オムロン、スマホに測定データを自動送信する血圧計

 オムロンヘルスケアは、測定データをスマートフォンに自動で転送する血圧計「自動血圧計 HEM-6310F」を8月23日より発売する。価格はオープンプライス。市場想定価格は9,980円。

自動血圧計 HEM-6310F手首を通して測る手首式

 手首に装着して測定する手首式の血圧計。測定したデータをスマートフォンに自動で転送し、グラフで確認できる点が特徴。転送されたデータは、同社の無料健康管理WEBサービス「ウェルネスリンク」に登録され、パソコンやスマートフォンから確認できる。

 通信方式は、近距離無線通信規格「NFC」で、「おサイフケータイ」機能付きのAndroidスマートフォンや携帯電話に対応する。なお、別売りの通信トレイを使って、USBケーブル経由で直接パソコンにデータ転送することもできる。朝と晩の1日2回測定をする場合、45日間分はデータを送信せずに本体に記録させておくことができる。

 使い勝手の面では、内蔵のモーターやポンプなどを改良し、本体を小型化した。本体の厚さは13mm、重量は約80gと薄型、軽量で、簡単に装着できるという。同社では、収納性と携帯性が高まったことで、家庭だけでなく旅行先や職場などでも使えるとしている。また、外出先で測定しやすいよう、測定中の音を抑えた。同社の血圧計の中では最も静かに測定できるという。

 液晶画面は、従来比約134%の大型表示部を採用。小型化しながらも測定結果の見やすさは確保したとしている。

 機能面ではほかに、手首に巻くベルト部分が適切な強さで巻けているかをチェックし、画面で知らせる「カフぴったり巻きチェック」や、正しく測定できる手首の位置を知らせる「測定姿勢ガイド」などのサポート機能を搭載している。手首式血圧計で正確に測るには、手首を心臓の高さに持ってくる必要がある。このため測定姿勢ガイドでは、測定時に血圧計が正しい高さになると、液晶画面上に青色のランプと「測定姿勢チェックマーク」が点灯。自動で測定を開始する。逆に、誤った姿勢だと、オレンジ色のランプが点灯し、測定チェックマークが点滅して知らせる。

手首を心臓より高い位置にして測る

 メモリーは、2人分の朝夜の血圧値を個別に管理でき、それぞれの週平均測定値を過去7週間分記録できる。

 液晶画面には、最大4週間分、朝夜の各最高血圧の週平均測定値をグラフで表示する。また、血圧値の変化がひと目でわかる「血圧値トレンド表示」、朝測定した血圧値の1週間の平均が、家庭血圧の基準値である「135/85mmHg」を超えた場合、早朝高血圧マークが点灯して知らせる「早朝高血圧マーク」も搭載している。

画面には血圧値の変化がひと目でわかる「血圧値トレンド表示」が右側に確認できる

 本体サイズは89×13×61mm(幅×奥行き×高さ)。電源は付属の単四形アルカリ乾電池2個。

 下位機種として、血圧値トレンド表示と早朝高血圧マークを省略した「HEM-6300F」、通信機能と血圧値トレンド表示、早朝高血圧マークを省略した「HEM-6220」、通信機能のほか各種機能を省いた「HEM-6210」も同時に発売する。価格はいずれもオープンプライス。市場想定価格は順に、8,480円、6,980円、5,980円。


品番HEM-6310FHEM-6300FHEM-6220HEM-6210
通信機能-
姿勢ガイド-
巻きチェック-
体動お知らせ-
血圧値トレンド表示-
早朝高血圧確認-
血圧値レベル表示-
メモリ2人×90回1人×90回1人×60回





(小林 樹)

2012年8月23日 00:00