やじうまミニレビュー

玄関で温かく迎えてくれるロボット型ライト「OKAERI ROBOT」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
TENT「OKAERI ROBOT」

 新しい家族が増えました。玄関のドアを開けると、優しく出迎えてくれるんです。といっても、ロボットである。TENTの「OKAERI ROBOT(おかえりロボット)」は、人が近くにいると、ライトで照らしてくれる可愛い奴なのだ。

メーカーTENT
製品名OKAERI ROBOT
販売場所直販サイト
直販価格14,700円

 OKAERI ROBOTは、人が近付くと、電子音を発してライトを点灯させるユニークなロボット型ライトだ。胸部に、温度変化を見る事で人の動きを感知する人感センサーを搭載している。発売元のTENTは、2011年に設立されたプロダクトデザインを幅広く手掛けるメーカーだ。

 パッケージはシンプルで、本体は後ろ向きに収納されている。本体背面の電池ぶたを外して、別売りの単三形乾電池2本をセットしたら取り出す。

シンプルなパッケージ
本体が後ろ向きでセットされている
本体をパッケージにセットしたまま、電池を入れる
本体をパッケージから取り出すと、設計図のような絵柄が現れる

 パッケージから取り出したOKAERI ROBOTの本体サイズは83×40×138mm(幅×奥行き×高さ)で、だいたい手のひらサイズだ。重量は電池込みで169g。ちなみに、裏の電池フタを留める真鍮ネジはゼンマイ型で、レトロなゼンマイ仕掛けのおもちゃを思い出させる。

手のひらサイズの本体
側面
背面には電池ぶたを用意する
電池フタを留める真鍮ネジは、レトロなゼンマイ型だ

 表面の手触りは、とてもすべすべとしている。両手足や首の関節は滑らかに動き、それぞれ手動で角度を変えることができる。1つ1つのパーツは、家具職人が手作業で作っているという。

 カラーは、素材の木材に合わせて、暗めの「ウォルナット」と明るい「ブナ」の2種類が用意されている。ロボット型なのに木材でできている、というギャップに惹かれる。

平らな場所に直立する
両手足と首が稼動する
アクロバティックなポーズも可能
カラーはウォルナット(左)とブナ(右)を用意し、部屋のインテリアに合わせて選べる。今回主に使用したのは左のウォルナットだ

人が近付くと、目が光ってお出迎え

胸部に人感センサーを搭載する

 使い方は、玄関の棚の上などに置くだけ。人が近くを通ると、自動で目の部分のLEDライトが点灯し、「ピポポッ」と声(というか音)を発する。音は、懐かしのファミコンの効果音に似ている。

 機能はこれだけで、いたってシンプルだが、設計は細かいところまで配慮されていると感じる。例えばライトの光り方は、いきなりピカッと明るくなるのではなく、じんわりと明るくなるので、優しい印象を受ける。

じんわりと点灯、消灯する。「ピポポッ」という動作音は控えめな音量で、深夜でも気にならなかった
玄関に設置した。木目の壁材に馴染む

 実際に夜、会社から帰宅して、暗い玄関の扉を開けると、OKAERI ROBOTはまっ先に反応してくれた。玄関の天井照明を点けるよりも先に、「ピポポッ」という音とライトの光で出迎えてくれる。まさに「おかえり」と言ってくれているかのようだ。ライトは常夜灯程度の明るさがあるので、玄関照明の壁スイッチを押すにも助かる。

 なお、頭頂部には、照度センサーを搭載し、日中や明るい場所では点灯しないよう工夫されている。

頭頂部には照度センサーを搭載
明るい場所ではライトが点灯しない

 家族からの評判も上々で、「可愛らしくてとても良いわね」「不審者が入ってきたらアラーム音が鳴る防犯機能も付いていたら良いね」などと話が広がった。

 OKAERI ROBOTは、玄関に馴染むロボット型ライトだ。家族が寝静まる深夜に帰宅しても、OKAERI ROBOTだけは明るく出迎えてくれる。暗い玄関を自動で照らしてくれるので、安心感もある。14,700円という価格は高いが、職人が手作りした工程や使われている素材の良さを考えるとアリかもしれない。ただの玄関ライトではなく、インテリアの一部として、愛玩用アイテムとして、長く付き合っていきたい製品だ。

小林 樹