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ネスレ、スマホと連携するIoT時代のコーヒーメーカー「バリスタ i [アイ]」

 ネスレ日本は、Bluetooth機能を搭載したコーヒーメーカー「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i [アイ]」を10月1日に発売する。価格は本体カラーにより異なり、レッドとホワイトが7,389円、プレミアムレッド/ピュアホワイト/ウッディブラウンが8,315円(税抜)。

ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i[アイ]

 Bluetooth機能を搭載し、スマートフォンと連携するインスタント専用コーヒーメーカー。無料の専用アプリ「ネスカフェ アプリ」を使って、コーヒーの濃さや泡立ちを自在に調整可能。お気に入りのテイストは、アプリ内に登録でき、自宅や職場など「バリスタ i [アイ]」であればどこでも同じ味が再現できるという。

 また、アプリからコーヒーの抽出時間をセット可能。コーヒーのカプセルと水の準備をしておけば、翌朝目覚めた時には淹れたてのコーヒーが楽しめる。

コーヒーや水の量、泡立ち加減などをアプリで設定できる
お気に入りのレシピは登録していつでも同じ味で飲める

 「ネスカフェ アプリ」では、家族や友人などを友達リストに登録すれば、その人が「いつ、どんな気分でコーヒーを飲んだか」が分かるという。同社によれば、バリスタ i [アイ]を使っていれば、遠く離れた両親の安否確認や、友人とのコミュニケーションのきっかけにもなるとする。

アプリのコミュニケーション機能。家族や友人が、どんな気分でコーヒーを飲んだかが分かる
全国のアンバサダーがつながり合うことができるとする

 アプリを使ってバリスタ i[アイ]でコーヒーを飲むと、「ネスカフェ ワクワクポイント」を貯められる。ポイントの点数により、素敵な商品と交換できるという。

バリスタ i[アイ]だけでコーヒーを淹れると10ポイント、さらにアプリを使って淹れると10ポイント。SNSでオリジナルレシピをシェアすると10ポイントなどと、ポイントを貯められる

ソニーモバイルコミュニケーションと未来型コーヒーメーカーを開発中

 発表会で登壇したネスレ日本 代表取締役社長 兼 CEOの高岡浩三氏は、現在全国に2,300店舗が展開されている「カフェ・イン・ショップ」や同800店舗の「ネスカフェ サテライト」で使われ、26万人の「ネスカフェ アンバサダー」が利用する製品が、将来的にはすべてIoTでつながるモデルへと置き換わると断言する。

ネスレ日本 代表取締役社長 兼 CEOの高岡浩三氏
ネスカフェ関連ショップの店舗数と2020年の目標

 「そうしますと、自分がネスカフェでコーヒーを飲みたいと思ってネスカフェ サテライトに行ったなら、自分のお気に入りのテイストで飲める。ポイントが溜まっていたらそれで飲める。そういう風に全部が繋がる構想を我々は進めているわけです」(高岡社長)

 「今回のバリスタ i[アイ]は初代モデルなので、我々が目指しているゴールではありません。より理想的なモデルを目指して、次期モデルをソニーモバイルコミュニケーションズさんと開発しています」

 ソニーモバイルコミュニケーションズとのコラボモデルも、累計で340万台を販売している「バリスタ」をベースとして開発中。ソニーモバイルコミュニケーションズは、人工知能搭載のエージェントを開発担当しているという。

 バリスタの隣に置かれたタブレット内のエージェントに話しかけることで、コーヒーを淹れたり、メッセージを送ったり、知りたいことを検索したりできる。実演では、タブレット端末に現れたエージェントに話しかけ、コーヒーを淹れるなどの実演がなされた。

ネスレがソニーモバイルコミュニケーションと開発中の未来型コーヒーメーカー
ソニーモバイルコミュニケーションと開発中のコーヒーメーカーのデモ

期間限定販売だった「ネスカフェ ドルチェ グスト 宇治抹茶」が定番販売商品へ

 このほか、10月1日から「ネスカフェ ドルチェ グスト 宇治抹茶」を、定番販売商品として販売すると発表された。価格は16杯分が908円(税抜)。

10月1日から定番販売商品となる「ネスカフェ ドルチェ グスト 宇治抹茶」
2015年に北海道で行なわれたテスト販売時の販売実績。売れ筋のレギュラーブランドやモーニングブレンドの約3倍の売れ行きだったという
茶道の茶道や茶道具が必要だった抹茶を、茶せんで点てる伝統の抹茶と同等の味わいを実現しているとする