やじうまミニレビュー

無印良品「タイマーコンセント TJ-40」

〜指定した時間に電気製品をON/OFFできるタイマー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

900円で買える24時間タイマー

無印良品「タイマーコンセント TJ-40」

 無印良品の「タイマーコンセント TJ-40」は、電気製品とコンセントの間にセットして使う、外付け型のタイマーだ。

 24時間のうち、その電気製品をONにしておきたい時間帯とOFFにしておきたい時間帯を設定しておくと、毎日、その設定を繰り返して、電源をON/OFFしてくれる。

 たとえば、夜の7時から朝の5時まで照明器具を点灯するとか、サーキュレーターを寝入りばなの2時間と起きる2時間前だけ指定して運転するなどの、便利な動作が簡単にできる。

 また、こういう24時間型のタイマーは2,000円〜3,000円程度する製品が多いが、TJ-40は、直販価格で900円と安価なことも特徴だ。

パッケージは透明タイプ。900円と書かれている
本体の後ろに取扱説明書が入っている
メーカー名 無印良品
製品名 タイマーコンセント TJ-40
購入場所 無印良品ネットストア
販売価格 900円

設定をしてからコンセントにつなぐ

 TJ-40は、片手で握れるぐらいの大きさで、白い箱型の筐体だ。

正面には、ダイヤルだけあるシンプルなデザイン
右側面には「通電・タイマー切替スイッチ」がある
背面にはプラグと「周波数スイッチ」がある
左側面には何もない

 本体サイズは70×60×94mm(幅×奥行き×高さ)、重さは実測で123gだった。

片手で持てる大きさ
主に操作するのは、ダイヤルと「通電・タイマー切替スイッチ」の2つ
本体幅は約7cm、高さは9cmちょっと
重量は実測で123g

 TJ-40の本体の背面に、固定式のプラグがあるので、これを部屋の壁にあるコンセントに差し込む。そして、使用する電気製品のプラグを、TJ-40の底部にあるソケットに差し込む。電気製品と壁のコンセントの間にTJ-40が入るわけだ。

プラグは直付で固定されている。根っこの黒い部分はトラッキング火災を防ぐためのカバー
本体の底部に機器用のコンセントがある
コマの設定が終わったら壁のコンセントに挿す。2つ穴のコンセントでも、隣をふさいでしまうことはない
通常の使用例。機器のプラグは本体の下に挿す

 さっそく、TJ-40をコンセントにセットしたいところだが、その前にやることがある。それは、動作時刻の設定だ。

 TJ-40の前面には、1周を24時間に区切ったダイヤルがある。このダイヤルには、1時間毎に2つずつ「コマ」が用意されている。

 このコマを、本体側に押し下げて引っ込んだ状態にすると、その時間帯は電気製品がONになる。逆に、コマが飛び出した状態になっていると、その時間帯は電気製品がOFFになる。

コマを押した状態。これで22時から23時半まで、機器の電源が入る
1日何回でもON/OFFの指定ができる。この状態で22時から0時と、5時から8時までの間がONになる

 たとえば、夜の7時から10時の間、3時間だけ通電させたいというような場合は、ダイヤルの19時から22時までの間の6つのコマを押し下げれば良い。

 やっぱり10時までだと長いな、9時まででいいや、と思えば21時から22時までの2つのコマを上に押し上げれば良い。

 こうやって文章で書くと、コマを押したり引いたりして大変そうに感じるが、指でコマを押せば簡単に下がるし、指をコマの下に入れてツメで押せば簡単に上がる。また、小さなマイナスドライバーなどを使っても良い。

 ただし、この時間設定は、両手を使わないとやりにくいので、壁のコンセントにタイマーをセットする前に、時間設定をしておく必要があるのだ。

 電源のON/OFFは、1日何回でも設定できる。例えば、コマを1つ置きに上下にセットしておけば、30分動いたら、30分切れるという動作を1日中させることもできる。コマの数が48個だから、最大1日47回ON/OFFさせることができるわけだ。

