やじうまミニレビュー

小林製薬「電気ケトル洗浄中」

~電気ケトルに入れて沸かすだけの簡単洗浄グッズ
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



小林製薬「電気ケトル洗浄中」
 水を入れ、電源を入れるだけでカンタンにお湯ができる家電といえば「電気ケトル」。4~5年前まではマイナーな存在だったが、今では家電量販店で専用の売り場ができており、すっかり市場に受け入れられた感がある。読者の中でも、お持ちの方は多いだろう。

 そんな電気ケトルだが、使い続けるうちに気になり出したことがある。ケトル底部の汚れだ。約3年間使い続けてきた我が電気ケトルの底部を見ると、何やら蓄積された汚れが確認できる。スポンジで洗いたいのだが、開口部が小さすぎて手が入らない。

 そこで、ケトルをカンタンに洗えるものはないかと探して見つけたのが、小林製薬の「電気ケトル洗浄中」だ。

メーカー小林製薬
製品名電気ケトル洗浄中
希望小売価格350円
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格348円


パッケージ内容は、薬剤3包に、洗浄中を知らせるシールが3つというシンプルなもの
 電気ケトル洗浄中は、クエン酸を成分とした粉末の薬剤。ケトルに入れてお湯を沸かすだけで内部が洗えてしまうという、カンタン極まりないお手入れグッズだ。小林製薬ではこのほか「ポット洗浄中」や「ステンレス水筒洗浄中」といった製品も出ているので、製品名を見ただけで使い方が分かってしまう人も多いだろう。

 薬剤は全3袋がセットとなっており、洗浄中の誤用を防ぐ「洗浄中 飲まないでください」と書かれたシールも用意されている。このあたりは、“洗浄中シリーズ”のお馴染みのセットだ。

 さっそく使ってみよう。まずはケトルに満水まで水を入れ、薬剤を1包入れる。フタを閉じ、電源をONにしたら、その後は1時間放置するだけ。これで終了だ。洗浄剤にありがちなツーンというニオイはまったくしない。あまりにもあっけないので、本当にキレイにできるのか不安になってきた。

我が電気ケトルの底にこびりついた汚れ。洗いたいのだが、開口部に手が引っかかってしまい、しっかり洗えない使用方法は、満水までお湯をため、薬剤を1包み丸々投入する

次に、沸騰をスタートして、1時間放置すれば洗浄完了。あっけないほどカンタンだ誤飲を防ぐために、洗浄中は同梱のステッカーを貼りつけておきたい

洗浄後のケトル底部。見事に汚れが取れた。乾燥後も、汚れが浮き出ることはなかった
 1時間後、洗浄液をシンクに捨てて、底部を見ると……おおっ、見事に汚れが取れ、ピカピカになっている! 汚れが残っている際はスポンジでこすり落とすようだが、これだけキレイならその必要はまったくなさそうだ。内部を4~5回水洗いすれば、全工程が完了。乾燥した後も、汚れの浮き上がりはまったく見られなかった。また、別のケトルでやっても同様にキレイになった。効果テキメンとはこのことである。

 使用上の注意としては、使用するケトルが限られている点。使用可なのは、ステンレス/ガラス/プラスチック/フッ素加工製ケトルで、鉄/銅/アルミ/真鍮/ホーロー/銀加工製ケトルでは、薬液や素材に悪影響を及ぼすため使えない。電気ケトルは基本的にステンレスやプラスチック、ガラスのものが多いが、念のため洗浄前にはケトルの素材を確認しておきたい。

 また、薬剤を入れて沸騰させた後に、長時間放置するのもNGだ。汚れが再びくっついてしまう恐れがあるという。タイマーを用意して、目安の1時間を忘れないようにしたい。さらに、基本的なことではあるが、塩素系の薬品と混ぜて使うと、塩素ガスが発生する点にも要注意だ。

 6月は湿気が多く、カビなどが発生しやすい時期。電気ケトルの汚れやニオイが気になったら、とにかくカンタンなので、試してみてはいかがだろうか。


2010年 6月 17日   00:00