やじうまミニレビュー

「書いて、消す」に潔いほど特化した電子メモパッド

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 メモ、備忘録、リストなど、一時的に紙に記し、完了したら捨てる……。今回は、この極めてシンプルな行為を電子化し、ペーパーレスにしてくれる「電子メモパッド」をご紹介しよう。KING JIMの「Boogie Board (ブギー ボード) JOT8.5 BB-4」だ。

メーカー KING JIM
製品名 Boogie Board (ブギーボード) JOT8.5 BB-4
販売場所 Amazon.co.jp
購入価格 3,045円

 ブギーボードはLCD液晶パネルを紙に見立てた、電子式のメモパッドだ。黒い液晶面に圧力がかかると、そこだけ反転して白っぽく抜ける特徴を利用したもの。ちょうど、蒸気で曇った窓に指で文字を書くようなイメージで、それをより高解像にしたものだ。

 大きさは、148×246×4mm(幅×高さ×厚み)で、重さは146gと軽い。パッド面の大きさは、ほぼB6サイズ(123×181mm)あるので、メモとしてはかなり広い。ボードにスッキリと収納できる、専用のスタイラスペンが付属する。

KING JIM 「Boogie Board (ブギーボード) JOT8.5 BB-4」B6サイズの電子メモパッドだ
製品パッケージ

 使い方は拍子抜けするぐらい簡単だ。電化製品なのに“起動”の必要が無く、紙に書くように、パッドにいきなり文字や絵が書ける。指の爪でもOKだ。書いたものは「消去ボタン」を押せばパッと瞬時に消え、元の黒いパッドに戻る。一文字だけを消すことや、書いた物を残す事はできないが、不用意な消去を防ぐ、ロックボタンはある。書いて、用事が済んだら消す、そんな極めてシンプルな用途に特化している。

 書き心地はとても良い。サラサラっと滑らかに書け、かなり小さな文字も残せるほど解像度が高い。微妙な筆圧を認識するので、細字から太字まで書き分けられるだけでなく、文字の「とめ、はね、はらい」さえも再現してくれる。ササッと書き進める走り書きから、文字の形を意識するペン字の練習にも使えそうだ。

専用のスタイラスペンが付属されるが、指の爪などでも書ける
微妙な筆圧を感知するので、小さな文字、細文、太文と書き分けられる。簡単なイラストも描ける

 書いていて感心したのは、紙上に書くような自然な姿勢で書ける点だ。ペン先の微妙な筆圧はしっかり認識するのに、スタイラスペンを持つ手をパッドに乗せても、手の下の液晶はほとんど反応しない。つまり、液晶の反転を心配して、不自然に手を浮かし続ける必要が無いので、書いていてまったく疲れないのが良い。

 さまざまな書くスタイルにもしっかり対応する。ボード裏はラバーコーティングが施されているので、机の上や膝の上に乗せても滑りにくく、安定する。手に持ちながら、立った姿勢でも快適に書けるのも良い。というのも、「消去ボタン」のある裏側は1cmの厚みがあるので、ホールド感が良く手に馴染むからだ。また、厚みのあるところにはマグネットが内蔵されているので、金属面に貼付けたままでも書けるのは気が利いている。

 電源はCR2032コイン型リチウム電池1個を使用するのだが、驚くほど電池寿命が長い。理由は、文字を書く時は電池を一切消費せず、文字を消去(液晶のリセット)する時だけ消費する仕組みにある。消去回数はなんと5万回にも及び、1日20回「書いて消す」を繰り返しても、7年近くも電池交換が要らないというのはスゴイ!

ラバーコーティングが施されているので、机の上でもボードは滑りにくい
手に持って使っている様子。ペンを持つ手がパッドに触れてもほとんど液晶に影響しない
裏面にマグネットが内蔵されているので、冷蔵庫やロッカーなど、金属面に貼り付けて使用できる
ボタン1つで書いたものを一発消去できる(写真上)。不要な消去を防ぐロックボタン(左下)とスタイラスホルダー(右下)。なお、ロック中でも追記できる
消去ボタンの裏側は1cmの厚みがある。滑りにくくしっかり持てる。電源はCR2032コイン型リチウム電池で、5万回の消去ができる
ストラップホールにスタイラスペンを差し込めば、スタンドとして使用できる

 部分消去、編集、保存ができず、価格も必ずしも安くないのは欠点かもしれない。だが、誰にでもスグに使いこなせる簡単さは特筆に値する。紙ゴミとオサラバできるだけでなく、手も一切汚れない。文字を消しても、ホワイトボードのような「消しカス」も出ないので、周囲も一切汚さない。

 使い方は多々考えられる。メモ、TODOリストを書いて、日常的な生活や仕事に役立てられる。パッド面が広く、小さな文字も書けるので、筆談には相当向いていると言えるだろう。商談先に持っていき、絵をサッと描いて説明に役立てるのもカッコイイ。消去ボタンを押せば、一瞬で書いたものを消し去れるので、プライバシーも守りやすい。

 日常生活の「メモ」はもちろん、仕事、商談などの「コミュニケーションツール」として活用したい、完成度の高い電子メモパッドだ。

(藤原 大蔵)