パナソニック、ゴミを圧縮して舞い上がりを防ぐサイクロン式掃除機
パナソニックは、ゴミを圧縮してホコリの舞い上がりを防ぐサイクロン式掃除機「MC-SS300GX」を9月25日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は8万円前後。本体カラーはシャイニーレッドとシャイニーシルバー。
「MC-SS300GX」シャイニーシルバー | シャイニーレッド |
同社のサイクロン式掃除機で、最上位機種に当たる製品。新モデルでは、吸引力時の持続、ゴミ捨ての簡単さにこだわり、新開発のサイクロン構造とフィルター自動クリーニング機能を搭載した。
同社によると、従来のサイクロン機構では、吸引したゴミがダストボックスの中で舞い上がり、フィルターに付着することで、吸引力が低下していたという。
独自のくびれ形状によって生じる圧力差でゴミを集塵部に圧縮する |
MC-SS300GXでは、ダストボックス内でのゴミの舞い上がりを防ぐために、ゴミを圧縮しながら、ダストボックス下部に押し込める「パワープレスサイクロン」を新たに搭載した。パワープレスサイクロンでは、本体のくびれ形状によって生じる圧力差でゴミを圧縮する「空圧分離」方式を搭載。高速回転による遠心分離とのダブル分離構造により、分離効率が高く、ゴミの舞い上がりを防ぐことができるという。
フィルターには、1秒間に約220回の振動でホコリをふるい落とす「リニア振動フィルター自動クリーニング」機構を採用。リニア振動機構により、フィルター全体のゴミを効率的に落とすことができるため、パワーが持続するという。また、ゴミを捨てるタイミングで、フィルターの手入れができるように、ダストボックスには専用のコンデンサーを搭載。本体からダストボックスを取り外した状態で、フィルタークリーニングができる。
そのほか、フィルターにはゴミを通しにくい独自の「メタルメッシュシリンダー」加工を、ダストボックスには傷がつきにくく、引っ掛かりの少ない「ハードコーティング」加工をそれぞれ施している。
また、ゴミを圧縮することで、ゴミ捨て時にホコリが舞い上がりにくい、ゴミ捨ての頻度が減るなどの利点もあるという。
蓋裏の突起でフィルターに振動を伝える | 圧縮することで、ゴミの容積は約1/5になる | ゴミ捨て時にホコリが舞い上がりにくい |
運転音は、独自の静音構造により約55dBを実現。モーターの音漏れを低減する二重の防音ケースや、高周波音を抑える9枚のファンモーターを本体に搭載したほか、吸気音を下げるために、ノズル部分にも吸音材を採用し、吸気ダクトを設けた。これらの静音設計により、実感音は従来機より約40%少なくなったとする。
本体とノズル部分に独自の静音構造を採用している | 実感音が従来機より約40%低減しているという |
センサーでハウスダストの量と、床面の種類を検知して運転を制御するエコナビ機能も搭載する |
運転モードでは、マイナスイオンを発生させながら掃除することで、微細塵を効果的に除去する「ワイドイオンプレート」機能、床上30cmのハウスダストを吸引する「エアダストキャッチャー」機能、ハウスダストの量や床面の種類に合わせて運転パワーを制御する「エコナビ」機能などを搭載する。
排気対策としては、「HEPAクリーンフィルター」「アレル物質抑制加工・抗菌酵素加工フィルター」などで、0.3μm以上の微細なハウスダストを約99.97%キャッチするほか、本体運転中にパナソニック独自の「ナノイー」イオンを室内に放出する機能などを備える。
本体サイズは、268×400×313mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.1kg。集塵容量は0.6L。
下位機種として、ナノイー放出機能などを省略した「MC-SS200G」も同時発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は7万円前後。本体カラーはクリスタルシルバーとクリスタルブルー。
(阿部 夏子)
2010年8月2日 16:39