すべてのコマを1つ置きに上下にセットすれば、1日中、30分動作しては30分休むという設定になる
斜めから見ると、コマの上下の具合がよくわかる

タイマーでOFFにしてあってもすぐに使える

 TJ-40の操作は、ダイヤルのコマの設定が主だが、もう2つだけ、操作する部分がある。

本体背面にある「周波数スイッチ」は、最初にセットすれば、触れることはない
「通電・タイマー切替スイッチ」は右側面で使いやすい

 1つは本体の背面にある「周波数スイッチ」だ。これは、使用する場所の電源周波数に合わせて、50Hzと60Hzのいずれかに設定する。これは、最初に1回設定すれば、引っ越しをしない限り、忘れてしまってかまわない。スイッチ自体も簡単に動かないように、力を入れないと動かないようにできている。

 もう1つは、本体の右側面にある「通電・タイマー切替スイッチ」だ。これは、「TIMER」と「ON」の2つのポジションがある。TIMER側にすれば、ダイヤルとコマで設定したタイマーによって電源をON/OFFする。ONにすると、常時通電する。

 例えば、サーキュレーターをタイマーにつないでいるときに、本来はOFFに設定されている時間帯だが、今すぐ、サーキュレーターを使いたいというときがある。そういうときに、タイマーを外したり、コマの設定を変えたりすることなく、このスイッチをONにするだけで、いつでもサーキュレーターが使えるわけだ。

 もう1つ、ちょっと細かい話になるのだが、TJ-40では、コマでタイマーを設定するときに、現在の時刻を含むコマはONにする(押し下げる)ことができないようになっている。たぶん、いきなり通電してしまうと問題が出る場合があるので、保護のためにそういう仕組になっているのだと思う。

 このスイッチを「ON」にすると、その保護がなくなるので、現在を含むコマを自由に設定できる。設定が終われば、「TIMER」に戻せば良い。

 なお、動作中のタイマーは、ダイヤル部分が回転するので、ごく小さい機械音がする。よほど静かな音でなければ気にならないと思うが、一応、お知らせしておく。また、電源をON/OFFする際は、バチッという音がする。これは、それなりに大きな音なので、耳ざとい人や静かな寝室では気になるかもしれない。

使い方のアイデアが必要

 さて、ここまで見てきたように、TJ-40は操作方法が簡単なタイマーだが、どう使うかが難しい。

 まず制限事項がわりと多い。

1)接続できる機器は1台のみ
2)消費電力が1,500Wを越える機器には使えない
3)HDDを内蔵しているパソコンやHDDレコーダーは使えない
4)タイマーはギア式なので、1日最大15分程度の誤差が生じる。時間の正確さが必要な用途には使えない
5)タイマーは必ず壁のコンセントに挿して使う。テーブルタップや延長ケーブルは使えない
6)屋内専用で、屋外や水のかかる所では使用できない

 分かりやすく言うと、タイマー1台にテーブルタップなどで複数の電気製品をつないではダメ。エアコンやオイルヒーターのような消費電力の大きなものはダメ。パソコンをタイマー設定して起動したり切断したりするような使い方はダメ。目覚まし時計としては誤差が大きすぎるから、目覚まし用にラジオや音楽を鳴らすとかもダメというわけだ。

 ちなみに、HDD搭載機器がダメなのは、これらの機器では手順を踏んだシャットダウン動作をしないと、メモリ上にある記憶をHDD上に書き出さずに終了してしまい、システムにダメージを与える可能性があるからだ。パソコンでは、最悪の場合、起動しなくなる可能性さえある。

 つまり、このタイマーで電源をOFFにするということは、機器側からみれば、電源コードのプラグをいきなり引っこ抜かれるのと同じなのだ。そういう使い方でも問題のない製品を選んでつなぐ必要があるわけだ。

 また、ここには書かれていないが、暖房器具については加熱が心配なので、使い方には特に注意が必要だ。電気ストーブなどの場合、タイマーがONになった状態のときに、周囲に燃えやすいものがあったりしたら、火災の危険もある。ストーブの周囲を片付けておくなどの配慮が必要だ。

タッチセンサー型スイッチの機器では使えない

 もう1つ、気が付いた制限がある。

 いろいろな機器に試しみてわかったのだが、タッチセンサー型スイッチを使った扇風機では、このタイマーが使えなかった。こういう製品では、タイマーで電源をONにしても、タッチセンサーに触られるのを待っている状態になるだけで、動作モードにならないのだ。

