941のイクメン徒然
第328回
家にいながら世界の食を味わい、旅の気分も! 「世界の郷土料理事典」
2020年7月30日 07:00
まいど、どうも! くしいです。
幼稚園に行くのが嫌だと泣き叫んでいた年少の息子も徐々に慣れはじめ、スッと着替えてくれるようになってきました。わりと人見知りというかあまり周囲に興味を持たない性格なので「いつか友達とかできるといいな」と思ってたんですが、突然「ぼくには仲間がいるよ」と言い出したので驚き。そうか、友達じゃなくて仲間か……。
どういう線引きかは知らないけどまずはよかったと思う親心でした。
さて、周囲で「一家に一冊おいておくべき素晴らしい本」と話題になっていた一冊をご紹介したいと思います。その名も「世界の郷土料理事典」というもので「料理を通して、世界各国の文化、宗教など多様性を理解する」をテーマに、世界中300の地域のレシピを掲載しているもの。定価は2,300円です。
出版社の紹介文を引用すると、
ネット時代はグローバル化を推し進め、世界各国の食文化にも関心が集まっています。
「その国を知るには料理から」ということで、世界各国・300地域の伝統料理、郷土料理を再現、紹介し、日本の家庭でも作りやすいレシピでご紹介します。
併せて、その国の食文化の概観、また宗教の食規定などもわかりやすく説明し、多様な文化を理解し合うための一冊を目指します。
誠文堂新光社 公式サイト「世界の郷土料理事典」
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/cooking/42987/
たしかにインターネットを使うと色々な情報を知ることはできるけれど、実際にその土地へ行き、その気候を感じながら地元の酒と料理を味わうのが本当にその土地を知ることの1つだと個人的に思ってます。まだ世界地図や断片的な情報でしか世界のことを知らない子供たちに、料理をきっかけに興味をもってもらえればと買ってみた次第です。
アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、北中央アメリカ・カリブ、南アメリカ、オセアニア、と大きく7つの地域でわかれており、それぞれの地域ごとに文化的な背景や気候の特性について紹介されています。宗教や慣習について紹介しながら、よく使われる食材や調味料などについて知ることができる、大変素晴らしい一冊です。
紹介されているレシピはそれぞれの食文化に敬意を表してオリジナルを尊重しながら、なるべく基本的かつシンプルであることを優先し調整可能な塩や油や辛さは控えめにしている場合もあるとのこと。スパイスや特殊な食材はなるべく日本で入手可能・代用できるもので記載されているのでチャレンジしやすいですね。
パラパラとめくっているだけで世界中を旅しているような気分にもなり、レシピを見ていると「きっとこういう味なんだろうなあ」と想像するだけでも楽しい。子供たちに「食べてみたいと思った料理はある? 」と聞いたら、意外と日本の「オハウ」がいいという。北海道のアイヌの人々が食べていたというもので、北海道生まれのパパも見知った料理。「これはたぶん三平汁ってやつだから今度食べようね」と子供と会話が生まれるのも楽しい。
せっかくなので何か作ってみようか! と、以前たべたこともあるシュクメルリを作ってみようということに。鳥肉を焼いて、にんにくとバターを炒めて牛乳を入れ少し煮込むというかなり簡単なレシピ。味もなんとなく想像がつくし、たいして期待してなかったのですが……。
本来は骨付き肉を推奨のところ鶏もも肉を使い、食べやすいよう一口大に。コクが足りないような気がして松屋のレシピであるチーズを追加するというスタイルで作ってみたところ子供たちからは「パパ、これは120点!」と大好評! 想像していたよりもかなり美味しくできて、他の料理もきっと想像するよりも美味しいんだろうなあと期待が高まる結果となりました。かなり簡単なので我が家の定番になりそうです。
子供と一緒に食べてみたい料理を選び、一緒に作って一緒に食べるのはすごく楽しいなと再認識した一冊でした。まだまだレシピはあるので、今後が楽しみです! かなりオススメ。