老師オグチの家電カンフー
東大阪のおもしろ家電メーカー・ライソン社長と「せんべろメーカー」で飲んだ
2022年7月6日 07:00
大阪出張の機会があったので、東大阪の家電メーカー・ライソンの山俊介社長に「『せんべろメーカー』で飲んでくださいよ」とお願いしてみました。「せんべろメーカー」とは、1台でおでんの温めや焼き鳥などの炙り、熱燗が楽しめる家飲み家電です。飲むにはちょっと早い時間、16時過ぎに到着すると、本当にショールームの一角に「せんべろメーカー」が2台並べられていました。おひとり様家電でもあるので、コロナ対策もバッチリです。
――無茶振りしてスミマセン。
山社長(以下同)「大丈夫ですよ。昨日も知り合いの会社の方とお昼から飲みに行ってましたから」
飲める人で良かった。全国で気温が40℃近くまで高まっていた時期、正直熱燗という気分ではなく、ビールで乾杯。
――酔っ払う前に取材しておきます。直近で1番調子いい商品は?
「最近発売した『たべっ子どうぶつカステラメーカー』ですね。想定以上に売れています」
――ギンビスさんとのコラボですね。これ、どういう感じでコラボに至ったんですか?
「元々、前の会社(グループ会社の株式会社ヨシナ)でゲームセンターのクレーンゲームに入れるお菓子を扱っていて、そこでギンビスさんをはじめ日本中のお菓子メーカーの賞品を扱っていました。最近、たべっ子どうぶつライセンスでいろんなグッズを作っていて、家電でどうかという話が回ってきて。最初はおっかなびっくりでしたけど、やってよかったと思いましたね」
――パッケージも「たべっ子どうぶつ」っぽい。
「ギンビスさんのブランドマネージャーの方は、たべっ子どうぶつへの愛が強く、この本体のピンク色も何度もやり直したんです。最初は中国で作ろうと思ったんですけどこのピンクが出なくて、結局、日本で作り直しました」
今年はアプリ対応の家電も登場?
――逆に調子が悪い商品はありますか?
「今年は流しそうめん器がなかなか売れていません。他社さんがたくさん製品を出されている影響もあるのかなと」
――コロナのせいではなく?
「いや、昨年は売れていたので、コロナってわけでもないんです。昨年はコロナで調理家電がよく売れたので、そのぶん今年は今のところ苦戦していますね。もうみんな旅行に行くためにお金を貯めてるのか、円安で消費を控えているのかはわかりませんけど」
――昨年はどの辺が引っ張ってた感じなんですか?
「主に調理家電と、肩にかけるスピーカーもよく売れました。これはスピーカーのコーナーではなくて、耳が聞こえづらくなった高齢者の方向けに、テレビ売り場に置いていただいてました」
「コロナと言えば、もう2年ぐらい中国に行けてないのが辛いところです。今までは必ず年2回、中国で開催される交易会に行って、新しい工場や商品を探していたんですけど、もう2年間ないので、なかなか話が進まないんですよね」
――今年はどんな家電製品が出そうですか?
「最近ちょっとアプリが作れるようになったんで、アプリ付きの家電で何か面白いことがしたいですね。今考えているのは、コーヒー豆を焙煎する『ホームロースター(RT-01、生産終了品)』の後継を作ってるんですけど、それにアプリを付けたいです」
――おお、それは楽しみ。発売はいつ頃?
「目標は年末って言ってるんですけど、まだわかんないですね」
――僕は勝手に、「東のサンコー、西のライソン」っていろんなメディアで言ってるんですが、意識されていますか?
「いや、ぜんぜん規模が違うので」
広報担当の三上さん「(サンコー広報部長の)えきさん、すごいですよね。いつもお世話になっているテレビの放送作家の方からは、そろそろ三上さんもキャラを強く押し出していきましょう、と言われています。大きな帽子をかぶったらどうとか(笑)」
――アパホテル(笑)。
山社長(以下同)「今年は、ほんとにオモチャみたいなものも出します。これは女性向けなんですが、僕が見ても、売れるのか全然わかんない」
――女性向けのオモチャ……。
「この間新卒で入ってきた女性社員の企画なんですが、××××を×××××する時に使うんです。××機能があって、自分の××を×××できるんですよ」
――ああ、これ男性でもいろいろ遊べますね。おもしろい。まぁ、酔っ払ってきたからかもですが(笑)。ドンキとかで売れそうです。
「真面目な商品も出しつつ、6割くらいはふざけていこうと思っています」
この後も、他社製品を含めて家電やガジェットの話題が尽きず、オグチも謎企画を提案するなど、“せんべろ”では全然収まらず。社長行きつけの飲み屋さんに向かったのでした。社長ごちそうさまでした。