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【新連載】長期レビュー
パナソニック「MC-JC10WX」(1/4)

~ジェットスピンサイクロンが我が家に来た!
Reported by スタパ齋藤

「家電製品長期レビュー」は1つの製品についてじっくりと使用し、1カ月にわたってお届けする記事です。次回更新は2月10日(火)を予定しています(編集部)





パナソニック「MC-JC10WX」
 家電Watch編集部から「チミは掃除好きの掃除機野郎だからコレを一カ月間くらい使ってみなはれ」的なメールとともに、パナソニック「MC-JC10WX」が送られてきた。すなわちMC-JC10WXの長期レビューであり、1カ月間程度使いつつ、都度、その使用感などをお伝えしていくという次第である。

 MC-JC10WXは、パナソニックの最新型サイクロン掃除機だ。なんでも、社名変更(松下電器産業株式会社→パナソニック株式会社)やブランド名統一のタイミングで、イチから開発し直したという製品なんだそうだ。かなり気合が入ってるわけですな。

 特徴は、まず新しいサイクロン方式となるジェットスピン・サイクロン式を採用した点。

 市場にあるサイクロン掃除機は、方式の違いで2タイプある。1つは、空気を渦状に旋回させてゴミを遠心分離する方式。もう1つは、吸引した空気をフィルターで濾過してゴミをキャッチする方式だ。それぞれ一長一短あり、前者は吸引力の持続性には優れるが電力のロスが大きく、後者は電力を効率よく使えるが吸引力の持続性に少々欠ける。

 MC-JC10WXに採用されたジェットスピン・サイクロン方式は、これら各方式の良いところを取り入れたものだ。具体的には、吸引した空気からゴミを遠心分離しつつ、分離した空気を特殊なシリンダー(メタルメッシュシリンダー)から外に通すという構造。これにより、吸い込む空気量の持続性が99%以上となり、最大540Wという吸引仕事率を実現している、んだそうである。

 若干イメージしにくいかもしれないが、このページ(→音が出るページですヨ)を見ると何となく理解できるかもしれない。


本体上部に装着するダストカップ。ここにゴミが溜まる。またこの内部にジェットスピン・サイクロン機構の一部がある ダストカップはこのように簡単に取り外せる。取っ手のレバー操作で下部が開き、溜まったゴミに触れずに捨てることができる ダストカップ内部。直径17センチくらいの短い筒だが、この内部に空気を渦状に旋回させる機構の一部、メタルメッシュシリンダー、フィルター、フィルター自動掃除機構などが詰め込まれている

ダストカップ内部にある銀色の筒がメタルメッシュシリンダー。銀色の筒には微細な穴が無数にあり、空気を通してゴミを通しにくい構造になっている メタルメッシュシリンダーを通り抜けてしまったゴミをキャッチするフィルター。これを掃除するためのブラシもダストカップに収納されている 青い部分はフィルターに付着したゴミをはたき落とす機構。適切なタイミングで自動的にフィルターのゴミ落としが行われる

 てか、こういうシクミをジックリ観察するのってオモシロいですな。カラクリが動作する理屈とこれを実現する形状・機構の実際を見ていると、「なるほどねぇ~」と唸ったりして。

 さておき、他にも多々特徴を持つMC-JC10WXである。例えばノズル周辺。現在ちょいとブーム(!?)の“床上30センチ空間の集塵”機能ことエアダストキャッチャーとか、正逆回転する2本の回転ブラシを内蔵するダブルドライブノズルとか、あるいはイオンプレートによる“ふき掃除機”としての性能とか。


ノズル上部。ノズル上部にフラップがあり、ここが開いて吸気・集塵する。掃除中にチョイと舞った埃なんかもしっかり吸引できるという機構(エアダストキャッチャー)なのだ 床などに当たるブラシ部分は2本で、どちらも自動回転するブラシになっている。2本のブラシはそれぞれ逆方向に回転しているので、押しているときも引いているときも効率よく集塵できる 床などに当たるブラシ部分は2本で、どちらも自動回転するブラシになっている。2本のブラシはそれぞれ逆方向に回転しているので、押しているときも引いているときも効率よく集塵できる

 それから空気清浄方面の機能。内蔵の“逃がさんフィルター”と“アレル物質抑制加工&抗菌酵素加工フィルター”により、0.3μm以上の微細塵を約99.9%キャッチするという。また、ダブルメガアクティブイオンを放出し、室内の空気の清浄化に効果があったりも。


ハニカムメッシュ部から排気する。内部には逃がさんフィルターとアレル物質抑制加工&抗菌酵素加工フィルターがある。排気は“排気ふんわりマスク”によりソフトで、掃除機後方のホコリを舞い上がらせにくい 本体後方下部からダブルメガアクティブイオンが(運転中は常時)放出される。イオンが排気に乗って拡散するわけですな。これにより空気清浄の効果も得られるという

 ほか、本体底面の3つの車輪(3輪ムービングキャスター)により、本体がスムーズに移動してくれる。ちょっと使ってみたが、引っ掛かりがなくてイイ感じ。ダイナミックに掃除しても掃除機本体が横倒しになったりしなさそうである。

 あるいは、本体にクイックスタンドと呼ばれる“ノズル掛け”があるのも便利。掃除中断時、ちょいとノズルを本体に引っ掛けて立てて置けるギミックだ。

 収納時のコンパクトさもまずまず。本体を縦にしてホースやノズルを収納状態にすると、高さが約70センチ弱になるので押し入れの下段にしまえる。


3輪ムービングキャスターにより小回りが利く。ホースを引っ張ると軽く動くのだ クイックスタンドを使うと、掃除中にホース部分を本体に立てて置ける 収納時の状態。ホース部の取っ手から先を分離して収納すると、押し入れの下段に収まるサイズになる。ホース部と取っ手部を分離せず、立てた本体に装着しておくこともできる

 ほかにも、ハウスダスト発見センサーによりゴミをしっかり除去しつつの省エネ運転ができたり、手元ブラシが便利だったりと様々な特徴を持つMC-JC10WX。早速使い始めたが、まだまだ試用開始の序盤なので、肝心な使い勝手や吸引力、メンテナンスの手間度合いなどは、もう少し使い込んでみてからレポートしてみたい。てなわけで、次回以降もよろしくどうぞ~。




その1 /  その2 /  その3 /  その4


URL
  パナソニック
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=MC-JC10WX

関連記事
パナソニック、吸引力とパワーの持続を両立させたサイクロン掃除機(2008/09/16)

URL
  掃除機 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm


2009/02/03 00:00

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