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東芝、気圧差でごはんのうまみを引き出すIH炊飯器

「真空圧力かまど炊き RC-10VSG/18VSG」。左からパールホワイト、グランレッド

 東芝ホームアプライアンスは、気圧差でごはんのうまみを引き出すIH炊飯器「真空圧力かまど炊き RC-10VSG/18VSG」を7月中旬より発売する。価格はオープンプライス。5.5合炊きRC-10VSGの店頭予想価格は43,000円前後、1升炊きのRC-18VSGは46,000円前後。

 十分な吸水を行なうために、独自の真空技術を搭載したIH炊飯器。米から空気を抜くことで、通常時間がかかる「ひたし」工程を約20分で行ない、米の芯まですばやく吸水し、芯まで熱を伝えることができるという。

 新モデルでは、同技術をさらに進化させた真空うまみ引き出し技術を、通常より炊飯時間や消費電力を多くかけることで、よりおいしいごはんを炊き上げる「本かまどコース」に採用。従来、ひたし工程では、真空状態にし続けていたが、新モデルでは工程途中で一度減圧。気圧差によって、米の中の成分がより水に溶出しやすくなり、米の周りにできる“おねば”ができやすくなるという。

 本かまどコースではさらに、炊きあがりのごはんの食感を「しゃっきり」と「もちもち」から選べる機能も新たに搭載する。

本かまどコースでは、ひたし工程で一度減圧する真空うまみ引き出し技術を新たに採用。気圧差によって米の旨味成分を水に溶出させるという

 コース問わず、共通の機能としては、沸騰初期の火力を向上させ、連続沸騰時間を以前より長くした。これにより釜底から泡が大量発生し、表面にはおいしいごはんの証である「カニ穴」ができるという。炊飯方法は、最大1.05気圧でコースに応じた圧力を自動で制御する圧力炊飯を搭載。白米はもちろん、玄米や雑穀米もふっくらと炊き上げることができるという。

 内釜は、厚さ5mmの「かまど銀釜」を採用。釜底の角度60度で、釜底には凹凸のあるWAVE加工を施す。WAVEに沿って細かい泡が噴き上がり、米の一粒一粒に熱をしっかり伝えるという。

 そのほか、炊飯コースとしては吸水しにくい古い米もふっくらと炊き上げる「ふっくら古米コース」、約28分で炊き上げる「そくうまコース」、消費電力量を削減して炊き上げる「ecoモード」などを搭載する。また、調理コースとしてパン発酵、パン焼き、温泉卵を備える。

 5.5合炊きのRC-10VSGの本体サイズは269×333×228mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.5kg。消費電力量は1,100W。本体カラーはグランレッドとパールホワイト。

「RC-10VRG/18VRG」。本体カラーはシルバーとグランレッド

 下位機種として、真空うまみ引き出しなどを省略した「RC-10VRG/18VRG」を6月中旬より発売する。価格はオープンプライス。5.5合炊きのRC-10VRGの店頭予想価格は30,000円前後、一升炊き18VRGは33,000円前後。

 内釜は銅コートを新たに施した厚さ2mmの「かまど銅コート」を採用する。本体カラーはシルバーとグランレッド。

阿部 夏子