老師オグチの家電カンフー

ワクチン接種記念にマイ体温計を購入

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
ワクチン打ってきました。5Gの電波は今のところ受信していません!

新型コロナワクチンを接種してきました(1回目、ファイザー製)。持病があって副反応の懸念もありましたが、主治医に相談して受けることを決めました。

ワクチンの副反応、周囲の体験を聞くと、発熱や筋肉痛、怠さ、異様な性欲(なんだそりゃ!?)などがあるようですが、特に2回目の接種では前の2つは避けがたいようです。かかりつけのクリニックでも「筋肉痛になるので、利き腕じゃないほうに」と言われましたが、あえて利き腕(右腕)に打ってもらいました。

というのは、左は五十肩の治療中(リハビリ中)で、すでに相当な痛みがあるからです。これ以上左腕が痛くなったり動かなくなったりするのは困るので、右腕でと。「両手上がらなくなったら着替えもできないよ」とスタッフさんに脅されましたが、まぁ賭けですよ。

結果、接種後10時間を過ぎたころから痛みが出てきました。筋肉痛というよりも、打ち身のような痛みです。接種から約20時間が経過した、この原稿を書いている時点でも痛みは継続していますが、腕は上がるので着替えはできました。不思議なことに、ひどかった左腕の痛みはかなり軽減しています。左右の腕で痛みが相殺されているのでしょうか。痛みに向ける意識の総量は決まっているのかもしれません。イエス・キリストも「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」と言いましたし。

そして、発熱は今のところまったくありません。いたって平熱です。それ自体はありがたいですね。昨今は、飲食店をはじめ、どの施設に入る時も体温チェックされますから。ワクチンによる発熱と申告すれば許されるものなのでしょうか。いずれにせよ発熱していたら説明が面倒くさそうです。

ただ、ワクチン接種を機に新しく購入した体温計には、肩透かしを食らっています。体温計はどの家庭にもあるでしょうが、家族、とくに子どもがいると紛失しがちです。今回も、体温計が見つからない現象が起きていたので、マイ体温計としてポチりました。1人1本にすれば、それぞれ管理できますし、衛生面でも良さげです。非接触式の体温計も検討しましたが、数値がわき式よりも安定しないようなので見送りました。

安心安全の1人1本わき式体温計。個人的な難点は、ひどい五十肩なので、挟んでいる間、肩に痛みが走ることぐらいでしょうか。2回目の接種は3週間後。発熱はどのぐらいあるでしょうか。そしてオリンピックはどうなっているのでしょうか。いずれにせよ、2回目の接種が終わったら、大手を振って旅行や飲み会に行きたいです。

接種したワクチンはファイザー製、購入した体温計はオムロン製! (けんおんくん わき専用 MC-681)
わが家に現存する体温計たち。耳式体温計も含めあと何本かあったはずだが、見つからなくなっている
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>