【グッドデザインエキスポ2011】
水だけで野菜を育てる栽培キットなど、生活を彩る小物

グッドデザイン賞の候補作品約2,000点を展示する「グッドデザインエキスポ2011」が、26日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は28日まで。開催時間は10時から21時までで、28日は16時で終了。入場料は1,000円。家電Watchでは、会場で公開された家電製品や照明機器、日用雑貨品などを紹介する。

三栄水栓製作所、水だけで本格的に野菜を育てることができる大型栽培キット

三栄水栓製作所「ie・na(イエナ)」

 三栄水栓製作所の「ie・na(イエナ)」は、土を使わずに、水と太陽光と電気だけで、野菜作りが楽しめるという栽培キットだ。水と太陽光と電気という条件さえ揃えば、ベランダだけでなく部屋の中でも栽培ができる。

 セットには、プランターと、液体肥料、電源コードのほか、プチトマトの種などが付属。プランターを組み立てたら、水と液体肥料を中に入れて電源に繋ぐ。最後に種をまけば、芽が出るのを待つだけだ。プランターの組み立てには工具は必要ない。

 栽培方法には、ポンプで水を循環させて根に酸素を届けるというしくみになっている。土栽培に比べて成長が早く、たっぷり収穫できるという。トマトのほか、きゅうり、なす、パプリカなどの果物野菜や、レタスや水菜、チンゲンサイなどの葉物野菜が作れる。

 プランターのサイズは400×396×263mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.4kg。電源コードの長さは約4m。消費電力は6Wで、1カ月の電気代は約90~120円。希望小売価格は16,800円。

プランター植物が生えてくる部分背後からみたようす

 部屋の中で本格的な野菜が作れれば、自家製野菜を使った料理も楽しめそうだ。トマト
やパプリカのような、背の高くなる野菜を育てれば、観葉植物代わりにもなる。手軽に野菜を育てたい人、土栽培だと難しいのでは……と思っていた人にオススメだ。

リズム時計工業、昔ながらの鳩時計のイメージを一新した卓上時計

リズム時計工業「時計 BRD202 RH」

 「ポッポー、ポッポー」と鳴きながら、決まった時刻に鳩が飛び出す時計といえば、木製の古い“鳩時計”が思い浮かぶ。

 リズム時計工業の「時計 BRD202 RH」は、そんな昔ながらの“鳩時計”のイメージを一新した、卓上サイズのコンパクトな時計である。製品の解説では、“小鳥”とだけ書かれているが、鳴き声は鳩そのものだ。

 外観は白い無地のプラスチック箱で、一見すると、時計かどうかわからない。

 だが正時になると、「ポッポー、ポッポー」という鳴き声と共に、鳩が中から飛び出してくる。鳩は時刻の数に合わせて鳴くため、鳴く回数を数えると時刻がわかる。さらに、5分おきに2秒間、本体前面のLEDライトが赤く光り、時刻を表示する。

 本体下部のボタンを押して、時刻を本体に表示させることも可能となっている。鳩は夜間は鳴かないよう設定できる。

 機能面ではほかに、鳩の鳴き声によるアラーム機能も搭載している。起床時間のほか、仕事や買い物に出かける時間、休憩時間など、自分の生活に合わせて1日につき6回まで時刻を登録できる。

 鳩は木製で、鳴き声には昔ながらのフイゴ式の笛の音を採用している。低く、落ち着いた声色なので、聞いていて心地よい音だった。

 本体サイズは70×78×174mm(幅×奥行き×高さ)。電源は単二形アルカリ乾電池1本。壁にかけて使うこともできる。


「ポッポー」と鳴きながら飛び出してくる小鳥。このときは7時台だったので、7回鳴いた

 

小鳥が中に入っている状態本体背面

ピジョン、おでこに1秒当てるだけで体温が測れる赤ちゃん用の体温計

ピジョン「チビオンTouch(タッチ)」

 赤ちゃんが泣いている時は、たいていお腹が空いているか、眠いか、体調がすぐれないかのいずれかである。そんな時、乳幼児を持つ親は、子供のおでこに手を当てて、熱の有無を確認するだろう。

 ピジョンの「チビオンTouch(タッチ)」は、そんな親の手のひらを思わせるような体温計だ。要するに、赤ちゃんのおでこに当てるだけで、体温を測れるというアイテムだ。

 同社独自の赤ちゃん用の体温計測プログラムによって、体温を算出する予測式の電子体温計。測定時間はわずか1秒。あっという間に測るので、赤ちゃんの機嫌を損ねることもないだろう。

 測定後は液晶のバックライトが光り、夜間など暗い場所でも確認できるようになっている。赤ちゃんが寝ている間に検温するのにも適している。

 本体はコンパクトサイズのため、公園などの外出先に持ち歩いて使用することもできる。

液晶画面の裏側を赤ちゃんのおでこに当てる使用例。試しに記者もおでこに当ててみたところ、普段通りの平均体温が表示された液晶画面はバックライトが光るため、暗い所でも確認できる





(本誌:小林 樹)

2011年8月27日 12:49