パナソニック、“エコナビ”で約40%省エネする加湿空気清浄機
ナノイー製品群のイメージキャラクターを務める小雪さんと「うるおいエアーリッチ F-VXF65」ホワイト |
パナソニックは、エコナビで消費電力を通常の約40%カットする空気清浄機「うるおいエアーリッチ F-VXF70」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。
最上位モデルの「うるおいエアーリッチ F-VXF70」。カラーはシャンパンゴールドのみ | 側面から見たところ |
空気清浄では最大31畳、加湿空気清浄機では最大17畳まで使用できる加湿空気清浄機で、パナソニック独自のイオン機能「ナノイーイオン」の発生装置を搭載している。ナノイーイオンは、空気中に含まれる水成分に高電圧を加えることで生成される微粒子のイオンのこと。花粉をはじめとするアレル物質や、カビ菌などの菌の抑制、繊維に付着したニオイの脱臭効果、皮脂を親水化することによる肌のうるおい効果などがあるとされる。
今回のF-VXF70では、センサー技術を搭載することで、省エネ運転ができる「エコナビ」モードを用意した点が特徴。1時間置きに空気の汚れを確認し、空気がキレイな場合は運転を自動で停止する「パトロール運転」、空気が汚れる時間と程度を学習し、空気が汚れる前に先回りして空気をキレイにする「学習運転」という2つの機能により、ムダのない集塵運転ができるという。これにより同社では、通常の「風量自動モード」運転よりも、消費電力量を約40%削減できるとしている。
さらに、室内の明るさを検知する照度センサーも搭載。明るさに応じて、本体表示を自動で暗くし、風量を自動で弱める仕様となっている。
パナソニック独自のイオン「ナノイー」の放出機能を搭載。微細、長寿命、弱酸性という特徴がある | ナノイーイオンが菌を抑制するメカニズム | 繊維の奥に届き、脱臭する効果もある |
今回は「エコナビ」機能で省エネできる点が特徴。汚れを見つけ、汚れのパターンを学習することで、自動モードと比べ約40%の省エネ効果があるという | 操作パネル。エコナビボタンは左から2番目にある |
すべてのフィルターの寿命が10年間となった |
フィルターでは、集塵・脱臭・加湿の各フィルターの交換が10年間不要。従来は脱臭フィルターだけは7年間で交換だったが、活性炭の表面に塗布する添着材を、ニオイの反応性の高い成分に改善することで、吸着剤が高くなり、寿命が伸びたという。なお、加湿フィルターは月1回の手入れが必要。
このほか、従来に引き続いて、前面パネルを開口してハウスダストを効率よく吸い込む「メガキャッチャー」機能も搭載。前面から空気を吸い込むため、壁際に設置することも可能という。2ミクロン以上のハウスダストを見つけると、操作パネルのランプが約10秒間点滅する「ハウスダスト発見サイン」も用意されている。
本体サイズは、390×275×608mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10kg。
メガキャッチャーが空いているところ | メガキャッチャーがない機種は、前方の空気の吸い込みが弱い | 発表会ではスモークがたかれ、それをうるおいエアーリッチが吸い込むというデモも行なわれた |
このほか、下位モデルとして「F-VXF65」、「F-VXF45」、「F-VXF35」の3機種も発売する。機能の有無など、全タイプのラインナップは、以下の表の通り。
タイプ | 加湿空気清浄機 | |||
商品名 | うるおいエアーリッチ | |||
型番 | F-VXF70 | F-VXF65 | F-VXF45 | F-VXF35 |
最大風量 | 6.8立方m/分 | 6.5立方m/分 | 4.5立方m/分 | 3.5立方m/分 |
適用床面積 (空気清浄単独) | 31畳まで | 30畳まで | 21畳まで | 16畳まで |
適用床面積 (加湿) | 最大17畳まで | 最大16畳まで | 最大13畳まで | |
1時間当たりの加湿能力 | 600ml | 450ml | 350ml | |
加湿方式 | 気化式 | |||
消費電力 | 9~52W | 7~35W | 8~40W | |
運転音 | 18~52dB | 19~49dB | 22~49dB | |
湿度の数値モニター | ○ | - | - | - |
エコナビ | ○ | ○ | - | - |
メガキャッチャー | ○ | ○ | ○ | - |
本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 390×275×608mm | 360×250×560mm | ||
重量 | 10kg | 8.9kg | 7.7kg | |
価格 | オープンプライス | |||
店頭予想価格 | 6万円前後 | 5万円前後 | 4万円前後 | 3万円前後 |
本体カラー | シャンパンゴールド | ブライトシルバー シルキーホワイト ダークブラウン | ホワイト サクラ コモンブラック※ | シルバー メタリックブルー |
※「ナイトカラーシリーズ」の製品として発売される
F-VXF65 ダークブラウン。数字による湿度モニターが省かれている | F-VXF45。エコナビはないが、メガキャッチャー機能は搭載されている | F-VXF35。エコナビもメガキャッチャーも省かれた、加湿空気清浄機のエントリーモデル |
●ナノイー搭載製品はさらに拡大
パナソニック役員 アプライアンス・ウェルネスマーケティング本部長 中島幸男氏 |
パナソニック役員 アプライアンス・ウェルネスマーケティング本部長の中島幸男氏は、うるおいエアーリッチを含むナノイー搭載の空質製品群の2010年度販売目標を、80万台に設定。さらに、ナノイーを搭載した製品のラインナップを、現在の41機種から、2012年には64機種に拡大する方針を明らかにした。
「パナソニックでは、バスルームやトイレなど住宅設備や健在設備でも、ナノイーを搭載した製品を多く出している。また、トヨタの新型自動車の『PASSO(パッソ)』にも搭載され 女性からは車内でエステ気分が味わえると好評をいただいている。これからも豊富なラインナップで、あらゆる生活空間を快適にしていきたい」(中島本部長)
ナノイーを搭載した空質製品群の、今年度の販売目標は80万台 | ナノイー機能を備えた製品を、2012年に64機種に拡大するという | キャッチコピーは「スゴイー! ナノイー」 |
●メガキャッチャーは「ニオイやハウスダストも一気に吸い込んでくれそう」――小雪さん
中島本部長とともに登壇する小雪さん |
発表会には、ナノイー製品群のキャラクターを務める、女優の小雪さんが登場。小雪さんはうるおいエアーリッチのメガキャッチャーについて「犬(ミニチュアシュナウザーのソイちゃん)を飼っているので、ニオイや空気のきれいさ、ハウスダストなどを気にしていますが、これなら一気に吸い込んでくれそうですね」とコメント。また、愛犬が自宅に置いてあるうるおいエアーリッチの前でよく寝そべっているというエピソードも披露。「気持ち良いところが分かるようです。いい空気でお留守番してほしいですね」と笑顔を見せた。
また、ナノイー搭載の美容機器については「ナノイーの微粒子が肌と髪にうるおうのを実感しています」と、効果をアピールした。
小雪さんはナノイー製品群のイメージキャラクターも務める | 犬を飼っているという小雪さんは、発表会にも愛犬と一緒に登場。と思いきや、実は小雪さんのお姉さんが飼っているという「ロクちゃん」 | 小雪さんの愛犬の「ソイちゃん」は、夏バテでダウンとのこと。写真で登場した |
(正藤 慶一)
2010年8月3日 18:15