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日立、50℃以下の温かいカレー鍋がそのまま入れられる「スポット冷蔵」搭載の大型冷蔵庫
2017年8月7日 12:58
日立アプライアンスは、冷蔵の鮮度を守って保存する独自の技術を採用した、6ドア冷凍冷蔵庫「真空チルド」XGシリーズを9月21日に発売する。定格内容積430L~670Lの6種類を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、30万円~40万円前後(税抜)。
真空の効果で食品の酸化を抑え、食品の鮮度や栄養素を長持ちさせるチルド室「真空チルド」を搭載した冷蔵庫。チルド室は密閉構造のためラップなしでも乾燥が抑えられるほか、肉・魚が凍らない約-1℃の「真空氷温」モード、豆腐など水分の多い食材が凍らない約1℃の「真空チルド」モードが選べる。
新モデルには、エチレンガスや肉・魚・野菜のニオイ成分を分解する能力を高めた新「プラチナ触媒(ルテニウム配合)」を搭載。チルド室では、炭酸ガスを従来の約1.3倍増加することで酵素の働きを抑え、鮮度の低下を抑制することで、加熱調理用の肉・魚は7日間、生食用の魚は3日間保存が可能になるという。
また「新鮮スリープ野菜室」にも、この新「プラチナ触媒(ルテニウム配合)」を採用。炭酸ガスが従来の約1.2倍生成され、野菜を眠らせるように保存することで、みずみずしさや栄養素を長持ちさせる。野菜室上面を覆う「うるおいカバー」も密閉度を向上させ、野菜から出る水分を閉じ込めて乾燥を抑えるという。
冷蔵室の棚の3・4段目エリアには、低温約2℃に保つ「スポット冷蔵」を新たに採用した。従来の冷蔵室の各棚の温度は、おおよそ3~4℃だが、「スポット冷蔵」モードにすると、3・4段目が約2℃の「低温冷蔵スペース」に設定でき、作りおき料理も低温環境で鮮度を保って保存できるという。
この「低温冷蔵スペース」に、カレーやシチューの鍋が50℃以下になったら、そのまま入れられる「オート急冷却スペース」も用意。専用の温度センサーが検知して自動で運転を切り替え、その部分だけ急冷却するため、鍋が冷めるまで長時間常温環境に放置する必要がなくなったとしている。
そのほか冷凍室には、食品をすばやく冷凍する大型アルミトレイを採用した「デリシャス冷凍」を引き続き搭載。食品の水分が凍る-1~-5℃の最大氷結晶生成帯をすばやく通過させることで食品の細胞の破壊を抑制し、ドリップの流出を抑える。
定格内容積670Lの「R-XG6700H」の本体サイズは、825×728×1,818mm(幅×奥行き×高さ)。店頭予想価格は40万円前後(税抜)。