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パナソニック、ケニアの難民キャンプにソーラーライト2,000台を寄贈

左から、ヨハン・セルスUNHCR駐日事務所代表と小川理子 パナソニック CSR担当グループマネージャー(パナソニック提供)

 パナソニックは、同社のコンパクトソーラーライト2,000台を国連難民高等弁務官(UNHCR)のケニア事務所に寄贈したことを発表した。それを記念して、都内では式典が催され、パナソニックCSR担当の小川理子グループマネージャーや、UNHCR駐日代表のヨハン・セルス氏らが出席した。

 今回寄贈されたコンパクトソーラーライトは、ケニアの2つの難民キャンプで使われる。両キャンプでは、現在合わせて約60万人の難民が暮らしており、住居空間や、飲料水、病院の不足や、衛生状況の悪化などの問題が生じているという。小川グループマネージャーは、「今回のコンパクトソーラーライト寄贈が、『人間の安全の保障』という観点から、難民キャンプで暮らす人々の安全や、生活の質の向上に寄与することに期待しています」とコメントした。同式典では、UNHCRからパナソニックに感謝状が授与された。

到着して間もない難民が居住する地域の様子(同)
カクマ難民キャンプの病院の様子(同)

 パナソニックでは、2012年度から世界の無電化地域に同社のソーラーランタンを寄贈する「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を始動している。このプロジェクトは新興国や途上国の無電化地域に小型のソーラー照明器具を寄贈する試み。同社が創業100周年を迎える2018年までに、合計10万台の寄贈を目指すという。これまでにミャンマーとインドに寄贈しており、アフリカ地域に対しては初となる。

小林 樹