パナソニック、冷凍室/野菜室の収納量が増えた「トップユニット冷蔵庫」
「トップユニット冷蔵庫 NR-F556XV」とパナソニックの「エコナビ」搭載家電のイメージキャラクターを務める女優の吉瀬美智子さん |
パナソニックは、冷凍室、野菜室の容量が増えた「トップユニット冷蔵庫 NR-F556XV」を10月15日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は29万円前後。
容量552Lの冷蔵庫。パナソニックのトップユニット冷蔵庫は、熱を持つコンプレッサーを本体上部に、冷却部を本体下部に設けた断熱効率の良い構造が特徴。
製品本体 | 冷蔵室の扉を開いたところ | 野菜室 |
冷凍室 | 製氷室 | 急速冷凍などを行なう新鮮凍結ルーム |
新モデルでは、収納容量を向上させるために、野菜室/冷凍室の引き出しドアを改善した。同社によると、従来の冷蔵庫の引き出しドアは引き出すためのレールをケースの上部に配置していたため、レールの下部に無駄なスペースがあったという。新モデルでは、レールの支点部分の部材を耐荷重構造に見直すことで、レールをケースの上部ではなくて下部に配置。これにより、引き出しケースの大型化が可能になり、収納容量が増えたという。
NR-F556XVの冷凍室、野菜室の容量は、74L、86Lで、従来機種に比べるとそれぞれ4L増えた。また、引き出しケースが大きくなったことで、冷蔵庫本体とケースの隙間が従来の約半分となり、開閉時の冷気の漏れも少なくなったという。
冷凍室の引き出しケースの側面。レールがケースの上側ではなくて、下側についている。写真はレール位置が分かりやすいクリアモデルのもの | 従来機種の引き出しケースの側面。レールがケースの上側に付いているため、レール下がデッドスペースになっていた | レール位置を変えることで、ケースの大型化が可能となり収納容量が増えた。冷凍室は従来の1.6倍、野菜室は従来の約1.4倍の収納が可能 |
冷蔵室では、マイナス1℃からマイナス3℃の温度帯で食品を微凍結保存する「パーシャルフリージング機能」を新たに搭載した。微凍結保存とは、食品の細胞の周りを少し凍らせた状態を差し、肉や魚を約一週間程度、保存できるという。また、冷凍に比べて解凍の手間がなく、調理がしやすいという特徴もある。
NR-F556XVでは、同機能をチルドルームに搭載。約0℃の温度帯で食品を保存するチルド機能と切り替えて使用できる。
マイナス1℃からマイナス3℃の温度帯で食品を微凍結保存する「パーシャルフリージング機能」を新たに搭載した | パーシャルフリージングで保存した食品は完全に凍っているわけではないので、包丁などで簡単に切ることができる。写真はパーシャルフリージングした挽肉を包丁で切っているところ | パーシャルフリージング機能は冷蔵室のチルドルームに搭載する |
省エネ性では、断熱材の真空度が高くなり、断熱性がさらに向上した断熱材「新 高性能真空断熱材 U-VacuaV」と、高効率のコンプレッサーを新たに採用。冷蔵庫本体周囲の温度や明るさ、ドアの開閉回数などを検知して、自動で運転を制御する「エコナビ」機能も搭載する。
高効率のコンプレッサーを新たに採用した | 4つのセンサーでユーザーの生活パターンを検知して、自動で節電する「エコナビ」機能を搭載する |
そのほか、除菌・脱臭効果のある同社独自の「ナノイー」イオンを全室に放出する機能を搭載するほか、冷蔵室内にはAg抗菌脱臭触媒も設置。触媒とナノイーの2つの効果で冷蔵室のニオイを除去するという。
本体サイズは685×729×1,818mm(幅×奥行き×高さ)。定格内容積は552L、冷蔵室の容量は276L、野菜室は115L、新鮮凍結ルームは32L、製氷室は15L、冷凍室は114L。本体カラーはロイヤルダークステンレスと、ロイヤルロゼステンレス。
全5機種をラインナップする。右からNR-F556XV、NR-F556T、NR-F506T、NR-F476TM、NR-F456T |
本体機能や容量、サイズなどが異なる下位機種も同時発売する。
品番 | 定格内容積 | パーシャルチルド機能 | 本体サイズ | 価格 | 店頭予想価格 |
NR-F556XV | 552L | ○ | 685×729×1,818mm | オープンプライス | 29万円前後 |
NR-F556T | ‐ | 27万円前後 | |||
NR-F506T | 501L | 685×679×1,818 | 25万円前後 | ||
NR-F476TM | 470L | 685×679×1,740 | 24万円前後 | ||
NR-F456T | 451L | 685×629×1,818 |
(阿部 夏子)
2011年9月6日 14:49