東芝、グロー方式の点灯管を2010年3月で製造中止


写真の赤い矢印が指しているのが、グロー方式点灯管。最近では、点灯管のないインバーター式の照明器具が増えている
 東芝ライテックは、グロー方式点灯管の製造を、2010年3月末に中止することを発表した。

 グロー方式点灯管とは、豆電球のような小さな形をした、蛍光灯を点灯するための放電管。同社は1953年より、同点灯管を製造してきたが、近年では電灯管なしでも点灯する高周波点灯方式の蛍光灯が普及しており、またグロー式よりも動作回数の多い「電子点灯管」を販売していることから、グロー点灯方式の点灯管の製造を中止するとしている。

 今後は、電子点灯管および、点灯管の要らない高周波点灯方式の蛍光灯、LED照明に切換えていくという。

 グロー方式点灯管は、スイッチを入れると点灯するまで1~2秒ほど時間がかかるが、電子点灯管、および高周波点灯方式の蛍光灯を搭載したインバーター式の照明器具では、点灯までのスピードが短く、すぐに点灯するという違いがある。



(正藤 慶一)

2009年12月11日 16:10