入れることで「知らぬ間にお掃除」が実現できます。お掃除と聞いて構えずに、まずは何かひとつ、試してみてください。