エコポイント制度短縮発表で対象製品の売上が急増

~GfKジャパン調査

 ジーエフケーマーケティングサービスジャパンは4日、エコポイント関連3製品の販売動向を発表した。

 エコポイントは、薄型TV、エアコン、冷蔵庫の3製品が対象だが、いずれも製品も12月1日以降に付与ポイントが半減するという発表を受けて、駆け込み需要が発生したため、販売高が急増している。Gfkでは、ポイント半減直前の11月末には、需要が最大のピークを迎え、2011年3月の制度終了に向けて段階的に売上が下がっていくとみている。

 薄型TVは、10月25日の週で、対前年比306.4%増と昨年の4倍を超え、3月末のエコポイント切替需要を越える伸びとなった。通年では前年より600万台以上増加し、2,000万台を越える見通しとしている。

 エアコンも、10月25日週には、対前年比206.0%増と、昨年の3倍を越える売上となった。猛暑による7月8月の需要拡大もあり、通年の実績は、昨年の50%増に達するとみている。

 エアコンの付与ポイントは最大9,000ポイントで、4つ星相当製品と5つ星相当製品の間では、付与ポイントに5,000ポイントの差がある。しかし、5つ星製品は4つ星製品に比べて、平均単価が約48,000円と高いため、4つ星製品が主力となっている。

 冷蔵庫は、10月25日週で、対前年50.3%増に留まっており、薄型TVやエアコンに比べるとおとなしい状況だ。しかし、付与ポイントが10,000ポイントと大きい501L以上の製品では、対前年101.3%増に拡大している。冷蔵庫全体の販売数は、通年では、対前年で15%増になる見込み。

 なお、2011年1月以降は、冷蔵庫ではエコポイント対象となるのは5つ星製品のみだが、小容量の製品は4つ星以下に留まる製品が9割以上を占めているため、年内に駆け込み需要が増えると見ている。一方、401L以上の大容量製品では5つ星製品が大半を占め1月以降も対象となるが、販売のピークは11月末と見ている。

薄型TV・エアコン・冷蔵庫 数量前年比週次増減(Gfk Japan提供)





(伊達 浩二)

2010年11月4日 17:20