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東芝、ワンタッチで開けられる電動ドア搭載の冷蔵庫「ベジータ」

~野菜の鮮度を保つ高湿度野菜室や節電サポート機能も搭載

 東芝ホームアプライアンスは、ワンタッチで開く電動ドアを冷蔵室に搭載した冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」を、2月中旬より順次発売する。容積618Lの「GR-F62FX」と、481Lの「GR-F48FX」の2機種が用意され、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は順に31万円前後、24万円前後。

定格内容積618Lの「ベジータ GR-F62FX」シルバーステンレス
GR-F62FX ピンクゴールドステンレス
定格内容積481Lの「GR-F48FX」ブリーズシャンパン
ワンタッチでドアが開く「スマートタッチオープンドア」。高齢者から子供まで使いやすいという

 “野菜がおいしい”をコンセプトとした東芝の6ドア冷蔵庫「ベジータ」シリーズの新モデル。新製品では両開きの冷蔵室の扉を、ワンタッチで開く電動ドアとした点が特徴で、扉下部にあるタッチスイッチに軽く触れるだけで、ドアが自動で開く。同社ではこのドアを「スマートタッチオープンドア」としており、高齢者から子供まで使いやすく、また両手がふさがっている時も肘や手の甲で触れて開けられるという。また、いたずら防止のために開閉を手動に限るロック機構も備えている。

 開閉回数の多い野菜室は、重い野菜も屈まずに出し入れできるよう、冷蔵庫中央の手が届きやすい高さに配置。引き出す力を従来機種比で約23%軽くする「アシストレール」も搭載している。

 野菜室はまた、冷蔵庫の冷却機についた霜を冷気に変え、野菜室内の温度を約95%に保つ「新・うるおい補給野菜室」仕様となっており、野菜のうま味成分であるアミノ酸や糖度が増加する効果があるという。さらに、東芝独自の除菌・脱臭イオン「ピコイオン」を庫内に発生させることで、野菜の劣化を促進するエチレンガスを分解し、野菜の抗酸化作用によってビタミンCやポリフェノールなどの栄養素を増量する効果もあるという。

 さらに、使い切れなかった野菜も保存できるよう、下茹でなどの処理をせずに野菜が冷凍できる「野菜そのまま冷凍プレート」も採用。野菜を乾燥させ、風味を濃縮して冷凍する「ドライモード」も用意されており、煮物や炒め物、揚げ物に使えば、味が早く染み込むため、調理時間が短縮できるという。

 省エネ性能では、冷蔵と冷凍をそれぞれ別の冷却器で行なう、東芝独自の冷却技術「W(ワイドレンジ)-ツイン冷却」や、高性能断熱材を用いた新断熱構造、13種類のセンサーを用いた制御技術を搭載することによって、従来モデルのベジータと比べて、年間消費電力量を約24%削減した。さらに、通常運転時から消費電力を約10%抑える「節電」、約20%抑える「おでかけ」、霜取り運転を約4時間先まで伸ばす「ピークシフト」という3種類の節電サポート機能も備えている。

GR-F62FXでは光沢のあるステンレス製のドアを採用する

 このほか、GR-F62FXでは光沢のあるステンレス製のドアを採用。GR-48FXは最上段まで手が届きやすいよう、高さを176.9cmとしている。

 GR-F62FXの本体サイズは750×732×1,818mm(幅×奥行き×高さ)。定格内容積の内訳は、冷蔵室が307L、野菜室が144L、冷凍室が167L。年間消費電力量は250kWh/年。庫内照明は全周がLED。本体カラーはシルバーステンレスとピンクゴールドステンレスの2色が用意される。

 GR-F48FXの本体サイズは685×699×1,769mm(同)。定格内容積の内訳は、冷蔵室が233L、野菜室が119L、冷凍室が129L。年間消費電力量は190kWh/年。庫内照明は天井と底面がLED。本体カラーはブリーズシャンパン。

正藤 慶一