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操作パネルを内側に入れ、デザイン性を高めたハイアールの全自動洗濯機

全自動洗濯機「スラッシュ AQW-GT800」

 ハイアールアジアは、6月下旬に発売した全自動洗濯機「スラッシュ AQW-GT800」の記者向けの説明会を開催した。価格はオープンプライス。店頭価格は12万8,000円前後(税抜)。

 洗濯容量8kgの全自動洗濯機。操作パネルをフタの内側に配置し、すっきりとしたデザインが特徴。フタを閉めたときには、電源とスタートボタン、残時間のみが表示され、わかりやすく誰でも簡単に使えるようにしたという。

操作パネルを内側に配置し、すっきりとしたデザイン
フタを開けると操作部が出てくる
閉じた状態では電源とスタートボタン、残時間のみ表示

シンプルだけど印象的なデザイン、誰にでも使いやすく

ハイアールアジア ジャパンリージョン アクアランドリーカンパニー ランドリーグループ 萩生田 康一氏

 ハイアールアジア ジャパンリージョン アクアランドリーカンパニー ランドリーグループ 萩生田 康一氏は、本体デザインについて次のように語った。

 「さまざまな洗濯機がある中で、多機能化ではなく誰もが使いこなせる洗濯機を目指しました。デザインはシンプルですが印象的なイメージで、使いやすさと見やすさにこだわっています。もちろん洗浄力にもこだわり、洗濯の本質である“キレイに洗うこと”も追求しました。洗浄力を維持しながら衣類への傷みを少なくし、長く着れる服へアプローチしています」

 洗浄力を高めるために、洗濯槽はななめドラムを採用。ななめ専用のパルセーター「スラッシュ・ウィング」を搭載し、左右非対称のパルセーターが水を持ち上げるように撹拌する。これにより上下に複雑な水流が発生し、洗いムラなく衣類をしっかり洗浄するという。必要以上に布をこする必要もなく、衣類傷みや布がらみも低減している。

 ななめドラムで、槽が約10度手前に傾いているため、衣類が取り出しやすい。投入口が広く、ふとんなどの大きな洗濯物も出し入れがしやすいという。また、手前がフラットにえぐれているため、衣類を置くスペースも生まれた。これまで洗面台などで行なっていた予洗いの下処理がしやすく、シャツの襟などに部分洗い用の洗剤も手軽に塗布できる。

ななめドラム専用のパルセーター「スラッシュ・ウィング」
洗濯槽はななめドラムを採用
上下に複雑な水流が発生し、洗いムラなくしっかり汚れを落とす
洗濯槽が約10度傾いており、手前はフラットにえぐれている
衣類が取り出しやすい
予洗いなどの下処理もできる

標準コースは3つで多様な洗濯ニーズに対応

 運転コースでは、標準コースに「やさしく/節水/おまかせ」の3つを用意。「やさしく」は、少し使用水量が多くなるが、通常よりも半分の回転数で布傷みを抑えて洗え、デリケートな衣類が多い家庭に最適だという。また、最近の衣服の洗濯表示には“弱洗い”を推奨するものが多く、そうした衣類にも対応する。

 「節水」は、洗浄力はそのままに、少量の水でも複雑な水流で衣類をしっかり撹拌する、ななめドラムの効果を最大限に発揮できるコース。「おまかせ」は、通常の標準コースに一番近いもので、すすぎ効果を高めてしっかり洗浄できる。

 3つの標準コースを搭載した背景を、萩生田氏は以下のように説明。

 「使用する運転コースについてユーザーに調査すると、標準コースを使っている人が圧倒的に多いです。しかし、そんなに服が汚れない、衣類を長く着たいというシニア層も、子供がいて泥汚れをしっかり洗浄したいファミリー層も同じ標準コースを使っていることに疑問を感じました。デリケートな衣類を優しく洗いたい人、汚れをしっかり洗浄したい人など、さまざまなニーズに応えています」

 運転コースはほかにも、「自分流/念入り/おいそぎ/ドライ/毛布/槽洗浄」を用意する。

標準コースは「やさしく/節水/おまかせ」の3つを用意
さまざまなニーズに対応

 機能面では、従来モデルより好評の、衣類についた糸くずやティッシュをしっかりキャッチする「衣類おそうじ」や、脱水の回転数を変更でき衣類の布傷みを低減する「脱水コントロール」などを継承する。

 本体サイズは、590×674×1,040mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約41kg。消費電力は260W。標準コースの運転時間は約37分。本体カラーは、パッションレッド、オーシャンブルー、プレミアムゴールドの3色。

 萩生田氏は、スラッシュのターゲットについて「これまでドラム式しか選択肢がなかった人にもアプローチできます。ドラム式は布傷みが少ないので衣類ケアを重視している人から評価が高いですが、泥汚れなどには弱いといった面もあります。しかしスラッシュは、しっかり洗浄しながらも布を傷めないので、ドラム式と縦型洗濯機の良いとこ取りをしています」と述べた。

糸くずフィルターで、衣類にティッシュや糸くずがつかない
「衣類おそうじ」を使用したTシャツ(右)はティッシュが全くついていない
脱水コントロール

フタがクリアで洗濯中の様子が見える洗濯乾燥機

縦型洗濯乾燥機「AQW-TW1000D」

 また、縦型洗濯乾燥機の新モデル「AQW-TW1000D」も展示。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、14万8,000円前後(税抜)。

 洗濯/乾燥容量10kg/5kgの洗濯乾燥機。外側と内側に異なる形状のパルセーターを備えた「ツインパルセーター」を搭載したモデルで、強い水流でしっかり洗いながら業界トップクラスの節水性を誇るという。

 新モデルでは、透明のフタがよりワイドになり、洗濯状況がよくわかるようになった。内フタも可能な限り透明なものにし、洗濯中の様子が見たいという声に応えている。

透明なフタがワイドになり、洗濯中の様子がわかりやすくなった
内フタもできるだけ透明にしたという

 「洗濯中の様子が見たいというユーザーは多く、洗っている状況を確認したいだけでなく、単純に見ているのが楽しい、鑑賞的行動として見るという声も多くあります。こうした意見を反映するのは、大きなポイントになるのではと思いました」(萩生田氏)という。

 本体サイズは、616×625×1,010mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約44kg。消費電力は、洗濯~乾燥時で900W、洗濯時が380W。洗濯~乾燥時の標準コースの運転時間は約300分。本体カラーはクリアホワイト。

 このほか、乾燥機能を省略した全自動洗濯機2モデルも展示。洗濯容量10kgの「AQW-VW1000D」と、容量8kgの「AQW-VW800D」で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、13万8,000円前後、11万8,000円前後(税抜)。

西村 夢音