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シャープ、ドロ汚れに悩む農業女子に嬉しいドラム式洗濯乾燥機
(2015/7/14 17:43)
シャープは、頑固な泥や皮脂汚れに特化したドラム式洗濯乾燥機「プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-Z210」を、8月27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は30万円前後(税抜)。
洗濯/乾燥容量が10/6kgのドラム式洗濯乾燥機。農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」と連携して開発した。衣類を温めて汚れを浮かしてから洗う「極め洗いコース」を新搭載し、農作業で付きやすいドロや草汁、汗ジミなどの汚れをキレイに落とすという。
主婦の悩みは“ドロ汚れ”農業女子の意見を反映
シャープ 健康環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 大越 一輝氏は、農業女子プロジェクトとの連携について次のように語った。
「子どものいる家庭の主婦にアンケートをとったところ、ドロ汚れがもっとも頑固で落ちにくいという結果になりました。ドロ汚れをキレイに落としたいというニーズに応えるためには、実際にドロ汚れに悩んでいる女性の意見を取り入れなくてはいけないと思い、農業女子プロジェクトに参画しました。農業女子の方々は、洗濯物の汚れ落ちに厳しい目を持っており、かつ働く女性として忙しい中で家事をしなくてはなりません。シャープでは、農業女子を洗濯機に強い関心を持っている女性だと捉え、製品に対してたくさんの意見をいただきました」
実際にプロジェクトでは、農業女子から汚れのついた農作業着を持ってきてもらい、試作機で何度も洗って汚れの落ち具合を確かめたという。農業女子は、北海道から熊本までさまざまな場所から参加しており、それぞれの土地の泥を集めて実験した。
温風と高圧洗浄で汚れを落とす「極め洗いコース」
ES-Z210では、頑固なドロ汚れや皮脂、黄ばみもスッキリ落とせるという「極め洗いコース」を新たに搭載。新開発の、約40℃の温風を吹き付ける「サポートヒーター」で衣類を温めて汚れを浮かし、小さな水滴を勢いよく吹き付ける「マイクロ高圧洗浄」で繊維の汚れをはじきだして洗浄する。
「マイクロ高圧洗浄」では、従来モデル(ES-Z200)と比較して洗浄範囲が1.4倍になり、衣類の洗浄面積が広く、洗いムラが少なくなったとしている。また、標準コースの標準使用水量が52Lなのに対し、「極め洗いコース」では90Lの水を使い、繊維の汚れを徹底的にはがすという。
農業女子の声から生まれた“予洗い”コース
さらに、ひどい汚れを洗い流せる「サッと予洗いコース」も新搭載。マイクロ高圧洗浄を衣類に直接吹きかけ、洗剤を使わずに水の勢いのみで5分ほどで素早く汚れをはじきだすという。予洗い終了後は、そのまま他の衣類とまとめて洗濯する。
同コースは、農業女子の意見から生まれたもの。ドロ汚れや汗で濡れた農作業着は家族の普段着と一緒に洗えず、事前に手洗いをするか、分けて洗っているため何とかしたいという声に応えたという。
「農業女子プロジェクト」メンバー・榎本 房枝さんは、「ES-Z210の試作機ができたとき、満足のいく洗浄力ではなく、農業女子メンバー全員でダメ出ししました。何度か話し合う中で生まれたのが予洗いコースです。いつも頑固なドロ汚れは一度手洗いをしてから洗濯機に入れていたので、そういった細かなところにも意見を出しました」と話した。
このほか、乾燥機能では「ぽかぽか・おひさま乾燥」を搭載。従来のヒートポンプによる除湿式に加え、新搭載のサポートヒーターで熱をプラスしたハイブリッド乾燥を実現。ヒートポンプのみでは湿気が残っていたが、ヒーターによる熱を加えたことにより、カラッとした仕上がりになったという。天日干しのような、あたたかさと気持ちよさを再現している。
機能面では、洗濯後に自動で槽内を掃除する「プラズマクラスター槽クリーン」や、独自のプラズマクラスターイオン技術で汗やタバコのニオイを消臭する「リフレッシュコース」などを、従来モデルより継承する。
本体サイズは、640×730×1,114mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は78kg。消費電力量は60/590Wh(洗濯/乾燥)。カラーはゴールド系。
下位機種として、サポートヒーター機能とぽかぽか・おひさま乾燥を省略した「プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-A210」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は23万円前後(税抜)。カラーはシルバー系。
シャープ・水嶋会長、新たな家電の可能性を追求したい
シャープ 取締役会長 水嶋繁光氏は、「今回の洗濯機の開発で、農業女子プロジェクトに電機メーカーとして初めて参画しました。シャープが大切にしてきたのは、会社の枠を越えた連携です。引き続き農業女子プロジェクトへ参画し、シャープの持つ技術で農業分野に貢献するとともに、農業女子からいただいた知恵と知見を活かして、新たな家電の可能性について追求し続けたいです」と述べた。
また、農林水産省副大臣・あべ 俊子氏も登壇。あべ氏は、「ES-Z210はとにかく洗浄力に優れています。泥をキレイに落として、農業女子がオシャレをできたらと思います。これからも農業女子プロジェクトを応援してほしいです」と話した。