やじうまミニレビュー

トンボ鉛筆「Pfit(ピーフィット)」

~巨大クリップで服やバッグに挟める小型ボールペン

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
トンボ鉛筆「Pfit(ピーフィット)」

 普通のボールペンだと、バッグや服のポケットに入れた時に飛び出してしまったり、かさばることがある。

 今回ご紹介するトンボ鉛筆「Pfit(ピーフィット)」は、長さ9cmのコンパクトなボールペンだ。何よりも“挟む”という機能にこだわり、ボディに大型のクリップを採用した点が特徴となっている。

メーカートンボ鉛筆
製品名Pfit
購入場所Amazon.co.jp
購入価格265円

 Pfitの本体サイズは90×18mm(長さ×最大径)で、一般的な黒色ボールペンの半分ほどの長さだ。本体重量は8gで、軽い。

手のひらで握れるほどコンパクトなボールペン
普通のボールペン、扇子と長さを比較
本体から芯を取り出したところ。なお替芯は同社の「BR-VS」を使用する
芯にはメイドインジャパンと明記されている

 ボールペンとしてはかなり短い部類に入るが、持ってみると、意外と握りやすい。ボディの太さが一般的なボールペンと同じくらいあるので、しっかりと持てる。

 インクのタイプは油性だ。書き味は、いわゆる普通の油性ボールペンと変わらず、文字も安定して書ける。

尾端をノックすると芯が顔をのぞかせる
芯先の様子
普通のボールペンと同じくらいの太さなので、握りやすい

 芯先は尾端をノックすると現れ、クリップを開くと自動で引っ込む構造になっている。これにより、クリップをポケットなどに挟んでいる間は芯が露出せず、安全だ。動いている間にいつの間にかペン先が飛び出して、うっかりポケットをインクで汚してしまう……なんてことは防げる。

芯先は尾端をノックすると現れ、クリップを開くと自動で引っ込む

 肝心のクリップはデカい。普通のボールペンのクリップに比べ、1.5倍近くある。端をつまむと大きく開き、自分の小指も挟めるほどのパワーだ。

ボディを覆うほどに大きなクリップ。端にはストラップ穴も用意されている
上が普通のボールペン、下がPFitのクリップ。その大きさがわかるだろう
端をつまむとクリップが開く
最大12mmほど開く
襟元もしっかりと挟める

 PFitをあちこちに挟んでみた。襟、胸ポケット、ズボンのポケット、バッグの内ポケット……いずれもOK。

 ばねがしっかりとしているので、ホールド力があり、一度挟むとずれない。

胸ポケットにも収まる
動きの多いズボンに挟んでも、落ちない
バッグの内ポケットにも挟める。すぐに取り出せるのが良い
ご参考までに、ポケットのない服にはそのまま挟めんでしまうという荒業も可能
クリップを受け止める部分にラバーが付いており、服に跡がつきにくいほか、ペンの握りやすさも高めている

 そして、これは良い! と思ったのは、クリップの当たる部分のボディにラバー加工が施されていること。これにより、服やカバンにクリップ跡が残らないように配慮されているのだ。おかげで、デリケートな素材の服も気にせず挟める。ボディ自体が軽いため、薄い布地に装着しても生地が伸びにくいのも良い。

 ちなみにPfitのパッケージは、このクリップの大きさやホールド力がわかりやすいよう、クリップ部が外に露出している。こだわりを感じるデザインだ。

パッケージ
クリップが露出している

 気になる点と言えば、これは一般的な油性ボールペンにも同じことが言えるが、書き出しのインクがダマになりやすいことだ。

 また、クリップが大きいので、リングノートによっては挟めないことがある点も注意したい。

Pfitで書いた文字。書き出しのインクのダマだけ気になった
クリップが大きいため、メモ帳のリング部には不向き

 最後にPfitの良いところをまとめると、あちこちに挟みやすく、携帯しやすいこと、ボディが短い割に握りやすく、文字を書きやすいこと、どこかに挟んでいる間は芯が飛び出ない安全設計であることだ。

 日々、ボールペンを携帯して動き回ることが多い方、白シャツに挟むボールペンをお探しの方、バッグにコンパクトなボールペンを常備したい方に、オススメだ。

小林 樹