やじうまミニレビュー
Joseph Joseph「Y-グラインダー ソルト&ペッパーミル」
~1本で塩と胡椒を挽き分けられるミル
by すずまり(2013/1/29 00:00)
料理に塩と胡椒は欠かせない
塩と胡椒は、料理に欠かせない調味料である。日頃料理はしなくても、味を自分好みに調えるために持っているという方も多いのではないだろうか。昔は細かく挽かれた卓上の胡椒瓶を使っていたが、いつの頃からか、胡椒はホールで購入し、ミルで挽いて使うようになった。肉料理では粗め、ラーメンには細かく、といった調整がしやすいこともさることながら、やはり挽き立ての香りが好きだからである。
胡椒を挽くようになった影響か、塩も精製塩からミネラルを含んだ岩塩にシフトしていた。なんでも天然志向というわけではないが、最近は野菜の栄養素も低くなってきていると言われているうえ、普段の食生活で、さまざまな食材をまんべんなく食べることは難しいため、調味料からとれるならありがたいと考えたからだ。
そんなわけで、料理のたびに塩をパラパラ、胡椒をゴリゴリと挽いているわけだが、段取りがあまりよくないせいか、キャップを外そうとして床に落としてみたり、塩はどこに置いたっけ? 胡椒はなぜここにない? と毎度大騒ぎである。振りかけて戻して持ち替えて、というのも少々面倒だ。塩と胡椒が一緒になった製品もあるが、別々に調整するシーンのほうが多いため、筆者にはあまり現実的な選択ではない。
もう少し、何か改良できそうなんだが……と悩んでいたところ見つけたのが、今回ご紹介するJoseph Josephの「Y-グラインダー ソルト&ペッパーミル」(以下、Y-グラインダー)である。
メーカー | Joseph Joseph |
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製品名 | Y-グラインダー ソルト&ペッパーミル |
希望小売価格 | 3,990円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,109円 |
ツインチャンバーで、白を回せば塩、黒を回せば胡椒が挽ける
「Y-グラインダー」はその名の通りY字型をしており、黒いハンドルを回すと胡椒が、白いハンドルを回すと塩が出るミルである。ハンドルは引っ張れば簡単に外れ、中に岩塩と胡椒の粒を補充できるようになっている。
底部には、ハンドルと同じく色違いの「調節ねじ」が2つついている。それぞれ時計回りに回すと細かくなり、反時計回りに回すと粗くなる。ボトルは1本だが、入り口と出口が別々というわけだ。塩と胡椒が別々の容器で存在することをさして疑問に思わなかったが、その手があったかと思わされた。
しばらく使ってみてまず感じたのは、1本にまとまっていることの便利さだ。調理の際、これを調理台の上にポンと置くだけでいい。安定しているし、場所もとらない。また、いちいちキャップをはずす必要がなく、塩と胡椒のボトルを持ち換える手間も省ける。気になる点があるとすれば、残量がわかりにくい点と、あまり力を入れると、キャップが取れそうになるくらいだ。
調節ねじをぎりぎりまでしめると、塩はパウダーに近いくらいの細かさになる。挽く際に多少力は必要だが、粒の大きな精製塩に比べると、とてもマイルドに感じる。ハンドルを1回ひねったときに出てくる量はさほど多くないので、入れすぎも防げそうだ。開放しても大粒にはならず、塩、胡椒、オリーブオイルのシンプルなサラダを作るときにちょうどいい。
なによりも、ゴリゴリやる瞬間、一流シェフになったような気分を味わえるところが気に入っている。特に仕上げのひとひねりは料理した感をアップさせてくれる。たとえそれが簡単な野菜炒めでも、最後に粗めの胡椒をゴリッとかければ、気分が高まるから面白い。
限られたキッチンスペースを有効に活用しつつ、スムーズかつスタイリッシュに料理できたら、と思っているなら、「Y-グラインダー」はおすすめのアイテムといえるだろう。