ニュース
シャープ、お手入れしやすくなった「ヘルシオ ジュースプレッソ」
~栄養素を壊さず、ゆっくりと絞るスロージューサー
(2013/3/28 00:00)
シャープは、手入れがしやすくなったジューサー「ヘルシオ ジュースプレッソ EJ-CP10B」を4月23日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は36,000円前後。
ジュースプレッソは、野菜や果物を繊維と果汁に分けることで、栄養価の高い新鮮なジュースを作るためのジューサー。昨年発売した「EJ-CP10A」に次ぐ、第2弾となる。
従来モデルに引き続き、1分あたり32回転のスクリューの低速回転によって、ゆっくりと食材を押しつぶす「低速圧縮絞り方式」を採用している点が特徴。従来の攪拌式ジューサーに比べて、食材が空気に触れにくく、ビタミンCやポリフェノールといった栄養素を損ないにくいというメリットがある。さらに低速で絞ることで栄養素が多く溶け出すという。
一般的なミキサーと比較すると、整腸作用やコレステロール低下作用のあるペクチンの残存量は約2倍、貧血予防効果がある葉酸の残存量は約17%多くなるという結果が出た。さらにポリフェノールは32%、ビタミンCも21%、それぞれ多く残るという。シャープでは、日本人の摂取する野菜や果物の量が10年前に比べて減っており、ヘルシオジュースプレッソなら「家庭で簡単に栄養価の高い新鮮なジュースが作れる」と提案する。
新製品では、主に使い勝手を改良。従来のフィルター、スクリュー、タンククリーナーという3つのパーツに分かれていた搾汁部を、「フィルター 一体型スクリュー」という1つのパーツに統合した。これにより取り付けやすく、洗う手間が減ったほか、本体の重量が従来より約400g軽くなり、約4.8kgに軽量化。本体デザインもスリムになった。
また、搾汁部のパーツを統合したことで、パーツ間の摩擦音を軽減し、オレンジ絞汁時の運転音は、従来の約71.3dBよりも約8dB静かな約63.5dBに抑えた。シャープでは、作業音を抑えたい早朝にも使いやすくなったとしている。
このほか改良点として、ジュースカップ2個と、従来より長くなった掃除用ブラシ、液だれを防ぐ果汁の出口用の「ジュースキャップ」が付属する。またプッシャー以外の全パーツが食洗機で洗えるようになった。
EJ-CP10Bの本体サイズは150×194×435mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約4.8kg。消費電力は100W。モーターはDC。電源コードの長さは約1.4m。レッド系とホワイト系。
野菜ソムリエも味には太鼓判
会場では、昨年モデルの「EJ-CP10A」を使ってきたというシニア野菜ソムリエの立原瑞穂さんが、新製品を使って実演を行なった。新製品のメリットについて「今年のモデルは昨年よりもパーツが少なくなって、組み立てが簡単で、掃除がラクになった。パーツを乗せてはめるだけで簡単に準備が整うし、食洗機にも対応して嬉しい」と評価した。味については「美味しさも十分。野菜や果物本来の色、香り、コクが引き出され、素材の旨味が引き出されている。野菜ソムリエとしても、1ユーザーとしてもオススメしたい」とコメントした。
ジュースだけでなく、料理にも活用できる
EJ-CP10Bは、野菜や果物のジュース以外に、豆乳や生姜汁、コーンスープなど、一般的なジューサーでは難しいメニューも作れる。また、残った繊維は、カレーや「にんじんケーキ」などの料理や菓子作りに活用できるという。
会場では具体例として、さまざまなレシピが紹介されていた。なお「EJ-CP10B」には、ジュースやスープ、おかずなどのレシピが載ったレシピブックが付属する。
シャープによれば、2012年のジューサーの市場規模は約53万台で、このうちジュースプレッソのように低速回転する「スロージューサー」は約12万台程度で推移したという。スロージューサー市場は今後も堅調に推移するとみられ、2013年の市場規模は約15万台に広がると見込まれている。
一般的にジューサーは夏が商戦期だが、従来モデルは、夏から冬にかけて徐々に販売台数が増加。季節製品ではなく、通年商品として受け入れられているという。