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2020年に向けて“東京”が抱える課題の、パナソニック流の解決法を多数展示

「Wonder Japan Solutions」の会場では、同社提案のソリューションを見られるだけでなく、体感できる

 パナソニックは2月5日から、2020年を見据えたB to B向けに提案展示する「Wonder Japan Solutions」を有明のパナソニックセンターで実施する。それに先立つ本日、プレス向けに展示内容を公開した。(なお、一般公開はされません)

 2020年に予想される、東京の課題を少なくない。そうした課題の中で、同社技術での解決方法を、分かりやすく展示しているのが、今回の「Wonder Japan Solutions」。共に研究開発をするパートナーを探し、今後の開発の方向性を探る場として開催するという。

 なお今回の展示は、昨年に続き2度めの開催。昨年は、約750名だった参加者だが、今年は約2,300名の来場者を見込んでいる。

外国人をはじめ高齢者や障がい者も、東京で快適に過ごせるようになる、多彩なソリューション

 1964年に開催された東京オリンピックに向けて新幹線やモノレールが開通し、首都高速道路が作られた。パナソニック役員の井戸正弘氏によれば、こうしたインフラの整備が象徴するように、前回大会は発展途上国型のオリンピックだったという。一方で、2020年のオリンピックは先進国型として、ソフトやサービスなどが発展されるべきだと語る。

パナソニック ビジネスソリューション本部長 東京オリンピック推進本部長 井戸正弘氏
東京が抱える課題と、パナソニックが提案するソリューション

 そうした先進国型の大会を開催するにあたり、2020年に向けて東京都が解決すべき課題は数多い。例えば、慢性的な渋滞やバリアフリー化、インターネットへのアクセスなどの課題を解決するため、電動アシスト自転車や自動翻訳機などを始め、同社の様々な技術が役立てられるとする。

電動アシスト自転車による移動をサポート(サイクルステーションの)することで、自動車の渋滞緩和の一助に
コンビニで小型のバッテリーを借りられるようにする、バッテリーシェアの提案。バッテリー切れの心配や、充電の手間などをなくす
イベント会場や空港などでの貸し出しを提案する車いす。様々なセンサーを搭載し、安全な移動をサポート。自動で元の位置に戻る機能を備え、ユーザーは使い終わったら、そのまま置いておけばよい
自動翻訳機能を搭載したメガホン。日本語から、英語や中国語、韓国語、タイ語などに翻訳され、拡声される。外国人が多く足を運ぶイベント会場や、駅の構内での活躍を想定する
ペンダント型の自動翻訳機
首から提げているだけで、音声で翻訳。パーソナルな通訳者がいるかのように、外国人とのシームレスなコミュニケーションが可能になる
店舗への導入が期待できるハンディ型多言語音声翻訳機+スピーカーマイクユニット。対面での接客時であれば、外国人への製品や購入手続きの説明が、スムーズに行なえるように
骨伝導ヘッドホンをイベント会場などで外国人に使ってもらうことを提案。周囲の音を聞き、雰囲気を損なわずに、解説などが聞ける
骨伝導ヘッドホンは、歌舞伎などの鑑賞に好適。歌舞伎舞台の世界観を崩すことなく、セリフの母国語解説などをヘッドホンで聞ける
QRコードのように、特定の光にスマートフォンを向けると、関連情報が表示される「光ID」技術(事前に対応アプリのインストールが必要)
「光ID」により、店舗の看板(提灯)にスマートフォンをかざすと、店舗情報が母国語でチェックできるというデモ。表示レスポンスが速い
「光ID」とロッカーのシステムを連携させたデモ。スマートフォンをかざすと、ロッカーの解除画面が出てくる。指紋認証によりロックを解除し、荷物を入れれば、あらかじめスマートフォンで指定しておいた旅程にしたがって、荷物を配送しておいてくれるサービスを模索中

 会場では、インフラ改善に向けたものだけでなく、競技選手の育成に役立つ提案が多数行なわれていた。併せて、肉眼では見られない選手たちの超人的なパワーを視覚化するなど、新たなスポーツ観戦の楽しみ方も提示する。

球を打った直後の、卓球ラケットの角度や球の回転などをビジュアルで表示する
バレーボールでも様々なデータを表示することで、観戦の楽しみ方を多彩にする
選手の心拍数や走るスピードなどをリアルタイムで表示。選手交代のタイミングや、練習メニューの作成に活かせないかを模索

「東京大会に向けて開発する技術やソリューションを、グローバル展開していきたい」

 パナソニックの井戸正弘氏は、「2020年の東京大会は、まさしく日本の技術のショーケース」だと位置づける。世界各国から訪れる外国人が、日本の技術はここまで進化しているんだ、というのを実体験として感じられる絶好の機会だとする。

 「今回展示する新しい技術やアイデアを、グローバルに展開していきたい。2020年をゴールとすることなく、その次の大会、そのまた次の大会、そしてあらゆるグローバルイベントにおいても、活用していきたい

 パナソニックは、1964年に出来上がった新幹線やモノレールは作ることができませんでした。しかしながら私たちは、もし2020年の東京大会が誘致されていなかったら、おそらく実現できなかっただろうな、と言われるようなパナソニックの新しい技術とソリューションをこれから作り続けたいと思っています」

(河原塚 英信)