やじうまミニレビュー
3台まで接続できて、電気代が簡単に計れるワットモニター
by 藤山 哲人(2014/8/22 07:00)
本格的な夏を迎える8月は、エアコンがつけっぱなしになるため、否が応にも電気代が気になる。そんなとき便利なのがワットチェッカーやワットモニターと呼ばれる消費電力計だ。エアコン以外の、どの家電の電源を切れば節電・節約できるかを効率的に調べる最強ツールだ。
今回紹介するのはサンワサプライの「ワットモニター付きコンセントタップ 700-TP212DW」。差し込み口も3つあって、面倒な設定やスイッチが一切なく、コンセントに差し込むだけで誰でも使える消費電力計だ。
メーカー名 | メーカー名 |
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製品名 | ワットモニター付きコンセントタップ |
品番 | 700-TP212DW |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,980円 |
一番安く、簡単で、差し込み口が多い消費電力計
この製品の特徴は、差し込み口が3つあるので、最大で3つの家電の合計ワット数を調べられる点だ。充電器など消費電力の少なそうな機器なら3台まとめて測れるというわけだ。もちろん、1台だけ接続すれば、その家電単体の消費電力が測れる。
さらに「安い」という点も見逃せない。消費電力計の相場は、安いもので4,000円程度、高機能な製品では7,000円以上する。
しかし本製品は1,980円と安く、ちょっと消費電力を調べたいという場合でも気軽に買える。この値段ならば、うまく節電して電気代を抑えれば、数カ月で元が取れるだろう。
使い勝手の面では、市販されている消費電力計の中で最も簡単と断言してもいい。
これまで、一般的なチェッカーから業務用、パソコンにつなげるものや、ブレーカーの配電盤に設置するものまでさまざまな製品をレビューしてきた。だが、どの製品もとりあえず使えるが、初心者には難しい項目があったり、設定が面倒だったりという面があった。本製品は設定もなければ表示切り替えボタンもなく、コンセントに差し込むだけでいいというシンプルさ。
累積データをリセットして別の家電の電気代を調べたい場合は、本製品をいったんコンセントから抜いて再び差し込めば、累積値をゼロに戻せる。これもシンプルな操作だ。
調べられる項目は、以下の4つ。
・消費電力
一瞬、一瞬の消費電力。時間とともに明るさや速さ、温度などが変わらない照明などでは「消費電力=1時間に消費する電力」となる。炊飯器やホットプレートなど消費電力に変化があるものは、積算電力量でなければ正しく把握できない。
・積算電力量
1回の炊飯に必要な電力などを調べる。本製品をコンセントに差し込んである間は、累積値を保持し続ける。コンセントから外すと累積値がリセットされる。単位は電気料金の請求に表示されている「kWh」と同じ。
・積算料金
積算電力量を電気料金に換算したもの。電気料金は一般的な「1kWhあたり22円」となっており変更できない。
・1時間あたりの電気代
計算式はマニュアルに記載されていなかったが、累積料金を累積時間で割った値が表示されている様子。電気代のメドを立てる場合などに便利な項目だ。
これらの項目は、上部についている液晶に表示され、4秒ごとに項目が切り替わる。
安全面にも配慮
差し込み口が3つある本製品は、つい規定の容量を越えた機器を接続してしまいやすい。なので、最大電力の1,500Wを超える機器を接続すると「ピピピ……」というブザー音が鳴って警告する。
また、差し込み口にはカバーが付いているので、壁のコンセントなどに差し込んで使っても、ホコリの侵入を許さない。ホコリの付着によるショートや火災事故防止の配慮もされている。
なお、本体の裏面はフラットなので、テーブルタップにはもちろん、壁のコンセントに差し込んでも、しっかり安定する。