やじうまミニレビュー

欲しい情報をレシートサイズでスクラップできる「ココドリ」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
キングジム クリップ専用プリンター「ココドリ」

 パソコンからWebページなどで見かけた豆情報を、大きめのレシートサイズの用紙に印刷し、手軽にスクラップできるのが、キングジムのクリップ専用プリンター「ココドリ CC10シロ」だ。

メーカー名 キングジム
製品名 クリップ専用プリンター「ココドリ」
品番 CC10シロ
希望小売価格 14,000円(税抜)
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 11,259円

 湯飲み茶碗サイズのプリンターで、幅7cmほどの専用用紙に白黒印刷ができる。パソコンとの接続はUSBで行なうが、通常のプリンターのようにExcelやWordからは印刷できず、専用のソフトを使って画面の一部を印刷する。

 これまで、デジタル情報をスクラップするアプリはたくさんあったが、ココドリはデジタル情報をアナログ情報の紙でスクラップする点が新しい。

横置き、縦置きのどちらでも使える

コツを掴んでテキストと画像を使い分け

 Webでスクラップしたい情報をみつけた場合は、「Print Screen」キーを押す。通常このキーは、デスクトップの画面全体を画像にできるが、ココドリをインストールすると専用アプリが起動して、デスクトップのどの場所を印刷するかを指定する画面になる。この画面で範囲指定すると、印刷に関するダイアログボックスが表示され、細かな設定をするとレシートのような紙に印刷できる。

Webなどで欲しい情報を見つけたらPrint Screenキーを押す
範囲選択画面に切り替わるので、印刷範囲を指定
ダイアログボックスで細かな設定をして印刷ボタンをクリック
レシートのような紙に印刷される

 普通のプリンタとの大きな違いは、広い範囲を印刷できない点。Webブラウザで表示しているページ全体を印刷すると、文字が小さくて読めなくなってしまう。印刷する用紙はレシートサイズということを念頭に置いて、あまり広い範囲を指定しないほうがいいだろう。

 広い範囲を指定すると、自動的に紙の大きさまで縮小されてしまい、文字が小さくて読めなくなってしまうのだ。筆者が使った感覚だと、横20文字、縦10行が限界という感じだった。

 文字だけではなく、Webの画像なども印刷できるが、画面で見て名刺サイズ以上の大きさがないと、不鮮明な写真しか印刷できないので注意が必要だ。

 料理のレシピのように、写真と文字が混在するような記事は、1画面+補足の文字(キャプション)ごとに印刷すると一番きれいになる。

 また印刷範囲を指定すると、ダイアログボックスが表示され、シャープとソフトという、印刷に関する設定ができる。

シャープにすると文字は読みやすくなるが、写真が見づらくなる
ソフトにすると写真は見やすいが、文字が薄く読みづらくなる

 シャープは文字中心の画面向けで、文字がはっきりと読み取れるように印刷できるが、写真はコピーしたときのように、大まかな特徴しか印刷できない。シャープでは、文字や線画のイラスト、グラフ以外はきれいに印刷できないと思ったほうがいいだろう。

 デジカメなどの写真を印刷する場合は、「ソフト」を選ぶと写真が網点分解(ハーフトーン化)されてキレイに印刷できる。ただし、印刷範囲に文字も含まれている場合は、文字までハーフトーン化されてしまうので、はっきり読み取れなくなってしまう。文字と写真が混在する場合は、範囲を小さめに設定するといいだろう。

デジカメの写真を画面いっぱいに表示して印刷したもの。シャープモードだと、写真をコピーしたときのように見づらくなる
ソフトモードで印刷すると、写真は網点分解(ハーフトーン化)されるので見やすく、きれいになる

 かろうじて写真や文字が分かればいいという程度なら、印刷の向きを変えて紙を節約することもできる。ただし、常に紙の幅が7cmになってしまうので、想像以上に文字が小さくなって見えなくなる点に注意。一度印刷したものは、ココドリのライブラリに追加され、あとから呼び出して印刷設定を変えて再出力ができる。

用紙を節約したい場合は、縦向きに印刷する。幅が約7cm固定となるので、広い範囲の印刷には不向き
一度印刷したものは、ココドリのライブラリに追加され、再度設定を変更して再出力できる

