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ダイソン、イギリス本社近郊に2つめの開発拠点を開設

 ダイソンは、現在の研究開発機能を増強すべく、イギリス本社近郊のウィルトシャー州ハラビントンに、2つめの開発拠点(テクノロジーキャンパス)を開設することを発表した。

 同地は、英国国防省の跡地で、約209万m2の広さ。開発拠点が開設されることで、イギリス本社における同社開発拠点は、約10倍に増床されるという。

 今回の開発拠点の増設は、より他界スキルを持つエンジニアの雇用機会の創出や、イギリスで研究開発された製品の輸出増に繋がるとする。

 代表のジェームズ・ダイソン氏は、「ダイソン社を設立して約25年が経ちます。その間、我々はグローバルで継続的に成長を遂げ、現在の英国本社のキャンパス規模を急速に超えつつあります。この約209万m2におよぶハラビントンキャンパスの増設は、研究開発の世界的な拠点となる、将来に向けた投資です」と語った。

ジェームズ・ダイソン氏

 同社は、グローバルな研究開発への投資に25億ポンド(約3,625億円)の拠出を決定している。これには、今回発表されたハラビントンキャンパスの開設や、13日に発表されたシンガポール テクノロジーセンターの新設も含まれる。

 なお同地は、1936年にハラビントン兵舎が建設されたことに始まり、100機以上の航空機を備えた大規模な飛行訓練学校および、400機を収納できる民間の格納庫として設計されたという。こうした、かつて飛行場として使わられていた歴史的建築物を修復し、航空遺産を失われないために配慮しつつ、開発拠点は開設される。