老師オグチの家電カンフー

爆速25分! ミキサーで作るバターチキンカレー

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
今回使用したシャークニンジャ「Ninja Twistiミキサー」。1,100Wのハイパワーと1,000mlの大容量、内蔵タンパー(攪拌棒)で料理の下ごしらえにも使いやすい

新しいミキサーが届いたので、何か料理することにしました。一般的なフードプロセッサーやハンディータイプのブレンダーもあるのですが、ミキサーを使うとすれば、液体の分量が多いレシピでしょう。そういえば、昔ミキサーでほうれん草のカレー「サグパニール」を作ったなぁと思い出し、カレーに決定。

今回は「バターチキンカレー」です。少し前に、無印良品の歴代「バターチキンカレー」全6世代を食べ比べて記事にした、“違いのわかる男”ですからね。

一般的には、トマトなどの材料を鍋で煮てから、ブレンダーを使い、さらに煮詰めるのですが、今回は最初から食材をミキサーで粉砕してから煮ていきます。1段階省略される分、時短になるという目論見です。材料は次の通り。

材料(4人分)

【ミキサーで粉砕するもの】
・カットトマト缶:1缶(400g)
・タマネギ:1個
・カシューナッツ:50g
・ニンニク:1かけ
・ショウガ:1かけ

【鍋に後から投入するもの】
・鶏もも肉:400〜500g
・バター:10g〜15g
・生クリーム:100ml
・スパイス(カレー粉、クミン、カルダモン、シナモン、黒胡椒など):適量
・鶏ガラスープ:適量
・砂糖:大さじ2
・塩:小さじ1〜

ミキサーで粉砕する(される)材料

前半の材料を「Ninja Twistiミキサー」に入れて、適当なボタンを押したら、ほんの5秒ぐらいでドロドロに。

これ以上やると、さらっさらの液体になってしまうんじゃないかと怖くなってストップしました。ハイパワーすぎるんで、レシピブックにはもっと硬い素材を使う料理を載せた方がいいんじゃないですかね。骨ごと混ぜるイワシのつみれとか。

プリセットの時間は75秒なのに、わずか5秒で下のような状態に

秒で粉砕された材料を鍋に入れ、加熱していきます。鶏肉やスパイス、調味料を順次投入。そんなにスパイスの種類を持ってはいないので、ベースは市販のカレー粉(大さじ2ぐらい)とカルダモンにしました。

カレー粉の代わりにカレーのルーを入れる方法もあるようですし、自宅にあるスパイスやらお好みの味やらに応じて各自やっていただければと。トマトの酸味が好きなら、トマトケチャップを追加しても良いですし、バターも生クリームもお好みで増量してみてください。正解は存在せず、いくらテキトーに作っても失敗はほぼないのがカレーの良さですからね。

味を見ながら塩味を調整して完成。加熱時間自体は20分ぐらいでしょうか。写真を撮りながら、準備とミキサーの時間(5秒)を含めて25分以内の完成です。

がんばれば20分でいけるかもしれません。肝心な味ですが、何時間も煮詰めたようなカレーと比べたら熟成感は薄めですかね。でも家族が「また食べたい」と言ってくれたので、とりあえず合格です。

鍋に投入する生クリームやスパイス類。バターチキンカレーなので、もちろんバターも入ります
鍋で全ての材料を混ぜ合わせる。トマトって飛び跳ねが多いよね
完成。スパイスや調味料を変えてまた作ってみたい
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>