文字の情報はテキスト印刷モードが便利

 情報によっては、文字だけという場合もあるだろう。そんなときはテキストモードを使うと、読みやすい文字の大きさや書体で、キレイに印刷できる。

 それにはまず、Windowsの機能(Ctrl+C)を使って文字をコピー。その後「Pause」キーを押すとダイアログボックスが表示され、フォント名や文字の大きさなどを指定できる。

文字だけの情報は、ワープロやエディター、ブラウザなどで印刷する範囲を選んでCtrl+Cでコピーする
Pauseキーを押すとテキスト印刷の設定画面になり、フォントや文字の大きさなどを指定できる。なお、印刷方向の変更はできない
範囲指定印刷、テキスト印刷の機能を呼び出すキーは、設定で変更も可能

 フォントなどにもよるが、12ポイントぐらいにすれば、1行におよそ40文字印刷ができる。かなり小さな文字だが、はっきりと読み取れるだろう。もちろんそれ以下にも指定できるが、10ポイント以下になると画数の多い漢字は潰れてしまう。逆に16ポイントぐらいにすると、1行に30文字程度になり、ちょっと視力が弱くなってきたという人でもはっきり読めるだろう。

10ポイントで印刷したもの。ひらがなとカタカナは読めるが、漢字は一部潰れてしまっている
14ポイント。このあたりが文字の大きさも、横の文字数的にも読みやすい
手書き風フォントで印刷もできる
明朝体で印刷すれば読みやすくなる
ショットノートで印刷すると4隅に小さな四角いマークが印刷される

 また、ショットノートというモードで印刷すると、キングジムが無償で提供しているスマホ向けの紙情報スクラップソフトを使って、印刷した紙を文字情報としてではなく画像として、再びデジタルデータ化できる。

 このショットノートは、4隅にあるQRコードのようなものを読み取って、スマホのカメラで撮影した写真を、まるでスキャナで取り込んだ画像のように、キレイに補正してくれるのが特徴だ。ノートを斜めから撮影すると、どうしても手前が広く、奥が狭い台形に歪んでしまうが、きちんと長方形に補正されるので便利だ。

印刷してすぐにノートに貼れるふせん用紙でさらに便利

ノリなしの通常のロール紙と、印刷面の裏に再剥離できるノリがついたふせんタイプが用意されている

 ココドリには、2つの用紙が用意されている。1つはレシートのような幅およそ7cmの紙。もう1つはふせんのように、印刷したらすぐにノートなどに貼り付けらる用紙だ。いずれも、トイレットペーパーのように芯に巻かれた4mの用紙で、印刷した部分をビリッと破いて使う。

 ふせんタイプは、手書きメモの補足情報を印刷して貼ったりするのに便利だろう。普通紙は乗換案内の時刻表などを印刷して、定期券入れに入れておいたり、独自のクーポンやチケットを発券するのに便利だ。

いまのところWindowsのみに対応

背面コネクタには、USBと電源を差し込まないと動作しない

 2014年10月現在で対応しているのは、Windows8/7/Vistaと、XPの32ビット版。Macやスマートフォンなどのデバイスには対応していない。

 また、超小型のプリンターでUSB接続だが、USBからの電源だけでは駆動できず、同梱のACアダプターも併用する必要がある。最近のパソコンには、ココドリを駆動するのに十分の電力を供給できるUSBコネクターもあるので、ぜひUSB接続だけで使えるようにしてほしいものだ。

 今のところ、専用ソフトを使ってのみ印刷が可能。Windowsのプリンターとしても利用できるようにすれば、さらに自由度が高いモバイルプリンターになるだろう。

ざっと流し読みできるアナログ情報管理や小規模なイベントでのチケット発行などで便利

 情報のデジタル化は、大量にある情報の中から一瞬にしてほしい情報を見つけたり、何度コピーしても劣化することなく、瞬時に大勢と共有できる。

 しかし、アナログの情報には、ざっくり流し読みして、カテゴライズした情報を大まかにまとめるというよさもある。そんなアナログ方式の情報管理に一役買いそうなのがココドリだ。

 超小型のプリンタとしても利用価値が高いだろう。小規模なイベントなどで、その場で発行するチケット印刷機として使ったり、メモを配布する場合などに便利だろう。

(藤山 哲人)