老師オグチの家電カンフー

話題の両面グリルトースターでセブンのサンドやブリトーが劇的にウマくなる?

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
abien BREAD GRILL

abienの両面グリル型トースター「abien BREAD GRILL」が家にやってきました(メーカーからの借用機)。

上下の薄型ヒーターが食パンを両面から挟み込んで焼き、外はサクッと中はモチッと仕上がることが特徴です。新製品発表会ではスーパーで売られている一般的な食パンから高級食パンまでを試食し、どれも美味しかったです。

でも個人的に朝はごはん派なので、食パンはあまり食べないんですよね。パンは総菜パンを買ってきて食べることが多いです。この「abien BREAD GRILL」が食パン以外でどのくらい使えるか、近くのセブン-イレブンで菓子パンや総菜パンを買ってきて試してみました。

サンドイッチはサクサク

まずはサンドイッチ(商品名「ハムカツミックス」)から。食べる前から予想はしていましたが、ウマいです!

「ハムカツミックス」を焼いていきます
パンが香ばしく焼き上がりました

パンに香ばしさとサクサク感が加わり、中のカツもサクサク感が増したような気がします。温かいんだけど中のキャベツやマヨネーズにはみずみずしさも残っています。これは直接ヒーターがパンに接触し短時間で仕上げることの効果だと思われます。

ちなみに、ベーコンの上にチーズを乗せて焼くと、チーズが上部のヒーターに持って行かれてしまいました。つまり、サンドイッチが無難。

パンにチーズをトッピングをしてみました
チーズがヒーターに持って行かれるという悲しい結果に

フレンチトーストは甘みが強調

次はフレンチトースト(商品名「7P たまごと発酵バターのフレンチトースト2個」)。耳の部分は圧縮されていますが、中のパンのふわふわ感は維持されています。加熱すると甘みが増して美味しいです。

フレンチトーストを加熱します
挟んで焼きますがパンのふわふわ感は維持できています
底側から見たところ。表面の香ばしさによって中に染みこんだ甘みが強調されます。

お醤油を塗って焼きおにぎりを作る

コメが食べたくなってきたので焼きおにぎりを作ってみました。表面にお醤油を塗って加熱。案の定、押しつぶされてしまいましたが、しっかり焼きおにぎりです。ヒーターのプレートのプレス加減を手動で変えられるようにしてくれると嬉しいですね。

「たまご醤油おむすび」を使います
表面にお醤油を塗ります
「たまご醤油おむすび」の黄身もトロトロさが維持されています

ブリトーはスパイシーさが強調される

最後にセブンの商品の中でもロングセラーであるブリトー。電子レンジでの温めとはまったく違った印象の仕上がりとなりました。シュウマイと焼きシュウマイの違いというか。どことなく軟弱っぽさがあった白い生地には色味が付き、香ばしくも引き締まった感じです。ふにゃふにゃしていないので、手で持って食べやすくもなりました。個人的にはウマいと思うのですが、そこは評価が分かれるところかもしれません。

セブンのロングセラー商品のブリトー
焼きブリトー
生地がハードになることで、スパイシーさも強調されます

一般的なトースターとホットサンドメーカーの中間のような「abien BREAD GRILL」。食パン以外でもいろいろと活用できそうです。考えてみれば、外はサクッと(もしくはカリッと)中はモチッと(もしくはジューシー)って、パンのみならず、フライドチキン、トンカツ、天ぷら、餃子、フライドポテトなどなど、洋の東西を問わず人類が美味しいと思うポイントじゃないですか。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>