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子どもとシニア、それぞれのニーズを満たした日立のLEDシーリングライト

 日立は既報の通り、LEDシーリングライトの子ども部屋向け「LEC-AH802FM/602FM」、同シニアの寝室向け「LEC-AH801FS/AH601FS」を発売した。同社から改めて製品特徴を説明する会が開かれたので、レポートする。

子ども部屋向けLEDシーリングライト「LEC-AH802FM/602FM」

より太陽の光に近づけて文字や絵がクッキリな明かり

 子ども部屋向けのLEDシーリングライト「LEC-AH802FM/602FM」は、通常の全灯よりも演色性を高めた「まなびのあかり」モードを搭載するのが特徴。

 通常の全灯と太陽光の色の成分を分析すると、青緑色と赤色の成分が不足していることに着目。不足している青緑色と赤色の光をプラスすることで、より太陽光に近い光の成分に近づけている。どれだけ太陽光の光と近いかを表す演色評価数は、全灯では「Ra85」なのに対し、「まなびのあかり」モードでは「Ra92」にまで引き上げているという。

一般的なLEDライト(全灯モード)は、太陽光と比べて青緑色と赤色の成分が不足がち
「まなびのあかり」モードでは、不足がちの色成分を補完して、太陽光に近づけている

 全灯と比べると「まなびのあかり」モードは、以下2つの点で優れているという。1つは、全灯の下で見る場合よりも、教科書や本の文字がみやすい点。そして、図鑑やクレヨン、雑誌の色などが鮮やかに見える点。

「全灯」(左)と「まなびのあかり」モード(右)で、部屋を照らした場合の違いを実感。赤いランドセルを比べると分かりやすいが、「まなびのあかり」モードでは、より赤みが鮮やか

夜でもパートナーを起こすことなく行動しやすい「深夜灯」を搭載

 シニアの寝室向けのLEDシーリングライトとして同社がお薦めするのが、「LEC-AH801FS/AH601FS」。同モデルは、文字が見やすくなる「ラク見え」モードに加えて、ほんのりと足もとを照らす「深夜灯」モードを搭載する。

 同社によれば、シニアの方は深夜に目覚める回数が他世代に比べて多いが、保安灯だけでは足元が悪く部屋を移動しづらい。だが、部屋を明るく照らしてしまえば、パートナーを起こしてしまう。

 そうした不満を解消するのが、新たに搭載された「深夜灯」だという。保安灯よりも明るい、2lxという明るさで足元を照らすという。

保安灯と深夜灯の違い
深夜灯の明かり

 またリモコンに蓄光ボタンとシールを用意し、暗がりの中でも「深夜灯」ボタンを押しやすくしている。さらに、保安灯から2lxの明るさにするまでに約5秒をかけて、ゆっくりと点灯させるという配慮もされている。

 随所に配慮をほどこすことで、パートナーを気づかって我慢することなく部屋を明るくでき、安心して移動できるという。

 加齢にともなって色の見え方が変化することにも対応したのが「ラク見え」モード。一般的に歳を経ると水晶体に黄ばみが生じて青色が見えづらくなる。また、若年層よりも多くの光を必要とするのだという。

 そこで、一般的な全灯モードに、青緑色の光をプラスしつつ、明るさを全灯の1.2倍にアップ。シニア層でも、色鮮やかに文字もみやすくなるとしている。

「ラク見え」では、全灯に青緑色の成分を加えつつ、明るさを1.2倍アップさせている

 従来のリビング向けに加えて、子ども部屋向けとシニア層の寝室向けなど、部屋と世代に合わせて明かりの特性を細分化。モデルを細かくラインナップすることで、ユーザーは、より自分に合ったLEDシーリングライトを選べるようになったと言える。