東芝、住宅用太陽光発電システムのイメージキャラクターに高島彩さんを起用

東芝の住宅用太陽光発電システムのイメージキャラクターに起用された高島彩さん

 東芝は、住宅用太陽光発電システムのイメージキャラクターとして、元アナウンサーの高島彩さんを起用したことを発表した。

 高島彩さんは、東芝としては初となる住宅用太陽光発電システムのテレビコマーシャルに出演。今後も新聞、雑誌、インターネットでイメージキャラクターとして活動するという。同社では、高島彩さんの明るくフレッシュで親しみやすい雰囲気が、太陽光発電システムのイメージに合うとして採用したという。テレビコマーシャルの放映は6月17日からとなる。

6月17日から放映されるテレビコマーシャルでは太陽光発電システムによって発電された電気で高島さんが料理を作っているシーンなどが映しだされる東芝 社会インフラシステム社 電力流通システム事業部 事業部 横田岳志氏(右)と高島彩さん(左)

 東芝の住宅用太陽光発電システムは、単結晶型のセルを採用したもので、パネル1枚当たりの公称最大出力210W、最大セル変換効率21.5%、最大モジュール変換効率16.9%の“世界トップレベルの発電力”が特徴。3.78kWシステムを設置した場合の年間予測発電量は約4,162kWhだという。

 また、設置環境に配慮して、本体をコンパクトで軽量タイプとしたほか、表面に電極がないバックコンタクト方式採用により、家のデザインを損なわずに設置できるとしている。同社の住宅用太陽光発電システムを設置することで、1家庭のCO2排出量を年間約66%削減できるほか、オール電化住宅との組み合わせにより光熱費を年間約90%削減できるという。

東芝の住宅用太陽光発電システムに採用されているパネルパネル1枚当たりの公称最大出力210W、最大セル変換効率21.5%、最大モジュール変換効率16.9%は“世界トップレベルの発電力”だという太陽光発電システムを導入することで、1家庭あたりの年間CO2排出量を約66%削減できるほか、オール電化住宅との組み合わせにより光熱費を年間約90%削減できるという
表面に電極がないバックコンタクト方式採用により設置した時の外観にもこだわっているという本体の軽量、コンパクト化により同じ設置面積でもより多く発電できるという

 さらに、最近では蓄電池をセットにした新築住宅向けの「蓄電池付 太陽光発電システム」も展開。太陽光発電システムによって発電した電気を蓄電池に貯めておくことで、電気使用のピーク時間をずらすことができるという。

太陽光発電システムに蓄電池を組み合わせたセットも展開今回のシステムで採用された鉛蓄電池発電状況などを確認できるカラー表示ユニットもセットになっている

 また、発電量や使用電力を、テレビやパソコン、スマートフォン、iPadなどのタブレットで確認できる専用小型無線LANルータなどがセットになった「コミュニケーションユニット」システムを8月より発売予定。

自宅だけではなく、外出先などでも発電状況などを確認できる「コミュニケーションユニット」を8月より発売予定コミュニケーションユニット設置イメージ。専用小型無線LANルータなどがセットになっているiPadなどのタブレットでも確認できる
東芝 社会インフラシステム社 電力流通システム事業部 事業部 横田岳志(よこたたけし)氏

 東芝 社会インフラシステム社 電力流通システム事業部 事業部 横田岳志(よこたたけし)氏は、「東芝では、常に次の暮らしをイメージした物作りを進めている。東芝が次の暮らしとしてイメージしているのはエネルギーや情報を無駄なく活かす“スマートコミュニティ”」であると語り、太陽光発電システムをそのための重要な事業であるとした。

 さらに、「大震災後の今、暮らし方をもう一度考える転換期に差し掛かっている」とし、住宅用太陽光発電システムの市場は加速度的に成長するとの見通しを示した。同社の2010年度の受注軒数は約7,500軒だったというが、2011年度はその倍の15,000件の受注軒数を目指すという。

 会場からは、同社が販売している住宅用太陽光発電システムの蓄電池について質問が集中した。東芝では、自社でリチウムイオン電池バッテリーを作っているが、住宅用太陽光発電システムの蓄電池は鉛蓄電池を採用している。これについて横田氏は「リチウムイオン電池バッテリーを使おうという風にはもちろん考えている。今は、住宅用に最適化を図っているところ」であるとし、「リチウムイオン電池バッテリーの方が性能的には飛躍的に向上する」と述べた。

 また、今後の展開については「これまでは、新築の一戸建てを中心にしてきたが、アパートやマンション用の太陽光発電システムも視野にいれており、現在建設中の案件もある」と語った。

高島彩さん

 会場では、イメージキャラクターを務める高島彩さんが登場。今回の起用に関しては「幼いころから自然への関心が強かったので、お話をいただいた時はとても嬉しかった。特に子供たちの笑顔を見ていると、この笑顔がずっと続くようにしなければと強く感じる。太陽に感謝しながら、太陽のエネルギーとうまく付き合って生きていきたい」と話した。

 また、CM撮影時には37回の撮り直しがあったことを明かした。「以前は生放送で仕事をしてきたのですが、CM撮影より生放送の方が緊張しない」とコメントし、会場を沸かした。





(阿部 夏子)

2011年6月14日 17:08