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2020年に向けて“東京”が抱える課題の、パナソニック流の解決法を多数展示
(2016/2/4 17:26)
パナソニックは2月5日から、2020年を見据えたB to B向けに提案展示する「Wonder Japan Solutions」を有明のパナソニックセンターで実施する。それに先立つ本日、プレス向けに展示内容を公開した。(なお、一般公開はされません)
2020年に予想される、東京の課題を少なくない。そうした課題の中で、同社技術での解決方法を、分かりやすく展示しているのが、今回の「Wonder Japan Solutions」。共に研究開発をするパートナーを探し、今後の開発の方向性を探る場として開催するという。
なお今回の展示は、昨年に続き2度めの開催。昨年は、約750名だった参加者だが、今年は約2,300名の来場者を見込んでいる。
外国人をはじめ高齢者や障がい者も、東京で快適に過ごせるようになる、多彩なソリューション
1964年に開催された東京オリンピックに向けて新幹線やモノレールが開通し、首都高速道路が作られた。パナソニック役員の井戸正弘氏によれば、こうしたインフラの整備が象徴するように、前回大会は発展途上国型のオリンピックだったという。一方で、2020年のオリンピックは先進国型として、ソフトやサービスなどが発展されるべきだと語る。
そうした先進国型の大会を開催するにあたり、2020年に向けて東京都が解決すべき課題は数多い。例えば、慢性的な渋滞やバリアフリー化、インターネットへのアクセスなどの課題を解決するため、電動アシスト自転車や自動翻訳機などを始め、同社の様々な技術が役立てられるとする。
会場では、インフラ改善に向けたものだけでなく、競技選手の育成に役立つ提案が多数行なわれていた。併せて、肉眼では見られない選手たちの超人的なパワーを視覚化するなど、新たなスポーツ観戦の楽しみ方も提示する。
「東京大会に向けて開発する技術やソリューションを、グローバル展開していきたい」
パナソニックの井戸正弘氏は、「2020年の東京大会は、まさしく日本の技術のショーケース」だと位置づける。世界各国から訪れる外国人が、日本の技術はここまで進化しているんだ、というのを実体験として感じられる絶好の機会だとする。
「今回展示する新しい技術やアイデアを、グローバルに展開していきたい。2020年をゴールとすることなく、その次の大会、そのまた次の大会、そしてあらゆるグローバルイベントにおいても、活用していきたい
パナソニックは、1964年に出来上がった新幹線やモノレールは作ることができませんでした。しかしながら私たちは、もし2020年の東京大会が誘致されていなかったら、おそらく実現できなかっただろうな、と言われるようなパナソニックの新しい技術とソリューションをこれから作り続けたいと思っています」