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オムロン、呼吸トレーニングで眠りをサポートする「ねむり時間計」
(2016/5/13 14:04)
オムロンヘルスケアは、働く女性の質の良い眠りをサポートすることを目的とした「オムロン ねむり時間計 HSL-003T」を、5月26日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、7,980円前後(税抜)。
専用アプリと連動し、眠りの質を高めることを目的とした睡眠サポート機器。就寝前はアプリに搭載した「呼吸トレーニング」メニューにより、副交感神経を優位の状態にすることで寝つきを促し、起床時は体の動き出したタイミングでアラームを鳴らす「スッキリアラーム」を搭載している。
同製品の発表会では、開発の背景について同社国内営業本部の船尾公喜氏は次のように語った。「睡眠は、運動・食事とともに生活習慣病予防と改善に不可欠であるにもかかわらず、ストレスを抱えて、眠れないという人が年々増加しています。アンケートによると働く世代の大半が寝つきの悪さを感じており、7割が疲労を実感しています」。
中でも「仕事や家事、子育てで忙しい30代の半数以上が寝つきの悪さを実感している」ことから、「働く女性のスムーズな寝つきの実現」をコンセプトに、同製品を開発したという。主な操作や設定は、スマートフォンアプリ「ねむり時間計」(iPhone版/Android版)で行ない、機器との通信はBluetoothを使用する。
呼吸トレーニングとスッキリアラームで寝つきと寝起きをサポート
製品の主な機能の1つめは、「呼吸トレーニング」。寝つきの悪さの一因として、ストレスや緊張により、就寝時も脳が興奮状態にあること(交感神経が優位)が挙げられるが、ヨガの呼吸法を行なうと副交感神経が優位になるといわれていることから、ユーザーは就寝前にアプリからの声の誘導のもと、2分間のオリジナル呼吸トレーニングを実行できる。
2つめの機能が「スッキリアラーム機能」。機器を枕元に置いておくことで、起床時に寝具の動きを加速度センサーが測定し、体動を検知。アラーム設定時間の30分前から、体動が増えて眠りが浅くなったタイミングにアラームを鳴らすことで、すっきり目覚めやすいとしている。
眠りのデータから傾向や変化が確認できる
3つめが、眠りのタイプを動物に例えて判定する機能。測定データをアプリに転送することで、眠りの傾向や変化を1日、1週間、1カ月単位で確認できる。また1週間分のデータを「睡眠時間」「おはよう時刻」「おやすみ時刻」「寝つき時間」「起床にかかった時間」の5つの指標で評価し、「夜更かし型」「朝寝坊型」といった特徴を9種類の動物に例えて判定、特徴にあったアドバイスを行なうという。
発表会では、呼吸トレーニングの監修を行なったヨガインストラクターの椎名慶子氏も登壇。「呼吸が交換神経や副交感神経といった自律神経系を調整する」といったヨガの観点から、「呼吸トレーニングには、眠りたいための呼吸法だけを取り入れた」と話し、具体的な呼吸法をいくつか披露した。
本体サイズは、83×83×16mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約65g。電源電圧はDC6V(リチウム電池 CR2032×2個)で、電池寿命は約4カ月(1日1回測定)。カラーは、ピンク、パープル、グリーンの3色展開。
なおHSL-003Tに温湿度センサーを追加し、寝室環境が快適かも確認できる「オムロン ねむり時間計 HSL-004T」も6月20日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、8,980円前後(税抜)。その他、主な仕様はHSL-003Tと同じ。カラーはレッドとパープル。