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パナソニック、キューブ型で空間と美しく調和するドラム型洗濯機
（2015/9/10 00:00）
パナソニックは、キューブ型を採用したななめドラム洗濯機「Cuble(キューブル)」を、11月上旬に発売する。洗濯/乾燥容量が10kg/3kgの「NA-VG1000」と、7kg/3kgの「NA-VG700」の2機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、29万円前後、25万円前後(税抜)。
洗濯槽をななめに設置したドラム型洗濯乾燥機。ななめドラム式で直方体の「キュービックフォルム」を、業界で初めて採用した点が特徴。直線的でシンプルなデザインにより、サニタリー空間(洗面台回り)に調和し、空間を美しく演出するという。
空間価値を新提案、ユーザーの感性に響く家電
同社はこれまで、製品の多機能化や省エネへの対応、使いやすさの追求など、主に機能価値を向上させるスタンスで、ユーザーのニーズに応えてきた。これからは新たな取り組みとして、機能価値はもとより、空間価値という視点も加えていくという。
パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 副本部長 原 昭一郎氏は、空間価値の提案について次のように語った。
「今までは、機能面での価値を追求していたが、新たに空間価値も加えていきたい。その家電があることで居心地が良くなったり、部屋が明るく感じたり、またその家電を使ってみるといつもの家事がより楽しく充実したものと感じたりと、ユーザーの感性に響く家電という新しい価値を提案していく」
キューブルは質感にもこだわり、本体にクローム素材とシルバーカラーを採用。特に、「NA-VG1000」の扉と一体型になった操作部は、静電タッチパネルで電源オフ時には操作部が消灯する。これらの工夫により、サニタリー空間との調和を図った。
また、扉は透明強化アクリルの「クリアウィンドウ」を採用。槽内が見やすく洗濯中の動きがわかり、洗濯のモチベーションを上げるという。凹凸がないため、ホコリが溜まりにくく手入れがしやすいメリットもある。
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機能面も向上、衣類が取り出しやすい設計
デザインだけでなく、使いやすさなど機能面も向上したという。従来のドラム式洗濯機は、扉の丸い部分だけが開くようになっていたが、キューブは扉全体が開く仕組みを採用。これにより投入口が拡大し、従来モデル「NA-VX9500」と比較して、投入面積は約138%アップした。直径420mmの投入口は、業界最大だという。
また、本体の高さを変えずに、投入口最上部の高さを83mmアップ。衣類の取り出しがしやすく、身体への負担を低減した。
洗浄機能では、洗剤液をヒーターで温める「温水機能」を搭載。衣類を除菌する「約60℃除菌」や、黄ばみを落とす「約40℃つけおき」、寒い日に水温を上げる「約15℃洗濯」などのコースを備える。
汚れを浮かせて落とす「速攻泡洗浄」機能も用意。高い水圧で洗剤をしっかり泡立て、7本のシャワーで泡を衣類に浸透させ、たたき/もみ/押し洗いを組み合わせることで繊維の奥の汚れまで落とすという。
シワが少なく仕上がりが綺麗な乾燥
乾燥機能では、乾燥による衣類のシワを低減する「低温風パワフル乾燥」を採用。室温プラス約10℃の低温風と約3立方m/分の大風量で、衣類を槽内に広げながら乾かすため、シワが抑えられるという。
なお、乾燥容量は3kgの背景として、乾燥使用実態を調査したところ大きい容量を必要としないことが判明したことを挙げている。実際に乾燥させる衣類の量は3.5kg以下が約8割で、外干しで乾ききらなかったものの仕上げ乾燥に使用するユーザーが多かったという。
「NA-VG1000」の本体サイズは、600×665×998mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約72kg。消費電力量は洗濯で70Wh、洗濯乾燥で1,380Wh。運転目安時間は、洗濯が約30分、洗濯乾燥が約195分。本体カラーはシルバーとノーブルシャンパン。どちらも右開きと左開きタイプを用意する。
また、乾燥機能を省略したななめドラム洗濯機「NA-VS1000」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は24万円前後(税抜)。洗濯容量は10kg。
西島 秀俊さん“家電は愛着を持てるかが大事”
同社は、キューブルの発表に伴い、空間価値を提案するなど新しい家電のコンセプトを「ふだんプレミアム」と称した。豪華であることや贅沢することだけでなく、なんでもない空間にあるくつろぎや和みなどを提供するとしている。
「ふだんプレミアム」な暮らしのシーンを具体的に提案するために、ウェブ用のショートムービーなどを用意。会場には、ムービーに出演した俳優の西島 秀俊さんが登場。
「実際にキューブルを触ってみて、直線的でシンプルだけど質感が良いなと感じました。家電は愛着を持てるかが大事だと思うので、インテリアとマッチしていて素晴らしいと思います。もともと洗濯は好きなので、洗濯機の近くにスペースを設けて自分だけの空間を作りたいと思いました」(西島さん)。
撮影中のエピソードでは、「洗濯機の横でゆっくり本を読むのがとても心地良かったです。のんびり美味しいコーヒーでも飲みたいなぁと思えますね」と話した。
