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手や声、スマホで操作できるエンタメロボット
(2014/4/7 16:43)
タカラトミーは、次世代エンターテイメントロボット「OMNIBOT(オムニボット)」シリーズを、全国の玩具専門店、百貨店、家電量販店、インターネット等で6月21日より順次発売する。
オムニボットシリーズは、“ロボットがいる遊び心のある生活”をコンセプトに展開される。第1弾として、手やスマホで操作できる「Hello! MiP(ハローミップ)」と、言葉に反応してアクションする「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」の2種類を発売する。発売日は「ハローミップ」が6月21日で、「ハローズーマー」が7月26日。希望小売価格は各15,000円(税抜)。
なお「Hello! MiP(ハローミップ)」は、海外のパートナーメーカーと共同で制作した。海外では、カナダのWowWee社が2014年夏より販売を開始する予定。
手の動きに反応して動く「Hello! MiP(ハローミップ)」。スマホアプリとも連動
MiPは、ジェスチャーで操作できる2輪走行ロボット。人の手の動きに反応する「ジェスチャーセンサー」を備えており、手のひらをかざしたり、近づけたりすることで、それに応じて物を運んだり、踊ったりするようになっている。
また、Bluetoothを内蔵。専用の無料アプリでiPhoneやAndroidと連動させることにより、スマホの画面を指でなぞることで自在に操ることができる。そのほか、アプリに収録されている「ボクシング」などのミニゲームを楽しむこともできる。
行動パターンは、手の動きに合わせて前進、後進、停止、旋回する「コントロールモード」、付属のトレーに物を乗せてバランスをとらせる「バランスモード」、胸部のスピーカーから音楽を流しながら踊る「ダンスモード」、障害物を避けながら3分間自由に走行する「自由走行モード」など7つのモードを用意している。会場では、ダンスモードのデモも実施された。
本体サイズは130×70×190mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は350g。電源は単四形アルカリ乾電池4本。連続稼働時間は1時間。ディスプレイ用のスタンド、トレー、取扱説明書が付属する。
言葉に反応するロボット「Hello! Zoomer(ハローズーマー)」
Zoomerは、言葉に反応する小型犬ロボット。音声認識機能を搭載しており、かける言葉によって、勢いよく尻尾を振ったり、走り回ったりと反応が変化する。嬉しい時はハートマークの目をしたり、眠そうな時はうつろな目をするなど表情も変える。日本語の単語を30以上、英語の単語を15以上理解するという。
また、傾きセンサーを内蔵しているため、身体をひねって仰向けになることもできる。MiPと同じく、赤外線センサーで前方にある物を識別する。
Zoomerには、おすわりやふせなど言葉をかけてしつけをする「ドッグトレーナーモード」、友達のように話しかけて遊ぶ「フレンドリーモード」、英語で話しかけて遊ぶ「英語モード」が用意されている。フレンドリーモードでは、「ついてきて」と声をかけて歩き始めると、後をついてくる。
担当者が製品の紹介をしている間、台の上で「くぅーん」と鳴いたり、「ハッハッ」と息を荒くして喜んでいる姿が印象的だった。
本体サイズは280×200×180mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は520g。電源はリチウムイオン電池。充電時間は1時間で、連続稼働時間は20分。USBチャージケーブル、クイックスタートガイド、取扱説明書が付属する。
オムニボットシリーズで3年後に50億円規模の市場開拓を目指す
株式会社タカラトミーの取締役 専務執行役員を務める眞下修氏は、「我々は、時代に合わせた次世代のおもちゃへの取り組みを強化しています。おもちゃは、業界の技術の進化によって、進化・変化し普及してきました。ロボット産業が今後の有望な市場の1つであると思っています。ロボット産業で積み上げられてきた技術を、エンターテインメント向けの用途に取り入れることで、次世代の新しいおもちゃを提供したいと考えております」とコメントした。
タカラトミーでは、今後もオリジナルのロボット等を順次展開し、次世代のエンターテインメントロボット市場として「オムニボット」シリーズ全体で2014年度に20億円、3年間で50億円の規模を目指すという。