やじうまミニレビュー

3台まで接続できて、電気代が簡単に計れるワットモニター

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 本格的な夏を迎える8月は、エアコンがつけっぱなしになるため、否が応にも電気代が気になる。そんなとき便利なのがワットチェッカーやワットモニターと呼ばれる消費電力計だ。エアコン以外の、どの家電の電源を切れば節電・節約できるかを効率的に調べる最強ツールだ。

 今回紹介するのはサンワサプライの「ワットモニター付きコンセントタップ 700-TP212DW」。差し込み口も3つあって、面倒な設定やスイッチが一切なく、コンセントに差し込むだけで誰でも使える消費電力計だ。

サンワサプライ「ワットモニター付きコンセントタップ 700-TP212DW」。大きさは壁コンセントとほぼ同じサイズ。厚みは2cmと薄型のワットモニターだ
メーカー名メーカー名
製品名ワットモニター付きコンセントタップ
品番700-TP212DW
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,980円

一番安く、簡単で、差し込み口が多い消費電力計

 この製品の特徴は、差し込み口が3つあるので、最大で3つの家電の合計ワット数を調べられる点だ。充電器など消費電力の少なそうな機器なら3台まとめて測れるというわけだ。もちろん、1台だけ接続すれば、その家電単体の消費電力が測れる。

 さらに「安い」という点も見逃せない。消費電力計の相場は、安いもので4,000円程度、高機能な製品では7,000円以上する。

 しかし本製品は1,980円と安く、ちょっと消費電力を調べたいという場合でも気軽に買える。この値段ならば、うまく節電して電気代を抑えれば、数カ月で元が取れるだろう。

一般的な消費電力計に比べるとかなり薄型
コンセントに本機を差し込むだけで使える
差し込み口が3つあるので、最大3台の家電の合計消費電力を測れる
累積値をリセットするにはコンセントから外す

 使い勝手の面では、市販されている消費電力計の中で最も簡単と断言してもいい。

 これまで、一般的なチェッカーから業務用、パソコンにつなげるものや、ブレーカーの配電盤に設置するものまでさまざまな製品をレビューしてきた。だが、どの製品もとりあえず使えるが、初心者には難しい項目があったり、設定が面倒だったりという面があった。本製品は設定もなければ表示切り替えボタンもなく、コンセントに差し込むだけでいいというシンプルさ。

 累積データをリセットして別の家電の電気代を調べたい場合は、本製品をいったんコンセントから抜いて再び差し込めば、累積値をゼロに戻せる。これもシンプルな操作だ。

1時間あたりの電気代が表示されるので、必要な電気代のメドが立てやすい
現在のワット数。布団乾燥機を動かしている状態
累積のワット数。月々の電気代として請求されるのは、小数点より上位の数(整数)
累積のワット数を電気代に換算した値

 調べられる項目は、以下の4つ。

・消費電力
 一瞬、一瞬の消費電力。時間とともに明るさや速さ、温度などが変わらない照明などでは「消費電力=1時間に消費する電力」となる。炊飯器やホットプレートなど消費電力に変化があるものは、積算電力量でなければ正しく把握できない。

・積算電力量
 1回の炊飯に必要な電力などを調べる。本製品をコンセントに差し込んである間は、累積値を保持し続ける。コンセントから外すと累積値がリセットされる。単位は電気料金の請求に表示されている「kWh」と同じ。

・積算料金
 積算電力量を電気料金に換算したもの。電気料金は一般的な「1kWhあたり22円」となっており変更できない。

・1時間あたりの電気代
 計算式はマニュアルに記載されていなかったが、累積料金を累積時間で割った値が表示されている様子。電気代のメドを立てる場合などに便利な項目だ。

 これらの項目は、上部についている液晶に表示され、4秒ごとに項目が切り替わる。

安全面にも配慮

 差し込み口が3つある本製品は、つい規定の容量を越えた機器を接続してしまいやすい。なので、最大電力の1,500Wを超える機器を接続すると「ピピピ……」というブザー音が鳴って警告する。

コンセントの口にはカバーが付いているので、ホコリをかぶりやすい壁コンセントでも安心・安全に使える
裏面はフラットで、壁コンセントに密着して安全
テーブルタップで利用するときも、ピッタリ密着する

 また、差し込み口にはカバーが付いているので、壁のコンセントなどに差し込んで使っても、ホコリの侵入を許さない。ホコリの付着によるショートや火災事故防止の配慮もされている。

 なお、本体の裏面はフラットなので、テーブルタップにはもちろん、壁のコンセントに差し込んでも、しっかり安定する。

はじめての消費電力計としてオススメ

見えなかった電気の使用量を見えるようにすると、節電のしかたが見えてくる

 この製品は、おおまかな電気代を調べたいという場合に向いている。安さと使いやすさの面で、これまで消費電力計を使ったことがない初心者にもオススメできる。

 ここで紹介したカラーは、白地に緑のストライプが入っているモデルだが、これはサンワサプライの直販Webサイトで入手できる。それ以外にホワイト、ブラック、ブラウンの3色があるので、部屋のインテリアなどに合わせて購入するといいだろう。

藤山 哲人