ホンダ、停電時に自立運転する家庭用発電・給湯システム「エコウィルプラス」

~100Vコンセントでも給電
自立運転機能付き家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット「MCHP1.0R」

 ホンダは、停電時に自立運転する機能を追加した家庭用発電・給湯システム「エコウィルプラス」を11月より、各ガス事業者へ販売すると発表した。

 一例として、東京ガスでは24号貯湯ユニットとの組み合わせで、1,069,950円で販売される。

 「エコウィルプラス」は、ガスエンジンで発電し、その際に生じる排熱を利用して給湯や暖房を行なう家庭向けの発電・給湯システム。ガス会社が発売する給湯暖房システムと合わせて使う。新製品では、停電などの非常時に自立運転できるコージェネレーション(熱電併給)ユニット「MCHP1.0R」を採用した点が特徴。

 停電時、本体側面の「始動グリップ」を手で引っ張ると、エンジンが起動し、系統電力から自立して発電を始めるという。

「始動グリップ」を引っ張ると、エンジンが起動する本体側面に付属する「始動グリップ」

 自立運転時の発電出力は最大約980W。専用の100Vコンセントからテレビやパソコン、照明などに電力を供給する。同社では、情報収集や夜間の照明に利用できるほか、風呂などへの給湯や床暖房なども利用できるとしている。

 本体サイズは580×298×750mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は76kg。燃料に天然ガスを使う「MCHP1.0R」と、LPガスを使う「MCHP1.0RP」が用意される。

停電時は給湯ユニットの電源プラグを自立専用給湯ユニット用コンセントに差し、発電ユニットのスイッチを「停電時」に切り替える





(小林 樹)

2012年9月25日 16:42