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日立、48人分のケーキが入る業界最大容積730Lの冷凍冷蔵庫
(2015/7/16 17:56)
日立アプライアンスは、業界最大容積の冷凍冷蔵庫「真空チルド Xシリーズ R-X7300F」を、8月13日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は46万円前後(税抜)。
容積730Lの6ドア冷凍冷蔵庫。チルドルームのリブ配置や、ドアを支えるヒンジ部分の設計などを見直して、業界最大容積を実現した。冷蔵室庫内の幅は約78cmで、48人分のケーキを乗せたトレーもすっぽりと収まる。
日立アプライアンス 商品計画本部 キッチン商品企画部 南雲 博文氏は、容積をさらにアップさせたことについて次のように語った。
「2014年に発売した最上位モデル『R-X6700E』(容積670L)の購入者に理由を聞くと、最も重視したポイントは大容量という結果になりました。そのうえで、“もっと大きくても良い”などの声が多くあり、大容量という不変のニーズに応えました」
真空チルドルームにプラチナ触媒を搭載。より新鮮に保存
従来モデルより好評の、肉や魚の鮮度と栄養素を保つ「真空チルド」ルームも引き続き搭載。冷蔵室に真空状態のスペースを設け、真空の力で食品の酸化を抑える。今回新たに「プラチナ触媒」を業界で初めて冷蔵庫に搭載した。
プラチナ触媒により、食品を新鮮に保存できる炭酸ガスを多く発生させ、チルドルーム内の炭酸ガス濃度が増すという。これにより、弱酸性の炭酸ガスが食品表面をコーティングし、酵素の働きを抑えられ、新鮮な状態を保てるという。
会場では、冷蔵室と真空チルドルームで保存された食品にどのような違いが出るか、実験が行なわれた。ひき肉やマカロニサラダを、それぞれのスペースに入れて3日間保存。いずれも色みに大きな違いが見られた。
プラチナ触媒で、野菜室全体に「スリープ野菜保存」を採用
また、野菜室にもプラチナ触媒を搭載。野菜を傷ませるエチレンガスやニオイ成分をプラチナ触媒が分解し、野菜を新鮮に保つ炭酸ガスを多く生成する。これまで採用していた光触媒よりも、プラチナ触媒は炭酸ガスを多く生成でき、またLED光源を使用しないため省エネ性も期待できるという。
これにより、野菜を眠らせて鮮度を保つ「スリープ野菜保存」を、野菜室全体に採用できるようになった。従来モデルでは炭酸ガスの生成量が少なく、野菜室の下段スペースのみにスリープ野菜機能を採用していた。R-X7300Fでは、上段スペースと、たて収納スペースにも設置し、より多くの野菜を新鮮に保ち、栄養も豊富に残せるという。
野菜の鮮度維持の実験もあり、スリープ保存なし/ありのスペースに同じ食材を7日間入れたものの比較が行なわれた。スリープ保存されたオレンジは皮が厚いままで、小松菜も葉先までピンと立っており、新鮮なまま保存されていた。
なお、プラチナ触媒の採用は、北海道大学 触媒化学研究センターとの共同研究のもと実現した。
また、野菜室には「うるおいカバー」と「うるおいユニット」を設置。野菜から出る水分による結露の発生を抑えながら、湿度の高い環境を実現し、野菜のみずみずしさを守るという。
マルチバルブ制御で、省エネ性アップ
省エネ性もアップし、パワフル運転や省エネ運転時など異なる状況にも対応できる「マルチバルブ制御」を採用。2つの冷凍サイクルを切り替えて、効率的に制御する省エネ技術を開発したという。
製氷室には、アイスクリームや小さな保冷剤を収納できる「小物収納スペース」を搭載。このほか「電動引き出し&フルオープン」「LED庫内灯」なども引き続き備える。
本体サイズは880×738×1,833mm(幅×奥行き×高さ)。各部屋の内容積は冷蔵室が386L(うち真空チルドルーム28L)、冷凍室が207L、野菜室が137L。本体カラーはグラデーションブラウン、クリスタルミラー、クリスタルシャンパンの3色。
Xシリーズの下位機種として、製氷室の「小物収納スペース」を省略したモデルも8月13日より順次販売する。容積670L/620L/565L/517Lの4機種をラインナップし、価格はオープンプライス。店頭予想価格は43~35万円前後(税抜)。
このほか、真空チルドシリーズとして、容量475~620Lの6ドアタイプGシリーズ4機種と、容量415~501Lの5ドアタイプSシリーズ3機種も、8月13日より順次販売する。いずれのシリーズもスリープ野菜保存、真空チルドルームを搭載している。
Gシリーズ、Sシリーズともに、電動引き出し、電動ドア機能を省略したモデルで、本体カラーはクリスタルブラウン、クリスタルシャンパンの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はGシリーズが30~36万円前後、Sシリーズが26~28万円前後(税抜)。