やじうまミニレビュー
YAZAWA「24時間タイマーコンセント」
YAZAWA「24時間タイマーコンセント SHT151WH」 |
東日本大震災により、関東・東北地方で電力不足による計画停電が実施されたのは記憶に新しい。当面は実施されない方針となっったものの、夏に向けてさらなる電力不足が懸念されている。消費電力が数Wの待機電力でも、蓄積されればそれなりの電力になるので、できれば切っておきたい。
しかし正直な話、いちいち電源プラグを抜いていくのは面倒だ。そもそもプラグを入れたままにしておくのは便利だからであって、イチイチ切っていくというのは、よほど意識を変えない限り難しい。できれば、使わない時だけ勝手に切ってもらえるようなものがあれば嬉しい。
そんな時に購入したのが、YAZAWA(ヤザワコーポレーション)の「24時間タイマーコンセント SHT151WH」だ。
メーカー | ヤザワコーポレーション |
製品名 | 24時間タイマーコンセント SHT151WH |
購入店舗 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,313円 |
本体サイズは80×83×35mm(幅×奥行き×高さ)。重量は125gと軽い |
この製品、家電製品の電源プラグとコンセントの間に挟む機器なのだが、24時間のタイマー機能が付いている点が特徴。使う時間帯は通電するが、電気を使わない時間帯は電源を自動でオフにすることができるというものだ。パッケージには用途として「節電」「防犯」と記されていたが、待機電力のカットに効果がありそうなので、使ってみよう。
本体サイズは80×83×35mm(幅×奥行き×高さ)で、高さも厚みもある印象だが、プラスチック素材のため重量は125gと軽い。本体裏側には電源プラグが、下側にはコンセント穴が空いており、ここで家電製品とコンセントを繋ぐ。
本体背面。電源プラグがある。また、右上には50/60Hzを切り替えるスイッチもある | 電気機器を繋ぐプラグの差込口 |
通電したい時間帯のスイッチを押す。写真の場合は、午前8時から11時15分まで、午後9時から翌午前1時まで通電する設定となっている |
まずは本製品のメイン機能であるタイマーについて触れよう。本体中央部には白とオレンジ色の小さなスイッチが付いた丸いダイヤルが付いているが、これがタイマー部。その内側には、「PM 5」「NOON」などの時刻表示があり、該当する時刻のスイッチを押し下げることで、その時間帯だけは通電される。
逆にスイッチを上げた状態にすると、その時間帯の通電は遮断される。タイマーのスイッチは、1時間あたり4個用意されており、15分毎の設定が可能。15分単位なら1日何通りでも使えるのが特徴だ。
電源をON/OFFにする時間を設定したら、タイマー中央の「現在時刻」の矢印部分に、現在の時刻をセットし、本体右側の「通電⇔タイマー」のスイッチを「タイマー」に合わせる。ここで「通電」を合わせると常時通電となる。最後に、家電の電源プラグと壁コンセントに合わせれば準備は完了だ。なお本製品は、差し込み穴の左側が大きい壁コンセント用の製品となる。
タイマーのスイッチは軽く押すだけ | ボタンを押し込んだ時間帯だけ、通電する仕組みだ |
最も細かくON/OFFを切り替える場合は、写真のようになる。15分毎に切り替えができる | タイマー機能を使う場合は、本体右側のスイッチを「タイマー」に合わせる。「通電」は常時通電となる |
実際にタイマーが動作している様子は、以下の動画の通り。15分毎にON/OFFが切り替わるように設定したが、電源は自動でOFFになり、自動でONになった。
自動でLED電球のON/OFFを切り替えているところ |
動画中はON/OFFのインターバルが11分と短いが、本来の使用法である「壁コンセントに使用する」を無視し、撮影のためにタップに使っていることが影響しているのかもしれない。また説明書にも、ギア式で一日最大15分程度の誤差がでるとのことで「時間の正確さを求める機器にはおすすめできません」と最初から書かれている。なお、壁のコンセントで使用した場合は、特に大幅な時間のズレは感じられなかった。
タイマーで「OFF」になった状態だと、ワットチェッカーが電源OFFになる。つまり、待機電力もないということになる |
待機電力のカットに対する効果は、確実にあるといえるだろう。というのも、ONの際には待機電力がワットチェッカーで計測されたが、OFFの際にはワットチェッカー自体の表示が消えてしまった。つまり、電力がまったく掛かっていないのである。小数点以下のわずかな待機電力でさえも、カットする効果があるといえるだろう。24時間タイマー自体の消費電力は、スペック表では1Wとあったが、ワットチェッカーでは「0W」と表示された。
ところで、なぜこのタイマーは自動でON/OFFになるのか。タイマーを覗き込んでいると、ONの時には本体内部のレバーが上がり、OFFの時にはレバーが下がったままになっていることがわかった。なんともアナログな仕組みだが、だからこそ低消費電力で済むのだろう。
24時間タイマー自体の待機電力は、スペック表には1Wとあったが、ワットチェッカーでは「0W」の表示だった。なお、24時間タイマーのプラグが直接ワットチェッカーにハマらなかったので、タップをつなげてい測っている | 電源ON時は、写真中央のレバーが上がり、OFF時は下がっている |
基本的に問題なく動いてくれたのであまり不満点はないが、強いてあげれば時間の表示がわかりにくい点か。タイマーの回転は時計と逆回りなので、正午から右側が午前、左側が午後の時間帯を指すのだが最初はピンとこなかった。「PM」「AM」の表示も中間部にあり分かりにくい。このあたりが直感的に分かれば、より多くの人が手軽に使えるようになるだろう。なお、接続中はタイマーのダイヤルの微妙な回転音がするが、よほど静かな部屋でなければ、気にならないレベルに感じられた。
パソコンの待機電力のカットに使用している |
また、今回は待機電力カットをメイン用途として取り上げたが、「毎日この時間に照明を付けたい」「使っている家電にタイマー機能がない」という場合にも向くだろう。繋げられる機器の上限は1,500Wと上限が大きいので、テレビや暖房にも使える。夜間だけ灯しておきたい常夜灯、はたまた温水洗浄便座などにも有効だろう。時計があまり正確でなく、時間設定が荒っぽいなどの欠点もあるが、価格が安いので、アイディア次第で使いどころは多そうだ。
たかが待機電力といえど、積もり積もればそれなりの“エネルギーの山”になる。そのひとつひとつの積み重ねを手軽に、自動的にしてしまうのが、この「24時間タイマーコンセント」だ。電源プラグをいちいち抜くことに疲れたら、購入してみてはいかがだろうか。
2011年 4月 20日 00:00
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