やじうまミニレビュー

誰にでもマッチして、ハズレる心配が少ないランニングシューズ

〜走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」〜

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 第21回は、スタイリッシュなデザインと機能性を高次元で融合したニューバランスのシューズを紹介しよう。

 この連載をスタートしてから「自分にはどのランニングシューズが合いますか?」と聞かれることが、今まで以上に増えた。星の数ほどあるランニングシューズの中から、その人にピッタリな1足を見つけるのは、なかなか難しいことだ。とはいえ、あるブランドのとあるシリーズを薦めておけば、かなりの確率でマッチする。

 それがアシックスの「GT 2000 NEW YORK」シリーズ。

アシックス「GT2000 NEW YORK 」シリーズの最新モデル
メーカー名asics(アシックス)
製品名GT2000 NEW YORK 4
購入場所アシックスストア原宿
購入価格13,824円

 初代モデルが1993年にリリースされたこのシリーズは、着地時に脚が過度に内側へ倒れこむオーバープロネーションを是正する、サポート機能を有するモデルとして開発がスタートした。日本マーケットよりも欧米マーケットをターゲットにしていたが、現在では日本を含むアジアでも人気になり、世界で最も販売数の多いランニングシューズのひとつとなっている。

かかと部分には衝撃吸収性に優れたGELを内蔵。着地時の衝撃から足を守る

 その人気の秘密は、前述のオーバープロネーションに対応することに加えて、優れたクッション性、安定性といった初心者ランナーが必要とする機能性をしっかりと確保しているからである。筆者も毎日のように走るようになった2007年の11月から1年ほどは、同シリーズのGT2130 NEW YORKに本当に世話になった。

ミッドソール内側を硬くすることで着地時に脚が過度に内側へ倒れこむオーバープロネーションを是正するダイナミックデュオマックス

 同シリーズの最新モデルは「GT2000 NEW YORK 4」。足を入れてみるとこのシリーズの大きな特徴である、履き口部分の高いフィット感が感じられる。実際に走ってみるとクッション性、安定性、オーバープロネーションに対応するモーションコントロールといった機能が見事に調和されている。ひとつの機能が突出していないから派手さや面白みはないが、だからこそあらゆるタイプのランナーにマッチしやすいといえる。

アッパーは異なるメッシュを組み合わせることで通気性とフィット感を追求
アウトソール中央には着地から蹴りだしまでのスムーズな体重移動を実現する溝、ガイドラインを配置している

 これまでビギナーを中心に、100人以上にGT 2000 NEW YORKシリーズを薦めてきたが、「合わない!」と言われたのは5人ほど。そのうち1人は「デザインが普通過ぎる」という理由だったので、履き心地や走り心地が合わなかったのは実質4人だけ。このシューズの汎用性の高さを証明する数字である。

南井 正弘