フランスほのぼの暮らし

フランスママに学ぶ「子どもに時間を注ぎ過ぎない」楽しい子育てのヒント

子どもが生まれた途端、家事や育児に自分の時間の全てを注いで、忙しい毎日を送っていませんか。今回は、愛情たっぷりなのに頑張り過ぎない「フランス流子育て」をご紹介します。自分の時間をもてないと、肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。フランスママたちが実践している、自分の時間を注ぎ過ぎない「気楽な育児スタイル」を参考にしてみてくださいね。

 

他人の子どもと比較せず、親バカ丸出しで溺愛しよう

フランスママの子どもの溺愛ぶりは、正直、日本のお母さんは足元にも及びません。あくまでも「我が子は我が子」。他人の子どもと比べることも一切しません。なぜなら自分達の子どもは宝であり、誰かと比べるべき存在ではないからです。「私達の子はこれでいい」と言う確固たる自信があるので、ほかの子に嫉妬もしませんし、競争心ももちません。ですのでフランスママは、迷いなく子どもにたっぷりと愛情を注ぎます。全てに対して自分の子どもを基準にして、「うちはうち、よそはよそ」という意識をもつと、子育ても気がラクになりますよ。

 

乳児や幼児がいても、自分の気分次第で外出しよう

乳幼児がいる時期でも、フランスママは公共の交通機関や自家用車を使って、気分次第で行きたい所へ行きます。マザ-ズバッグへおむつや着替え、ミルクなどの必需品を詰め込んでいるのでかなりの大荷物ですが、通勤ラッシュの時間帯を除けば乳幼児を連れての外出も珍しくないのです。家の中で子どもとだけで過ごすのではなく、両親や友だちの家へ行ったり、自分の買い物をしたりして、上手に気分転換をしているように感じます。そんなアグレッシブなフランスママの必需品は、大泣き防止用の「おしゃぶり」です。

 

ママの手を煩わさないための、便利グッズは何でも使おう

「子どもに手間を掛けることが愛情」と思ってしまいがちですが、手間をかけることがママのストレスになっては意味がないとフランスママは考えます。ですので、フランスママは自分が楽になる育児グッズは何でも使います。新生児からおしゃぶりを使うのは常識で、哺乳瓶派も多いです。初めは手作りのベビーフードも、すぐに市販のビン詰め離乳食へ切り替える人が多くいます。理由は「面倒臭くて、ママのストレスになる」から。離乳食初期には、哺乳瓶のミルクに離乳食を混ぜて飲ませている人も。子どもが動くようになったら、べビーサ-クルが必需品。中にオモチャを入れて、放置するのが一般的です。

 

子どもに添い寝はせず、一人で寝る習慣を

夜のママの拘束時間ナンバーワンは「添い寝」や「寝かしつけ」の時間ではないでしょうか。ママの時間を大切にするフランスでは、添い寝や寝かしつけの習慣もありません。添い寝や寝かし付けがあるのが当たり前になると、毎晩付き合わなければならなくなります。乳児の頃から1人で寝る習慣があれば、夜決まった時間に「寝なさい」の一言で自分のベッドへ行き寝られるようになります。これで、夫婦がゆっくり食事をする時間を確保できます。幼児や子どもの場合は、暗がりを怖がることがあるので、小さなランプを付けておくといいですね。

 

毎日のスキンシップと愛情表現は絶対に欠かさない

こうして見てくると、フランスママは日本のお母さんほど、子どもへ手を掛けてないように思えるかもしれませんが、その分毎日のスキンシップと愛情表現を欠かしません。「時間と愛情」は比例しないというのがフランスママの考え方なのです。たとえ1日に数時間しか一緒の時間がなくても、濃密なスキンシップと愛情表現さえあれば全く問題ないのです。触れ合うことは、双方に癒し効果もあるので、日本のお母さんにも毎日の習慣にしてもらいたいことの1つ。子どもの話を聞くとき、膝に乗せたり体に優しく触れているだけでもいいのです。

 

自分の時間を中心に子育てをするのがフランス流

日本とフランスの子育ての決定的な違いは「どちらの時間に合わせて生活するか」という考え方にあります。子どもを中心に考える日本では、お母さんが自分の都合で動くと「子どもが可哀想」と言われがちですが、フランスでは子どもが生まれたからといって生活スタイルを変える必要はないと考えています。ですので、「子どもを自分の時間に合わせてもいい」のです。日本のお母さんも自分の時間を上手に作って、毎日の子育てを楽しく過ごして下さいね。

 

 

クレモンママ

在仏20年、田舎暮らしを満喫中の小・中・高校生の4児の母。趣味はお花を育てること&散歩。人生は楽しく生きたいタイプ。