やじうまミニレビュー
メテックス「デジタル計量スプーン」
メテックス「デジタル計量スプーン」 |
■固形、粉末、液体が0.1g単位で量れる
日頃愛用しているデジタルスケールは、ごく一般的に売られているような、1g単位で量るタイプだ。野菜や穀物、豆類など、そこそこ重さのある材料の準備に使っている。
しかし、粉末系の材料を量るには不向きだ。少量の材料を量るために、大きなスケールを取り出して使うのも面倒だが、「ベーキングパウダー8g/ドライイースト3g/塩3g」といったわずかな調味料は、ごく少量でも仕上がりに影響を及ぼすことがあるためグラム単位でしか量れないと、誤差が心配だ。たとえば塩だったら、3gと3.4gでは、味も、塩分の摂取量という面でも違ってくる。
そこで導入したのが、メテックスの「デジタル計量スプーン」だ。その見た目通り、計量スプーンとして量をはかれるうえ、電源ボタンを入れると、0.1g単位で300gまでの重さをはかれるデジタルスケールにもなる。まさに一石二鳥のアイテムなのである。
メーカー | メテックス |
製品名 | デジタル計量スプーン |
購入場所 | 爽快ドラッグ |
購入価格 | 2,940円 |
全体は液晶画面とボタンがついた本体と、大小2種類のスプーン部で構成されており、このスプーン部は計量する材料に応じて取替えることができる。サイズ最大で約251×65×30mm(縦×横×厚さ)。計量スプーンとして使用する場合は電源は不要だが、デジタルスケールとして使用する場合は、本体に付属の単4アルカリ乾電池2本を使う。
大小の先端部と、本体(柄) | 先端部には、親切な目盛りがついている | 本体の裏側 |
本体の先端に先端部を差し込んで取り付ける | 量りとして利用できる | もちろん計量スプーンとしても利用可能 |
オリーブオイルを大さじ2杯分入れてみた |
大型のスプーン部を取り付けたときの最大容量は約57mlで、大さじ1杯15ml、2杯30ml、3杯45mlの目盛りがついている。よくレシピにある「大さじ 3」という量にも、ひとすくいで対応できるので便利だ。
いっぽう、小型のスプーン部の最大容量は約24.8ml。スプーンの内側には、小さじ1杯5ml、2杯10ml、大さじ1杯15ml、大さじ1.5杯22.5mlの目盛りがついている。
スプーンを傾けるとメモリのが変わってしまうので、すり切りで図る場合には注意が必要だ。正確な量を量るには、本体を平らな場所に置いて使用したほうがいいだろう。
■デジタルスケールは、累積計量もできる
デジタルスケールとして利用する場合は、最初から平らな場所に置いて使用する。単純に重さを量りたいときは、[ON/TARE]ボタンを軽く1回押して電源を入れ、表示が「0.0」になったら、計量したい液体、固体、粉末などを先端部に入れて、表示を見ればよい。本当に正確に計量できるのか、5g入りのベーキングパウダーを入れてみたところ、見事に5.0gになった。
5g入りのベーキングパウダーを量ったら、5.0gとなった! | 塩1.5g分の計量も、これなら簡単 | パン作りでは1斤分の分量としてよく登場する「ドライイースト 3g」を計量。計量がとても楽になった |
重さが表示されたところで[HOLD]ボタンを押すと、表示を10秒間固定できる。1回に量れる重さは300gだが、繰り返し量ることで3,000gまで量れる「累積計量」機能があるので便利だ。
累積計量の量り方はいたって簡単。量りたいもの(0.5g以上)を入れて測定値が出たら、最初に1回[Σ]ボタンを押すだけだ。これで重さが記録されるので、一旦中身を取り出す。調味料なら、一度鍋に入れるイメージだ。先端部が空の状態でも、表示は測定時の数値のままになっているので、さらに材料を入れる。すると最初と次の合計値が表示される。再び中を別に移しかえて空にしても、合計値が表示されたままになる。これをくり返すことで、1回では量りきれないものにも対応できるというわけだ。
電源ボタンを押す | 量りたいものを入れる | 重さが分かったら、[Σ]ボタンを1回押す |
先端部を空にしても、重さは表示される | 再び量りたいものを入れると、累計が表示される(同じものを入れているので、倍になっている) |
累計値が出たところで、再び先端部を空にすると、数値が残っているのがわかる | 再び重さを量ると、3回分の累計値が表示されているのが分かる(今回は1.8g×3回分) | [HOLD]ボタンを押すと、測定値の表示を固定する |
■大きな食材は通常のスケールで、細かい材料はデジタル計量スプーンで
電池残量お知らせ機能や、2分間のオートパワーオフ機能も搭載。いつものデジタルスケールと併用すれば、かなり便利に! |
目分量が許されない細かな計量が必要な場面では、0.1g単位で量れると非常に嬉しいし、安心できる。粉末だけでなく、10ml、15mlなどの少量の液体を計量するのにも役立つ。大さじ3という分量にも、一般的な計量スプーンでは何度も量らなければならないのだが、デジタル計量スプーンではひとすくいで対応するので、手間が省けてありがたい。
やはり親切でわかりやすい目盛りの効果は絶大。いつものデジタルスケールと併用すると、かなり便利になった。収納場所も取らないし、持っていて正解のアイテムといえるだろう。
2011年 8月 23日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです