フランスほのぼの暮らし

フランスママに学ぶ「特別なお出掛けをせずに楽しむ」休日の過ごし方

フランスママたちの休日は、特別なお出掛けをせず、家族とゆっくり過ごすのが習慣です。今回は、そんな日本とはちょっと異なるフランスママたちの「休日の過ごし方」を紹介します。習慣の違いもありますが、家族と一緒の時間を楽しむフランスママたちの休日の過ごし方は、特別なことをしなくても家族で楽しく過ごすヒントになるかもしれませんよ。

 

日曜日は家族で過ごす大切な日

フランスでは、日曜日は家族とお家でのんびり過ごすための大切な日と考えられていて、ショッピングモ-ルなどのお店へ行く習慣がありません。そんな考え方が主流なこともあって、一部の観光地のお土産店以外は、実はほとんどのお店が閉まっているのです。日本のようなカラオケ店や遊技場もありますが、限られた場所にしかないので、小さな子ども連れでは楽しめないのです。それでは、フランスママたちはどんな休日をすごしているのでしょうか。

 

土曜日は食事会、日曜日は家を過ごしやすくする作業を楽しむ

フランス人は、自分のお家が大好きです。親族や仲良しの友人を自宅に招いて過ごす時間も大好きなので、土曜日は食事会に招いたり招かれたり、自宅で楽しく過ごすことが多いのです。日曜日は家族そろって庭の手入れをしたり、家の中をリフォ-ムしたりと、居心地が良い家を作る作業を家族で行なっています。パパは日曜大工、ママはお掃除といった具合に、楽しみながら作業を分担しているので、いつでもお客さまを招く準備ができていて、日本のような年末大掃除もありません。

 

日曜の午後は家族みんなで、ゆっくりお散歩をする習慣がある

日曜日のランチ後は、お天気が良ければ、家族みんなで飲み物やおやつを持参して、ブラブラと歩きながらお散歩をする習慣もあります。場所によっては自転車のときもありますが、大抵は家の周囲が多く、郊外に住んでいれば近くの公園や森など、自然の中でのんびり過ごします。釣りをする人も多く、お弁当を持って1日のんびり釣りをして過ごす家族も多くいます。 

 

日曜日のフランス家庭のルールは「静かに過ごす」電話もNG!?

フランスでは、キリスト教の影響もあり、日曜日は完全に休む日という考えが根付いています。地域によっては、庭仕事などで機械を使って発生する騒音や、楽器の奏でる音も禁止されていいるのです。静かにゆっくり過ごすことが決まっているので、あまり音を立てずに静かに過ごします。よその家へ電話をかけたり訪問することも遠慮する、という習慣もあります。

 

料理と掃除は、日曜日に子どもと一緒にやりながら教える

子どもが小学生以上になると、日曜日には一緒に料理をしながら、親が子どもに料理を教えます。フランスの学校には調理実習がないので、料理がまったくできない子どもも珍しくありません。ですので、休日を使って、料理やお菓子作りを教えたりします。また、学校には掃除の時間もなく指導もないので、掃除の仕方も家庭で教えることの1つなんですよ。

 

お金のかからないイベントへお出掛けする

日曜日に市街へお出掛けするとしたら、地元や近隣の市町村で開かれるフリーマーケットや骨董市、マルシェなど、あまりお金のかからないお出掛けを楽しみます。地方の田舎では定期的に町おこしのためのイベントをしているので、買い物目的でなく散歩感覚で出掛けることもあります。無料の音楽祭やコンサ-トなどもあり、クリスマスにはサンタさんが来ることも。そういったイベントへ出掛けることで、家族みんなでお金をかけずに楽しむことができます。

 

フランス人は家族で一緒が大好き

フランスでは、思春期の子どもでも家族と一緒に行動します。反抗期だとしても、家族のお出掛けには一緒に行くのが当たり前だという風潮があるので、日曜日は友人同士で出掛けたりせずに、家族と一緒に家で過ごします。自分たち家族の行動が基準なので、ほかの家族が何をしていても気にならないというのも、フランス流。自分たちの好きなことをして家族一緒に過ごすのが、フランスママたちの休日の過ごし方なのです。

 

 

クレモンママ

在仏20年、田舎暮らしを満喫中の小・中・高校生の4児の母。趣味はお花を育てること&散歩。人生は楽しく生きたいタイプ。