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東芝、最長60分連続運転できるキャニスター型コードレスクリーナー

 東芝ライフスタイルは、モーターやバッテリーを手元操作部から分離した“セパレート”コードレスクリーナー「VC-NXS1」を、11月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は12万円前後。

“セパレート”コードレスクリーナー

 キャニスタータイプとコードレスタイプの利点を兼ね備えたクリーナー。モーターやバッテリーを手元操作部から分離し、手元にかかる荷重を大幅に軽減したという。ヘッドを床面に接地させた状態で、グリップを持つ手に掛かる荷重は約520gを実現している。

 本体に内蔵している、集塵部やモーター、バッテリーは、車輪が回る中心軸に沿って配置。デッドスペースを減らしており、本体質量2.8kgの軽量コンパクト化を実現し、軽い力で引き回せるという。

モーターやバッテリーを手元操作部から分離した“セパレート”型。グランレッドとグランブロンズの2色を用意
本体のみの質量は2.8kg

本体は上下反転しても運転でき、転がりがちなキャニスター型のデメリットを解消

東芝ライフスタイル 執行役員 クリーン事業部長 千田 一臣氏

 東芝ライフスタイル 執行役員 クリーン事業部長 千田 一臣氏は、製品について以下のように述べた。

 「家電を作り続けてきた東芝は、これまで家事の軽減というコンセプトを基に製品を開発してきました。その中で、人が持って動かすことが多いのが掃除機です。これまでも、どれだけ軽くなるか、負担がなくなるかということに注力して作ってきました。今回の製品も操作性にこだわり、手元に重さがないため軽やかに使えます。コードレスクリーナーの常識を変える、新世代のクリーナーとして市場に展開していきます。」

 本体ハンドルは可動式で、掃除する場所の高さに合わせてホースの向きが上下に変わる機構を採用。本体を手に持って、エアコンや棚の上を掃除するときはホースが上向きに、床面を掃除するときはホースが下向きになる。手首の負担を軽減し、足元から離れた所までスムーズに掃除できる。

 キャニスター型のデメリットである、本体が転がる、柱にぶつかるといった点も解消。円筒形の本体と大型車輪により、上下反転しても立て直さずに掃除を続けられる「ダブルフェイススタイル」を採用。集塵部の風も車輪の回転の中心線によって流れるため、本体の上下が反対になっても掃除でき、狭いスペースでもスムーズに掃除できるという。

上部を掃除するときはホースが自動で上向きに
床を掃除するときはホースが下向きになる
エアコンの上も掃除しやすい
床面を掃除
本体が反転しても運転し続けられる「ダブルフェイススタイル」
本体が転がる、柱にぶつかるといったキャニスター型のデメリットを解消

 モーターは強い吸引力を実現した「ハイスピードDCモーター HD45」を新開発。回転軸の磁石を4極にし、回転センサーで検知してデジタル制御を行なうブラシレスモーターを採用。これにより、モーター回転数は最大12万回/分で、従来モデルの2極ブラシレスモーターよりも大きなパワーを得られるようになったという。

 ヘッドは、じゅうたんでもラクに掃除できる自走式「ラクトルパワーヘッド」を採用。ヘッド内部の風の流れを改善し、ゴミの吸引口を幅広く取ることで高い集じん性能を実現している。フローリングやじゅうたん、畳などさまざまな床のゴミや、壁際のゴミもしっかり取りのぞくという。

「ハイスピードDCモーター HD45」を新開発
強い吸引力を実現したという
自走式「ラクトルパワーヘッド」
フローリングだけでなく、カーペットや畳にも適している

充電する度にゴミを吸引する「ダストステーション」

 充電台は、本体の充電だけでなくダストカップのゴミを自動で吸い出す「ダストステーション」を採用。充電する度に、本体に溜まったゴミを吸い取り、プリーツフィルターの塵も自動で落とし、わずらわしいゴミ捨てやフィルターの手入れを不要としている。ダストステーション側のダストカップは0.8Lの大容量で、ごみ捨ての頻度を少なくできるという。ダストステーションのゴミ捨て頻度は、量によって異なるが週1回~月1回を目安としている

 充電時間は約5時間。連続運転時間は標準モードで約60分、おまかせモードで20~30分、強モードで約7分。

 「東芝は、過去にもキャニスター型のコードレスクリーナーを発表したことがありますが、そのときは電池やモーターの性能が満足いくものではありませんでした。今回の製品はそのときの反省を活かし、モーターやバッテリー、操作性などを改善しています」(千田氏)

充電する度にゴミを吸引する「ダストステーション」

 本体サイズは、使用時が261×234×185mm(幅×奥行き×高さ)で、収納時が400×370×1,100mm(同)。本体質量は2.8kg、ホースやヘッドなどを合わせた総質量は4.2kg。集じん容積は0.2L。カラーはグランレッドとグランブロンズの2色。

通常の充電台を付属した「VC-NX1」。カラーはサテンゴールドとブラストシルバーの2色

 また、ダストステーションを省略し、通常の充電台を付属した「VC-NX1」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は10万円前後(税抜)。

 ダストカップの機構が異なるため、VC-NX1にダストステーションをセットすることは不可としている。いずれも付属品は、ふとん用ブラシ、ロングブラシ、すき間ノズル、丸ブラシ、付属品収納バッグを用意。カラーはサテンゴールドとブラストシルバーの2色。

通常の充電台を付属
収納時
ダストカップを外してゴミ捨てする
アタッチメント