 つまり、機械式のスイッチを使った扇風機やサーキュレーターでは、「強」とか「弱」に設定されていれば、タイマーがONになって電気がくれば、そのまま動作する。

 しかし、タッチセンサー型スイッチを使った製品では、電気が切れると、「強」とか「弱」という設定を覚えていない。その状態で、再び電気を通しても、羽根は回ってくれない。操作を待っている状態になるだけだ。

 自分の使いたい機器が、TJ-40でタイマー操作できるかどうかを試すのは簡単だ。その機器(たとえば扇風機)が動作中にコンセントからプラグを抜いてみる。そして、ふたたびプラグを差し込んだときに、抜く前と同じ動作をすれば、その機器はタイマー操作に対応していることになる。

サーキュレーターがベストマッチング

 結局、いまのところTJ-40が一番向いているのは、サーキュレーターだ。機械式スイッチを使っている製品が多く、TJ-40によるタイマー操作に対応しているからだ。

無印良品のサーキュレーター「AT‐CF26R‐W」
機械式のロータリースイッチなので、タイマーを併用してもまったく問題がない

 例えば、22時からONにして、翌朝8時にOFFにするという単純な設定から始め、途中何時間かは止めるとか、昼間も2時間ごとに30分だけ回すとか細かい設定ができる。このあたりの操作が簡単にできるのが、TJ-40の良い所だ。

 面倒くさい制限事項について長く書いてしまったが、この製品自体は単純で役に立つ製品だ。特に、無印良品の電気製品の中でも、1つの代表といえるサーキュレーターと組み合わせて使う場合には、何の問題もないし、とても便利に使える。サーキュレーターの切り忘れが多く、タイマーの導入を考えている人にはお勧めだ。

 なお、一部のメーカーのサーキュレーターは、タッチセンサー式スイッチになっているので、先ほど書いたプラグの抜き差しによる判別法を試してから導入することをお勧めする。また、扇風機については機械式スイッチを使った一部の機種以外では動作しない場合が多いので、この判別法で必ずチェックして欲しい。

スタンドライトと組み合わせて使う

 サーキュレーターや扇風機以外の用途としては、スタンドライトをお勧めする。

 TJ-40は、コンセント経由で給電している製品でないと使用できないので、天井に設置されているシーリングライトやペンダントライトなどには使えない。

 使う場合は、コンセントから電源を取っているデスクスタンドやフロアスタンドなどのスタンドライトが向いている。

無印良品のデスクスタンド「MJ1212」
スイッチは電源コードの途中にある機械式なのでタイマー動作に向いている
無印良品のフロアスタンド「MJ1307」
スイッチは、ヒモを引く機械式なので大丈夫

 とくに間接照明で、消し忘れやすいフロアスタンドに導入すると便利だろう。また、防犯用に不在時でも部屋の灯りを点けておきたいというような用途の場合、一定の時間に点灯するようにタイマーでセットしたフロアスタンドの灯りで代用できるだろう。

 なお、とくにデスクスタンドでは、タッチセンサー型スイッチを使った製品も増えている。この場合も、プラグの抜き差しで点灯するかどうかを確認してほしい。

シンプルな機器と組み合わせて活用

 今回、このTJ-40というタイマーを試すために、いろいろな電気製品と組み合わせて試してみた。

 それで分かったのは、今の電気製品は、センサーとかコントローラーなどを搭載しており、単純に電源をON/OFFして操作できるものではなくなっているということだ。特に、リモコンが使える機器や、動作モードが指定できるような機器では、その傾向が強い。さらに進んで、HDDを搭載した機器のように、いきなり電源をOFFにすることで支障の出る製品もある。

 そういう意味では、このTJ-40という製品は、ちょっと時代遅れな製品かもしれない。しかし、シンプルな構造の機器と組み合わせてやれば、自分の意志を反映した使い方ができる。

 とりあえず、サーキュレーターやスタンドライトなどと組み合わせて使えば、とても便利な製品であることは間違いない。また、制限の多いなかで、うまく適用できる用途を、いろいろと考えることも楽しいことだ。

(伊達 浩二)